KAMIJO・Special Limited Live -Prologue- @高田馬場CLUB PHASE

音楽活動20周年記念ということで、過去のキャリア(LAREINE、NEW SODMY、Versailles、KAMIJOソロ)の楽曲を織り交ぜたセットリストでワールドツアーをしている最中のKAMIJOさん。

ツアー初日の高田馬場、めっっちゃくちゃ楽しかった!

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セトリは以下の通り

Vive le Roi
Rose Croix
Aristocrat's Symphony
Sacrifice of Allegro
Royal Tercet
Shout & Bites
Moulin Rouge
Romantique
あの人の愛した人なら(ソロ歌唱バージョン)
Métamorphose
MASQUERADE
Dying-Table
Louis 〜艶血のラヴィアンローズ


薔薇は美しく散る
満月のアダージョ
Throne


Presto
Sacrifice of Allegro(2回目)
Royal Tercet(2回目)
Dying-Table(2回目)
Sonata


今日のハイライト

  • KAMIJOは歌の調子も声の調子もかなりよかった。11月のさいたま以来のいい歌が聴けた
  • 3曲目で唐突にアリストが始まって死んだ
  • シャウトはオリジナルとはかなり印象が違った。あまり盛り上がらず
  • ソロ歌唱したあの人の愛した人ならが、純粋に歌とステージだけ見るならば今日一番よかったという予想外の事態にびびる
  • 私がこのツアーで一番聴きたかったメタモルフォーゼをツアー初日にしていきなり聴けて歓喜した。が会場盛り上がらず
  • マスカレードはやはり色々懐かしかった、これは盛り上がった
  • メタルアレンジされた薔薇は美しく散るも新鮮
  • 2度目のアンコールで、「1曲だけ」と言ってPrestoから始めたSymphony of The Vampireを、第五楽章Sonataまでぶっ通し演奏するというまさか展開
  • Versailles曲のツインギターソロは、かなりアレンジされてほとんどがMekuのシングルソロになっており、だいぶ印象が違う
  • 新サポートドラムの山本真央樹は安定してるし、見てて結構楽しめる


いやー、久し振りにすんごい楽しかった!KAMIJOソロ最高!!

というわけでライヴから2か月近く経ってしまったが、今更ながら追記。



CLUB PHASEは初めて行った。それどころか、高田馬場に行くこと自体が久々すぎて、新宿から思いの外すぐに着いてびっくりした。池袋よりもっと先なのかと思ってた。

いつものように開場後にライヴハウス周辺に着いたら、まだ人が沢山並んでて、あれ開場押したのかなーと思ったら、KAMIJOのライヴに並ぶ人ではなく、近くのローストビーフ丼屋に並ぶ人達だった…が、呼んでる番号がまだ早かったので、開場自体も押してたのかもしれない。もしくは細かく呼んでたか。

会場は、ステージの横幅が狭いのでかなり小さく感じた。客入りは後ろの方まで入ってはいるけど詰めてはおらず、これでソールドアウトを標榜するのはちょっと厳しいかもというかんじ。でも思ったよりは入ってた。

開場が押し気味だった(っぼい)せいなのか、珍しくやや押しで幕が開いてスタート。とはいえ10分15分くらい。幕があるライヴハウスはやっぱいいな!消灯時の一瞬の緊張感の後、ゆっくり幕が開くのを見ているあの数秒感がたまらなく好きだよ。


まずはVive le Roiでいつものようにサポートメンバーが登場し、後から主役KAMIJOが登場。

って、いつものようにと書いてしまったが去年とはサポートメンバーの半数が変わっている。ベースのMASASHIはご存知Versailles時のベーシストで、今はVersaillesからKAMIJOを抜いてZINをボーカルに据えたJupiterというHIZAKI率いるバンドのベースをやっている。この人を観たのは年末の日本耽美革命でのJupiterのステージ以来で、KAMIJOと共演しているところを観るのは2年以上前のVersaillesのラストライヴ以来。

ドラムの山本真央樹はこの日初めて見た。ぱっと見、西川貴教みたいに見えたが、後からドラム叩くとこ見てたらだんだんYUKIのように見えてきた。昔のYUKIね。インディーズ時代の、今よりあか抜けてなくて、やつれてなかったころのYUKI。まあYUKIよりかなり若そうだけど。このバンドのなかではMaokiと呼称される。

あとのギター二人は去年と変わらず、上手がMekuで下手がMUのDAISHI。DAISHIは昨年末に見たときよりもだいぶやつれ具合が治っていてよかった。この人はあの商売人っぽい笑顔が売りなんだと思われるので、やつれてるとだめ。

ていうかこの日のライヴ、TERUとYUKIとZINが観に来てたらしいですね。おてるとYUKI兄が観に来てて、ステージ上にはKAMIJOとMASASHIがいて、ってそれどんだけVersaillesなんですか。大人しく復活してくれていいんですよ。…と、最近あまりにKAMIJOソロが楽しくてVersaillesの再結成を切望しなくなった私ですら思ってしまうわ。

サポートメンバーはいつも通りのお揃い衣装で、KAMIJOは闇夜のライオンの白衣装。インストアイベントとか行かないから、初めて生で見た。なんか、簡素というか、質素ですね…見た目が安い。いつもの定番衣装のテイストの方が豪華で好きだ。王っぽいし。


1曲目はRose Croix。Vive le Roiの後に一番しっくりくる曲ではあるが、幕開けにこれが来ちゃうともうアリストは来ないんだろうなーと思って若干テンション下がる。が、Rose Croix自体はやっぱり好き。今日も、サビのロゼクロワ部分をかなり歌った!とても嬉しい。このまま、あまり客にマイク向けないで自分で歌って下さい。とてもよい。

で、次は順当にPrestoとかかなーと思ってたら…何の前振りもなく始まったのは、まさかのAristocrat's Symphony!2曲目にアリストきたーーー!一瞬にしてものすごいテンション上がって、瞬間的に泣きそうになって自分一人で混乱した。

Versaillesk活動休止前ラストライヴのNHKホールで聴いて以来、二年以上振りの懐かしのアリスト、私がVersaillesを初めて知って公式サイトを見たときに勝手に流れてきて衝撃を受けたアリスト、初めて聴いた2008年から、バンドがなくなった2012年まで、最初から最後までずっと大好きなままだったアリストクラッツシンフォニー。それをまた聴ける日が来るとは。今年のツアーのどこかでは聴けるかもとは思っていたが、こんなに早くその日が来るとは思ってなかった。

他の客も、イントロ始まった瞬間にかなりの大歓声、ていうか、悲鳴。そして一斉に折り畳み。圧巻!

KAMIJOソロになってから、誰に強制されているわけでもないのにVersaillesのときより客のノリに統一感があるのが不思議だと思っていたけど、今日のアリストでの会場の一体感たるやすごかった。Versailles時代からのファンがこれだけ大多数なのね、まあそれもそうか。今や、200台のキャパのライヴハウスが全くソールドせず、当日も実際に埋まらないKAMIJOソロの動員というか規模感が当たり前のものになりつつあるが、Versaillesの頃は一応キャパ2000以上のホールライヴを、毎回埋まりはしないもののそれでも定期的にやってたんだもんなあ。

私はイントロが始まった瞬間からあまりにも喜びすぎて、肝心の曲がどうだったかはほぼ覚えてないんだけど、サビ入りでKAMIJOと弦楽器隊がぐるんと回るあの例のやつやってるの見て、うわー懐かしい、ってなった。去年のハロウィンでMASQUERADE観たとき以来のあれ。

そう、私はこれが大好きなんだった。ホールの広いステージでのアリストもいいが、ライヴハウスの狭いすてでのアリストもいい。時代錯誤に派手派手しく飾り立てたメンバーが5人も雑居ビル内のライヴハウスの狭いステージにひしめき合って、ごちゃごちゃとやっている、それでいて歌っている内容は「貴族」「薔薇の末裔」「神」「舞踏会」と、どこまでも壮大。このギャップこそが、私がVersaillesに強く惹かれた大きな理由だった。

今日は久し振りにそれを思い出した。KAMIJOソロ、曲とは文句なく好きで、Versailles末期なんかより断然好きなんだけど、唯一、バンド全体として見たときの見た目がVersaiiles時より弱いからな。顔的にも、衣装的にも。今日もそんなサポートメンバー達が、ボーカルの人より地味で質素なな衣装でアリストを演奏していたわけだけど、それでも私はその光景に在りし日のVersaillesの華やかな姿を重ねてしまい、既に失われてしまっているものの尊さに一人で酔いしれていた。

ところで、アリストの見どころである、オリジナルでHIZAKIとおてるのツインギターソロの部分は、Mekuが一人で全部弾くというまさか展開になっていてびっくりした。DAISHIの存在意義とは。まあ技術的にも、この後のヨーロッパツアーをMeku一人で回ることを考えても、これが正解だと思うけど。しかもかなりアレンジされてて、ピロピロしてなかった。

あとはラストのサビ前、「綺麗なドレスを纏った舞踏会〜」部分でKAMIJOがいきなりフロアにマイクを向けていたが、Versaillesのときにここでマイク向けられた覚えがなかったからびっくりしてあんま歌えなかった、ていうか久々すぎて歌詞わかんなくなって、サビみたいに「綺麗な血で染めてあげる」って言いそうになった。

とかなんとか思っている間に、アリストは夢のようにあっという間に終わってしまった。ていうか、私未だにあまりにもアリストが好きすぎて、2曲目にして内容ないのに書きすぎたわ…


続いて、「時を破壊していくぞ」的な一言煽りがあって、Sacrifice of Allegro。これはいつも通り。

アリストの興奮が治ってようやく冷静にステージを見ることができるようになった。今日のKAMIJOは、声の調子も歌の調子も、集中力もかなりよい。さいたま以来のいい状態を見たなー。あと新しいドラムのMaokiのドラミング、私結構好きだわ。去年までの山崎慶ほど淡々としてなくて、なんというか味がある。人間らしいかんじがして、表情見てても面白い。そしてMASASHIは見た目同様ずっしりしていてとても安定感がある。Versaillesのとき同様全くもって耽美ではないけど、今の編成には合ってる気がする。他全員線が細いので、一人くらいこういう人がいた方がバランスがよい。近衛隊っぽさも出るし。

続いてRoyal Tercet。これもいつも通り。間奏部の、KAMIJOが右斜め前に手を出しては引く部分、彼はあそこでそれまでのステージ上の王様モードから我に返って、真顔のただの日本人男性になることが多々あり、見ていて若干怖い。


ここで初めてちゃんとしたMC。いつも通り、ボンジュールの掛け合い、「Je suis kamijo de Versailles!」とフランス語自己紹介の後、「ようこそ我が国へ!」と。このツアーでも「我が城」ではなくやっぱり「我が国」なんだなあとしみじみしていると、「さあ、2015年、いよいよKAMIJOの年が始まりまーしたぁー!!」と謎に軽いノリで初MC。なんだこのノリ、と引いた。その後何かを喋った後に、

「お前達、その小さい牙で噛み付いて来い!!!」

ぎゃあああああ!!!

この煽りを一回聞いた瞬間、これ次に絶対シャウト来る、絶対来る、うわああああと私は早くもこの日2度目のパニック状態に陥ったのだが、周りの客はあまりにも盛り上がっておらず落ち着いていた。KAMIJOもたしか同じセリフを何度か繰り返して煽っていたのに、それでもあまり客の反応がなくてびっくりした。この煽りは絶対にシャウトの前振りなのに。そして予想通り「Shout & Bites!」と曲振りがあってさすがに歓声は上がったものの、それでも思ったほど盛り上がらず、あれー?

これも2012年のラストライヴ@NHKホール以来、久々に聴いたShout & Bites。この曲優雅だし綺麗にまとまってるし、歌詞がわけわかんなく痛いところも含めて私は結構好きなんだけど、なんか今日は全然盛り上がらなかったね。そういえばVersailles後期の時点で、たまにライヴでやってもあまり盛り上がらなくなっていたような記憶が。良くも悪くも、Versailles初期曲らしい雰囲気がある。

しかも今日はMekuのギターソロがあんまりピロピロしてなかったせいもあり、全体的にオリジナルとは違う曲になってた。ギターソロ以外も結構アレンジされてたのかな、わかんなかったけど、とにかく全体の雰囲気がだいぶ違って、ああVersaillesのシャウトとは別物なんだなあ、って強く感じた。アリストでは、ギターソロの部分以外はあまり違和感を感じなかったのに不思議だね。シャウトは周りが落ち着いてて、私も冷静に見られたからなのかな。


続いて、「君は僕のチョコレート」とかいう若干気持ち悪い煽りを経て、Moulin Rouge。煽りはキモいが曲はいつも楽しい。ホールで聴いてもライヴハウスで聴いても楽しい曲。

そしてRomantique。ミラーボールが回らない会場でこの曲聴くの初めてだー。去年、AiiAで観たときに、「この曲でミラーボールが反時計回りに回るとこ初めて見た!今までと逆回り、なんか違和感ある!」と思ったけど、今日のクラブフェイズにはそもそもミラーボールがなかった。

曲はいつも通りスナックのカラオケでしたが、私はライヴ中盤のこのタイミングでRomantiqueを持ってきたのは確実に次に来る曲のためのつなぎだと感じていて、「このなよっと感、これは次にLAREINEが来る…!もしやAメロ同メロディつながりでフィアンサーユ来るか?」と次の曲ばかり気にしており、全然目の前の演奏に集中できなかった。この曲は割といつもうまく歌うけど、今日もちゃんと声が出ていてよかった。


Romantique終了後、サポートメンバーが全員はけたので次がフィアンサーユではないことが確定し、ソロとなるとなんだろ、運命か?Love will be born again日本語版?名も無き雨の唄?それとも一人でリリーシャルロットカラオケ?と思っていたら…カラオケで流れてきたのは、聞き覚えのあるメロディ。そしてフロアの一部の客が静かに歓喜する声が聞こえて、独特の雰囲気に。この反応見て、新曲じゃなくて過去曲なんだーと思ったものの、わからないまま一人カラオケが進行。

そしてサビに入ったところで思い出した、これは「あの人の愛した人なら」!こういうソロ歌唱バージョン聴いたことなかったから、サビでタイトル通りの歌詞聞くまでわからなかったけど、あれだ。LAREINEのときの曲だ。

この曲、LAREINE曲らしくというかなんというか、めちゃくちゃ女々しい。半端なく女々しく、割とどうしようもない内容の歌詞である。何度も繰り返されるサビの歌詞聞いて「……。うん。うん。そうですか。」ってなる。

しかし、今日のこの独唱はとーってもよかった!歌唱にもキャラにも一切無理がない。って、ソロになってから一応王様設定でやってる人にこんなことを言うのもなんだが。やっぱ、KAMIJOに本来向いているのはこの路線なんだなー、叶わぬ恋と犠牲の愛に独り女々しく苦悩する普通の人のラブソング。全くもって私が好きな方向ではないが、彼がそっちの方が向いているということは認めざるを得ない。あの人の愛した人なら独唱、今日のセトリの中で、歌と表現力だけ見るなら断トツで一番よかったです。なんてことだ…予想外すぎる。


終了後に客が拍手をする中、照明暗めのままサポートメンバーが出てきて、BASTILLEかなーと思っていたら…なんと、スピーカーから微かにあの雑音が!あの、雑踏の音みたいな雑音。これは、これは、もう明らかにMétamorphoseのイントロSE!きたー、遂に、メタモルフォーゼきたーーー!

思わずすぐさま悲鳴を上げてしまった。周りの客もそれなりの数の人たちが気づいたらしく、イントロ(というか雑音部)開始数秒の時点で、アリスト以来本日二度目の異様な雰囲気と静かめな歓声。イントロが例のオルゴール部に差し掛かり、ますます客のざわつきが大きくなる中、KAMIJOがマイク通して喋る。

「20年間、支えてくれた花たちへ。あなたがいたから、僕はこうして咲くことができました」

歌詞に絡めてLAREINE時代からのファン感涙であろう決め台詞を述べて、そのままMétamorphose開始!

もうねー、懐かしすぎて!死にそうになった。私はLAREINEファンでもなんでもないのだが、メタモルフォーゼだけは1998年の発売当初から大好き。当時私が猛烈に追っかけてたDir en greyが、インディーズラストの日本武道館公演やメジャーデビューに向けての大プロモーション活動を行っていた1998年末から1999年初頭にかけて、雑誌でも、ラジオでも、テレビ埼玉テレビ神奈川でもいつも一緒に取り上げられていたのがLAREINEのMétamorphoseだった。歌詞は他のLAREINE曲同様どうしようもないものの、程よく歌謡曲なメロディに載せて犠牲の愛と苦悩を歌うボンジュールお兄さん、というのが好きで、当時コミュニティFMラジオに自らリクエストをかけまくっていたほど好きな曲だった。

いつかバンド形式で、ちゃんとステージの上で演奏され本人に歌われるメタモルフォーゼが聴きたいとここ数年間ずっと思っていたので、今回遂に聴けてほんっとーーーに嬉しくて、嬉しくて、ツアー初日にしてもうこのツアーで一番立ち会いたかった場面に立ち会えてしまったため若干燃え尽きた。これさー、私でこんなんなんだから、ほんとに20年前のLAREINEから追っかけてたようなファンの人達は、あまりの懐かしさと冒頭のセリフに、もう死に絶えていたのでは…

しかし、イントロであれだけフロアが沸いた割には、あんまり盛り上がってはなかったね。まあ、盛り上がりようがないんだよね。いかにもな90年代末期進行な曲だから、ライヴ全体の中での違和感半端なかったし、非常にノリにくい。さっきまでと同じメンバーが演奏しているとは思えないほど音がスカスカで間延びする。しかしボーカルだけは15年前と変わらず、同じボンジュールお兄さんが担っているだけあって、結構よかった。この人はほんと、昔から犠牲の愛が大好きだし、それを歌わせると天下一品だな!私の好きな世界観じゃないことが残念だが。


念願のメタモルフォーゼを生で観て燃え尽き気味でぼーっとしていたところ、たしか何の前振りも煽りもなく、MASQUERADEのイントロSEが流れる。ここでまた客の大歓声!

MASQUERADEはこのツアーでは確実にやると思っていたので(去年のハロウィンでHIZAKIを交えて演奏済みで、サポートメンバーのうちギター2人は演奏できるし、ベースは元Versaillesだから当然演奏できる。過去に演奏しているからギター2人が演奏できるという意味では冬東京も同じ)、驚きはなかったし、ハロウィンのときほどの感動はなかったが、それでもやっぱ嬉しかったなー。Versailles時代に好きだった曲上位に位置する曲を、バンドが実質解散して2年以上経った後で、また聴ける嬉しさ。幸せだ。私はKAMIJOファンなので、特に変な感情を持つことなく素直にLAREINE曲やVersailles曲を楽しめる。

サビ頭のぐるんとターンも、途中のKAMIJOウォークも、MASASHIのソロも、ほとんどVersailles時のまま。唯一、イントロでのKAMIJOの拳が一時期のようなやけくそモードになっていないことくらいが2011年頃との相違点だけど、これはこないだのハロウィンでもそうだったな。この曲では再び客が一体になってかなり盛り上がっていた。アリスト以来。


散々盛り上がった後、長めのMC。結構色々と喋ってた気がするけど、内容は(MCの内容はいつもながら意訳です)

K「今回はサポートベースにMASASHIが来てくれました。MASASHIはご存知の通り、Versaillesで一緒に活動していた仲間だけど…僕とMASASHIは、実はもっと前に出会っていたんだ。MASASHIとのファーストコンタクトの話、聞きたい?」
客「聞きたい!」
K「これは初めて話すレアなエピソードだよ。あれはたしか、20世紀…、いや、2000年?いや、1999年。僕がLAREINEというバンドでメジャーデビューした後、中野サンプラザで2daysライヴをやったことがあるんだけど、その初日のライヴに、MASASHIが来てくれていたんだって」
(客ざわつく)
K「しかも、友達に無理矢理連れて来られて」
客(笑)
K「何列目?2列目だっけ?」
M(両手で10を示す)
K「10列目だって」

てっきり、LAREINE時代に対バンしたことがあるとかそういう話かと思っていたけど、そっちか!しかも10列目って明らかにパスではなく通常動員だな。MASASHIって一体何歳なんだ…

K「そのライヴは『泣きながら書いた君への手紙を〜』っていう曲を出したあたりだったんだけど」

ぎゃああああBilletサビワンコーラスきたーーー!やばいめっちゃ懐かしい!!!(MC中だというのにテンションがおかしくなった)

K「当時、毎回ライヴの締めにやっていた『再会の花』っていう曲を初日はやらなかったんだよね。そしたら、どうにも評判が微妙だった」
客(笑)
K「Versaillesでいうところの、『The Revenant Choir』をやらずにライヴが終わる、みたいなことだよ。」
客「おおー」
K「でも大丈夫!このツアーではそういうがっかりはさせないから」
(客歓声)

わかりやすいな。

実は当時私もこの中野サンプラザのライヴには行っていたのですが、16年前のことだし別にファンだったわけでもなく、単にチケットが余ってるから友達に連れられて行っただけだったので(MASASHIと一緒だわ)、セトリなんて全く覚えてない。ていうか行ったのが初日だったか二日目だったかも覚えてない。

ていうかこのMCの流れ、次に再会の花が来るのかと思うよね。私は思った。もしくは、アンコールの締めにレベナントをやるぞという前振りだと思った。が、結果から言うと、どっちも来なかったからね!!!


一段落した後、「さあ仔羊ちゃんたち!食べられたいのか!!」とかなんとかいうよくわかんない煽りが来て、あれ再会の花やんないの、と思ったままDying-Table開始。

今日はあんまりぐっちゃぐちゃになってなくて個人的にはよかった。前回、大阪では立ち位置を間違えたらしく後方から猛烈につっこんで来られて半潰れ状態でしたが、今日は広々まったり。いつも思うけどイントロめちゃくちゃヘドバンしづらい、テンポが中途半端。やっぱ何度聴いてもあまり好きじゃないけど、この曲定番化するんだろうなー。Symphony of The Vampireの中で、テーマ曲であるPrestoとThrone除いたときに、今後も生き残る曲っていったらやっぱりこれなんだろうなあ。うーん。

ラスト!との声がかかって、本編ラストはLouis〜艶血のラヴィアンローズ。本編ラストとかアンコールラストにこの曲が来るのはすごくしっくりくる。イントロのメロディが大団円っぽい。ソロになって初めてのデビュー曲であるにも関わらず。終幕のイメージ。ライヴで聴くより、音源(アルバム収録バージョンではなく、シングルバージョン)の方が好きだという印象は相変わらず。

ここで本編終了。今日は開演前にはVive le Roiコールがなかったけど、アンコールではきちんとなされていた。



アンコールはいつも通りくらいのタイミングで出てきて、ここで告知。内容は

1. 7/20に東京キネマ倶楽部にてバースデーライヴ開催
2. 5月にFC会員限定で一泊旅行

だそうな。どっちも、かなりの歓声が上がった。

しかしFC旅行まで行く人、そんなに数いそうにないと勝手に思ってたので、発表時の盛り上がり方にちょっとびっくり。Versaillesラストのド高い写真集も、ソロになってから2013年末に企画した船上コンサートも、結局応募数(後者は数10人レベル…)が集まらなくて企画自体がなくなったので、そういうとこまでついていくような熱心なファンの数って今や50人もいないだろうと勝手に思ってた。

で、僕の一人カラオケにつきあってもらおうじゃないか!とか、湯けむり帝国で大宴会だ!とか、日本人たるもの浴衣くらいは着こなせないと、とか場所は東京と名古屋の間くらい、とかなんとか旅行の詳細をぐだぐだ喋った後で

K「まだまだ告知したいことはあるんだけど…」
客「聞きたい!」
K「そんな、告知なんかより、もっと皆に聞いて欲しい曲があるんだ。この曲を聴いて下さい」

という流れで唐突に始まったのが、薔薇は美しく散る!イントロ流れた瞬間にまた大歓声。この曲は皆知ってるんだな!メタモルフォーゼやシャウトに対しては反応が薄く、アリストやマスカレードや薔薇は美しく散るに対しては激しく反応とは、もう今のKAMIJOソロの客層がよくわからない。

薔薇は美しく散る、たぶんLAREINE時代も通して初めて生で聴いたんだけど、かなりメタル寄りにアレンジされてて、だけど不思議とあんまり違和感がなくて新鮮だった。きっちりはまってた。MekuだかDAISHIだかKAMIJOだか、誰がやったのか知らないけど、編曲センスあるなー。スローテンポだからあんまり盛り上がらないのかなと思いきや客はしょっぱなから盛り上がっていたし、歌も演奏も歌詞の通り、華やかに激しくって、すごくよかったです。


ここでまたMCがあったらしいが全く覚えてない。ラストーとかそういうやつか?曲振りも全く覚えてない…

静かに始まったのは満月のアダージョ。イントロ聴いて、ああ今日もこの後Throne聴けるんだなとらわかって少し嬉しくなる。今日の演奏は、年末の日本耽美革命@O-WESTよりだいぶよかった。あのときは、イントロのギターを数秒聴いて「…下手ギター、交代して下さい」と思ったけど、今日は普通だった。歌も今日の方が断然よかったし。ああ、つくづくあの日のクオリティが残念だったなあ。今日の仕上がりでSymphony of The Vampire全第七楽章ぶっ通し演奏を聴けていたら!次回に期待だ。

そして続けてThrone。ラストがこの曲だとやっぱり締まる!見ていて、KAMIJOの気合いの入れ様が他の曲とはだいぶ違うのが、見ていてはっきりとわかる。歌も演奏もとてもよかった。

後半、Maokiがどんどん半笑いになってきて、王の即位部分直後くらいからはずっと微妙な半笑いのまま高速バスドラ踏んでて、ああこの曲やっぱきついのね…と初めて思った。そういえばShinyaが叩くこの曲も、山崎慶が叩くこの曲も、初めて見たときは「なんかドラムがものすごいことになってる…!」と思ったのに、繰り返し見ていたらそれが当たり前になってきて、あまり大変そうに見えなくなってた。二人とも、顔に出さず、ペースを乱さずに淡々と叩く方だからなおさら。今日のドラムは明らかに顔に出てて、辛そうというか「ちょ」みたいな顔したまま必死でしがみついてる感が、見ていて面白かったです。さすがに一部乱れてたけど、それにしても全体的にはちゃんと叩けてた。すごいな。



Throne後、いつも通りメンバーコールして、結構長めに客と触れ合って、全員ステージからはけていった。明らかに、これで全セトリやりきりましたおしまいです、ってかんじの終わり方だったんだけど、今日のライヴは全体通してかなり盛り上がっていたので、客が帰らない。

客電ついてたっけなー、たしかついてなかった気がする。すぐさま、客からVive le Roiコール。ステージには幕が下りてるんだけど、端側は少し幕が切れていて、客からアンコールがかかってしばらくした後にステージにスタッフが走って行ったり帰ってきたりしているのがそこから見えて、これはダブルアンコールあるな!と確信。影アナも入らないまましばらくVive le Roiコールを続けていたら、結構早めにメンバー全員登場。一回目のアンコールのときより早く出てきた印象。

KAMIJOは出てきて第一声が「お前達を甘く見ていたよ!」で、「今、スタッフさん達、かなり焦ってます」「ほら、DAISHIとか、今かなり焦ってるから!」などと続けている間にもたしかにサポートメンバーがばたばたしている。「一曲だけね」と言うので、もしやレベナント来るか?もしくは再開の花か?と思っていたところ、「お前達、帰れなくなっても知らないぞ!」と煽り出すKAMIJO。いや一曲だけならどんなに長くてもFaithの16分くらいだし(って書いてて気づいた、それでも十分長いわ)、そのくらいの延長なら地方の人も帰れるだろ…大袈裟に煽るなあと思っていたら、まさかの曲振り「Symphony of The Vampire」。これはまさか!…


と狼狽している間にPresto開始。本編で他の曲ほとんど(Sonata以外全部)やった後、アンコールでPrestoやるって新鮮すぎる。物語の中で時間が戻ってる。Throneで限界かと思われたMaokiも休憩を挟んだこの曲はちゃんと真顔で叩けていた。

Presto、大好きだから今日も聴けてよかったな。Throneと同じだろと言われるとそうなんだけど、でもやっぱ違う!どっちの曲もイントロの高揚感が最高なんだけど、その種類が違う。ライヴで聴くとより明確なんだけど、Prestoはやっぱり始まりの曲らしく、来るぞ来るぞ感をかもし出しつつも基本抑え気味で、一方Throneはいよいよ本気出して締めに入る感がものすごい。同じ基本メロディなのに、こんなにも印象に差があるのすごいなー、初めて音源聴いたときは、同じ曲だ、としか思わなかったのに。

で、一曲だけと言ってたけどもしや…と思っていた通り、Presto終了後はそのままSacrifice of Allegro(2回目)に突入。ステージ上もフロアも、割と何事もなかったかのように進行してるけど、この曲この日2回目だからね!一公演で同じ曲を2回演奏、しかも特に節目の曲や代表曲でもない曲を2回。新鮮すぎる。今日の一公演で、マリーアントワネットが2回死にましたよ。しかし、この曲はやっぱりPrestoからの流れで聴くのがいいな。イントロがいいもん。他の曲の後だと、入りが唐突。

ここまで来ると、Symphony of The Vampireをどこまで続けるのかというのが気になってくる、いや、もはやその点しか気にならない。いくらなんでもSacrificeでライヴを終えるのというのアウトロ的にあまりにも中途半端なので、Royal Tercetまでやって、物語の進行に従ってもう一回Louisをやって、もう一回ヴァンパイアになって終わるのかなーとか、いやたまにはRoyal Tercetでふわっと終わるのも夢から醒めるっぽくていいなとか、さっきMCで言ってたThe Revenant Choirか再会の花やってくれるのかな、とか、頭の中が数分後の予想に集中してしまい、せっかくのアンコールだというのに、私はほとんどステージに集中できなかった。


と気を散らしている間に、演奏はSacrificeからRoyal Tercet(2回目)へとスムーズに突入。メンバーはすっかり普通の顔で演奏してるし、KAMIJOもいつも通りゆらゆらしてるし、客も普通に一緒にゆらゆらしてるしで、あれ、この曲、本当に今日2回目だよね?私だけの気のせいじゃないよね?あれ??と、自分の認識が不安になってくる。今日というか今年のツアーは、過去曲を織り交ぜたセットリストでやるという意味で「時の破壊」がテーマなんだけど、今日のこの2回目のアンコールは、その本来の意味とは違う意味で時が破壊されたかんじがした。すごく不思議で妙な感覚。

さてここで終わるのか、まだ続くのか、はたまた別の曲がくるか、と思って注視していると、まだ曲が終わってないのに上手袖からCHISEI. くんがひっそりと登場して敬礼ポーズで静止。え、まだやるんだ!ともはや半笑いで眺めていたら、そのままDying Table(2回目)開始。好きじゃない曲を一公演で2回も聴くのは珍しい。1回目同様、客は大盛り上がり。それでも、今回も大阪のときのような押しはなし。まとも。

心拍音でDying-Tableが終わった後は、そのままSonataに突入。嬉しい、また聴けた!この曲、サビの歌謡曲感と、歌詞のわけわからなさがかなり好き。KAMIJOはこういう曲歌うといいよなーほんと。…と喜びに浸っていたら、間奏で突然KAMIJOが上手袖へ。曲の途中だというのにスタッフと結構な長時間話していて、あーここでいよいよタイムリミットか、と悟る。その後、KAMIJOはドラムセットの前に帰ってきて今度はMaokiと会話。その間もMaokiはドラムを叩いてるのでコミュニケーションにそれなりの時間がかかり、Maokiが明らかに「これで終わり?」と喋っているのが口の動きからわかる。間奏終了ぎりぎりのところでKAMIJOがくるっとフロア側に振り向いて、何事もなかったかのように最後のサビを歌い、やっと演奏終了。


2回目のアンコールは、事前予告通りたしかに一曲だけだった、しかし一曲といえど第一楽章から第五楽章までやってくれた。Presto始めてからここまで、一切中断なかったからな!まさかの贅沢な時間でした。アンコール通して、歌は本編より若干雑になってたけど、普通によかったです。

最後はさすがにほんとに時間がないらしく、「ありがとう!」「また日本で会いましょう!」みたいに言ってさらっと退場。終演後、お客さんが皆すごい笑顔で、よかった、よかった、楽しかったーって声がほんとに色んなところから聞こえた。私も今日のライヴは文句なく心から楽しめて、すごくよかった。いい意味で予想を裏切られた部分が非常に多く、幸せだった。

今日のKAMIJOは去年のさいたま以来のコンディションだったしね。調子いい日は、2回もアンコールやって集中が切れても、かなりの曲数歌っても、それでもあれだけのいいステージができるのね。圧倒されましたよ。日によりすぎだろ。とにかく、KAMIJO以外のバンドや出演者も出るイベントのときはだめだな。


次にKAMIJOを観るのは夏かー。いやー、今年も楽しみだな!素直にそう思える、いいライヴ初めでありました。



KAMIJO World Tour 2015 -20th ANNIVERSARY BEST ...

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