KAMIJO・Sherow Artist Society Presents 日本耽美革命@TSUTAYA O-WEST

2014年のライヴ納めはKAMIJO主催のイベント。

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対バン苦手なので行くかどうか迷ったけど、KAMIJOとJupiterが同じイベントに出るということと、事前にKAMIJOが公表したセトリが「Symphony of The Vampire全第七楽章ぶっ通し演奏」だったので、それにつられて行ってきました。



感想としては、KAMIJOのステージはあんまりいいライヴではなかったけど、まあ2014年の締めくくりということで記念にはなったかも。Jupiterも観られたし。

出順は以下の通り。

Femme Fatale
Venomstrip

MU
Jupiter
KAMIJO

セッションとかは特になし。


KAMIJO分のセットリストはこちら。

Vive le Roi
Presto
Sacrifice of Allegro
Royal Tercet
Dying-Table
Sonata
満月のアダージョ
Throne


片手に夢を持つ少女


そして今日のKAMIJO部のハイライト

  • ほんとにSymphony of The Vampireぶっ通しだった!途中、MCも一切なし。これはたしかにレア
  • しかし全体的に集中力不足。秋のキネマのときみたいに、終始気が散ってて、あんまり歌に入り込めていないようなかんじ
  • でもThroneの中盤からいきなり覚醒して、声が一気に開いた
  • Throne後にMCがあったけど、笑えない方向でめちゃくちゃのぐだぐだ、ていうか、雑
  • 2015年のサポートメンバー、ベースがMASASHI(Jupiter)っていう発表にびっくりしてたら終わった


以下、KAMIJO以外のステージについても書く。



O-WESTに行くのはほんっとに久々で、15年近く振りだと思う。中学生か高校生のときにMIRAGEだかMatinaだかSyndromeあたりを観に行った以来で、その当時はライヴハウス名がTSUTAYA O-WESTではないどころかShinuya O-WESTですらなく、ON AIR WESTだった。下のコンビニがam/pmではなくローソンに変わっているのも初めて知った。ファミマじゃないのね。

今日はラスト2バンドだけ観られればいいやというつもりで行ったんだけど、なんせ対バンというものが久々すぎてタイムテーブル感覚が失われており、いざたらたらと会場に着いてみたらばまだ最初から2バンド目だった。ミスりすぎ。


着いたらやってたVenomstrip。KAMIJOのサポートドラムをしている山崎慶のバンド。

  • 今日観た中で外見が一番まとも、顔も衣装もまとも、曲もまとも
  • ラストの蝶の曲がとても伸びやかに開くイメージで印象的。今でもサビ歌える。
  • しかし耽美さは全くないので、なんで呼んだんだという疑問がぬぐえない

非常にまともだった。普通にかっこいいお兄さん達だった。

しかしなぜわざわざ「日本耽美革命」というイベントにわざわざ呼んだのか。互いにあまりメリットない気がする…と思ってたんだけど、この日が山崎慶のサポートラストだったからなのねきっと。後でわかった。


続いて

  • 2010年のJasmineさん追悼イベント@名古屋ボトムライン以来のKISAKI
  • 後ろの方まで結構盛り上がってて一体感があって、ファンが多いというか、知名度高いなーっていうかんじ
  • 「生き残ってた絶滅危惧種感」がすごい。もし私がMatina好きを引きずったままだったら、まず間違いなく今もこのバンド好きだろうなーと思った
  • KISAKIの「俺が俺が」感は以前の印象よりかなり落ち着いていた
  • お立ち台に弦楽器隊が二人同時に乗るのが面白い
  • ステージの人達より客を見ている方が楽しめる

1,2曲目は「ああ、やっぱこういうかんじなのね…」とぼーっと見過ごしてしまったが、3曲目あたりで「神に祈りをどーたらこーたら」と言い出したので、えっPhantasmagoriaの神歌ってこのバンドに引き継いだの?と思ったけど、さすがにそんなことはなかった。両手上げてくねくねフリがひたすら続くやつ。4曲目はなんだか東欧のクラシック曲のようで印象的、でラストの5曲目は全部乗せ、みたいなかんじだったかなあ。

ステージはボーカルの人が一人で頑張っている、こなしているというか、何かの見よう見まねで演じている感が強い。「日本耽美革命!清く!激しく!美しく!」どうこう。このバンド、ステージ上のどの人を見るよりもフロアの客を見ている方が面白かった。ヘドバンも逆ダイもキレがあってとてもよいかんじ。曲とステージに全く興味がなくても、客のノリを見ているだけで楽しい。

いやーしかし、こうやって改めて客観的に観てみると、15年前の私はMIRAGE二期にしろMatinaイベにしろ、どうしてわざわざキィ様のライヴを何度も何度も観に行っていたのか…と自問自答してしまう。いや、そりゃサディスの流れでディルと一緒に通ってる友達が多くて、常にチケットが余ってたからなんだけど、でも解散ライヴは人生で初めて自腹切って遠征して参加したし、その後のSyndrome一期も何度かは観たし、始まるときの限定無配もらいにだかライヴのためだかに神楽坂に並んだりもしたし、ネタ要素も含めてやっぱりどこかしらが好きだったんだろう。しかし今では全く理解できない、自分のことなのに。

ただ、KAMIJOもそうだけど、こうやって15年以上経っても同じシーンに立ち続けていることは純粋にすごいなあと思う。なんというか、ある程度気持ちが若くないとできないよね。特にKISAKIの場合は、15年前から常に手を変え品を変え(っていうか人を変え)やっているせいで、どんどん若い世代と組むようになっているから、なおさら。


次がMU。もうとっくに終わってると思ってたので、出てきてびっくりした。そうか、KAMIJO主催だから、Sherow所属は優遇されているのね。

で、ここに来て、もうFemme Fataleは終わっていることを悟る。Kayaちゃんのバンド見たことないから見たかったんだけど、失敗した。

で、MUは

  • 設定がきつい。非常にきつい。設定しばりを外した方が断然伸びると思う
  • ところどころで笑いを取ってくるが、あまりウケない
  • 歌はうまい、というか声がいい
  • バンドで演奏してもやはり昭和歌謡。ていうか中島みゆき

「もし、古代ムー帝国から人が来たら、現代の人達にどんなことを伝えたいのか、という設定でやっています」みたいに自ら丁寧に解説をしていたが、曲のどのへんがその設定を踏まえたものなのかが、初見に近い私にはよくわからず。さらに、日本耽美革命だっつーのに「新曲です。母への思いを綴った歌です、聞いて下さい、『MOTHER』。」とかやりだすので、ちょっとどうなるかと思いました。

ハロウィンで歌謡曲にしか聞こえなかったのは、アコースティックバージョンだからだと思っていたが、今日バンドバージョンで聴いてもやはり歌謡曲だった。メロディーも歌い方も声も、やっぱりなんだか昔の紅白歌合戦の後半部分を聞いているような気になる。曲調から判断するに、なんとなくだけど世代が結構近い気がする。少なくともあまり若くはなさそう。

ファンは結構な数いたね!ボーカルのAIKAとギターのDAISHIが人気。


そして次がJupiter

  • ファーストアルバム発売後のアルバム購入者特典ライヴ以来、一年振りのJupiter
  • ボーカルが代わったVersailles、ではなく、ちゃんと、全く別のバンドになってた
  • 今になって客観的に見ると、ギターソロ長い!技術発表会感強い!
  • ZINがKAMIJOよりも断然色んな声を出せるところと、(おそらく)若いところが、Jupiterの今後のためにほんと重要だなあと
  • HIZAKIが堂々とバンドの中心かつ最高権力者になって、徐々にYOSHIKI様とかKISAKI様化しつつあるように見える

しょっぱな、IntroductionをBGMにメンバーが出てくるとき、誰よりも先にHIZAKIが出てきてお立ち台でポーズをつけ、その後は他のメンバーが「その他大勢」的にゴソゴソ出てくるという、あの登場シーンだけで、もうバンドの中の力関係が垣間見られるかのようで笑ってしまった。最新アー写でも、インスト写真とかでも、最近はほとんどいつもボーカルのZINを差し置いて一番いい位置にいるもんな、HIZAKI。

わかる、わかるよHIZAKI。「俺が俺が」キャラなのはわかるよ。Versaillesのときは個性のどぎついボンジュールボーカルの人に食われがちでできなかったことを、ここぞとばかりに今やりたくなるのはわかるよ。レコード会社とかビジネス側の人だって、一番引きの強いメンバーを武器に売っていきたいんだろうということはわかるよ。わかるけど、バンドで一番見栄えがするポジションの人(必ずしも見栄えがいい人ではない)は、最前面に立ってはいけないのだ!端か後ろにそっと立っている方が、より映えると思うよ。

しかしセカンドアルバムに合わせてのHIZAKIの新衣装はかなりよい。ドレスの色も品がいいし、ステージ映えする。今日はハーフアップにしてて、髪を左頭上でまとめて盛ってたんだけど、この髪型もよかった。

このHIZAKI、めっちゃ写りいいなー!最近のHIZAKIは写真によって写りの落差が激しい。

Versailles時から見るたびに思ってたことだけどHIZAKIは横顔が綺麗なので、こうやって横顔の輪郭を見せた方がよい。上手ギターで、演奏中は上手側を向くことが多いので、左に盛って右側の横顔を見せるの、大正解だと思う。あ、でも最近のメイクについてはノーコメントで…あと、明らかに「その他大勢」的色合いでまとめられてしまっている他のメンバーの衣装はあまり変わり映えしないように思えてしまい、あんま見てない。


で、今日のライヴ、私がちゃんと知っている曲(=ファーストアルバムに収録されてる曲)はラストのSymmetry Breakingだけだったけど、ライヴで聴いてみたら半分くらいはどっかで聴いたことある、というかんじだった。シングル曲とか、最近プロモーションかけてる曲をやってたのかな。

しかしJupiterはもう完全にJupiterになったね。ボーカルを取り替えたVersailles、ではない。全然違う。まあデビュー時から看板はそうではあったけど、今はもう、事実上全く違うバンドになった。

途中、あーこれいかにもなHIZAKIフレーズ!とか、おおTERUも参戦してきたーツインギターソロきたー!長いー!相変わらずのツインドヤ顔きたー!とか、おおちゃんとMASASHIの見せ場もあるのね、とか、うわやっぱYUKI兄のせわしないコツコツドラムいいなー!などなど、懐古的な意味では楽しめたし、Versaillesで5年間見ていたメンバーの姿を久し振りに見るのは、同窓会的な意味で楽しかった。HIZAKIは相変わらずだし、 YUKIは短髪になってますますかっこよくなってたし。彼はほんっとかっこいい。今日もふと気がつくとドラムばっか見てた気が。

でもやっぱり、そんな彼らが今やってる音楽は今の私の好みのものではなかった。残念ながら。

KAMIJOとHIZAKIの作曲センスが奇跡的に融合したのがVersaillesだと、私はVersaillesの最後まで割と信じて疑わなかったのだが(他メンバーごめん)、いざこうやってKAMIJOとHIZAKIに分かれてみると、私の好みは圧倒的にKAMIJO側にあったということがはっきりしてしまった。まあこの二人の融合こそがVersaillesの核であったことは間違いないと今でも思ってるけど、それらを楽曲上でも世界観上でもああいう私の好きな形にまとめあげていたのは、KAMIJOの構成能力によるところがかなり大きかったんだなあ、と勝手に理解。

一応、KAMIJOとJupiterの対バンは今日が最初で最後という触れ込みになっているので、もしかするとこの先Jupiterを観る機会はないのかもなーとか思いました。二年前まであんなに好きで一年に何度もライヴを観に行ってた人達なのに、今はこうやって「目当て主催のイベントに参加してる他のバンド」として見ていて、彼らの演奏中も割合ぼーっとやり過ごせてしまう自分が、なんだか不思議だった。

Versaillesがあれだけ好きだった私は、今のところJupiterにドハマりすることはなさそうだけど、逆に言うと、過去にVersaillesが全然好きではなかった人でも、Jupiterは好きになる可能性が大いにあると思う。



そしてラストはKAMIJO。ハイライトは記事冒頭で書いたので飛ばします。

衣装は夏のキネマ以来の白衣装(Symphony of The Vampire衣装。上のHIZAKIとの写真参照)だった。けど今日は照明のせいなのか、前に出てたいくつかのバンドの何人かが若かったからなのか、なんだか老いを感じてしまってあまりよいと思えず。白は難しいんだな。場と状態を選ぶ。

そして今日はあんまりよいライヴではなかったなあ。ハロウィンのときと同じで、KAMIJO自身が入り込めていないというか、ステージに集中できていないというか、心ここにあらず状態のまま歌ってしまってる感があって。あれなんなんだろうねー。単に声が出る出ない、音程が取れてる取れてないとかいうんじゃなくて、状態が日によって全然違う。複数バンドが出演する主催イベントとなると、事前準備を自分中心に回すことができないし、他にもやることが沢山あって、自分のステージがどうしてもおざなりになってしまうのかね。秋のキネマでのハロウィンパーティのときも、同じように完全に集中切れてるようなかんじでよくなかったし。

あとは6曲目の満月のアダージョが残念すぎた。夏のキネマで聴いたのが最初で最後になっていて、今日久々に聴いたから期待度高かったんだけど、イントロのポロッポロしたギター聴いて「うわあああ」ってなった。私は楽器のことが全然わからないから、普段ライヴに行ってても楽器隊の演奏がひどいと思うことってあまりないんだけど、今日のDAISHIのこのギターはひどかった、次からMekuに弾かせて下さい、まじで。もしくはいっそ裏で音源流してくれ。その後のKAMIJOの歌もあんまり。ラストも声が伸びなくてとてもきつい。音源だと、Throneにつながる部分が劇的で結構いいんだけどなあ。

しかしThroneの中盤、「そうなると全て終わる」部分でいきなり覚醒して、声が一気に開いたのにはびっくりした。今日はそこからThroneのラストまでという非常に短い時間だけ、よい歌を聴けた。王の即位部もよかったよー!ちゃんと自分の世界に入り込めてた。しかしなんせ、もう既に全28分超え長編交響曲の最後の最後まで来ている。ちょっと遅い。

まあSymphony of The Vampireぶっ通し演奏はたしかにレアだった。そのうちまたいい状態でやってくれますように。


Throne後にMCがあったけど、笑えない方向でぐだぐだだった。時間が押しまくっていたからあんなに投げやりだったんだろうか。かなり雑だった。もはやファンが固定化されてしまっていそうな今こそ、新しいファンをつかむチャンスの主催イベントなのに、これはもったいない!

MCの内容は

(客が投げ入れた(?)小さな赤薔薇の花束を持って)
K「これは誰がくれたのかな?」
(と言いながら何輪かの薔薇を結んでいるリボンをほどこうとするが、なかなかほどけない)
K「……」
(リボンがほどけず、遂に薔薇の茎をつかんで、めっちゃくちゃ強引に引っ張り始める)
客「えー!」「ひどい」
K「いや、これをね、皆にもおすそわけしようと思って」
(と言ってる間にも、ものすーっごく雑に薔薇を引っ張り、薔薇がくたっとなる)
客「……」
結局、花束ほどけず、おすそわけできず

耽美さのかけらも感じられない。ていうか客がくれた(と思われる)薔薇をあんなに雑に扱うとか、素で引いたわ。

そして

K「そうだ、皆に残念なお知らせがあるんだ」
客「!!」
バンギャは「残念なお知らせ」「重大なお知らせ」という言葉に対する反射神経過敏症になっているため、一瞬会場の空気が変わる)
K「『VersaillesのKAMIJOです。』
 これをフランス語で言うと、『Je suis kamijo de Versailles』。
 でもこれをSiriに聞かせたら…」
一部の客「ジューシー上条ダサい」(小声)
他の客「???」
K「…ごめん、難しかったね!」(ステージ後方に退散)

ツイッター見てる客のみがわかるネタだったが対バン向きではない。


そして自ら客に振っておきながら、すべった後のフォローがまためっちゃ雑!よっぽど時間なかったのかね。


その後、お知らせがありますと言って、以下の内容を続けざまに発表。

  • サポートベースのIKUOとサポートドラムの山崎慶は今年でサポート終了

 (一時休止、というような言い方ではあったが)

  • 山崎慶の後任は山本真央樹(BOW WOWの山本恭司という人の息子らしい)
  • IKUOの後任はJupiterのMASASHI

2015年のサポートメンバー、ベースがMASASHIっていう発表にびっくり!もはや活動休止時のVersaillesメンバーの2/5がいるんですけど…

「今後の活動を模索するなかで、メンバー個々の成長の為、そしてそれぞれが形態に縛られる事なく自身の作り出す音楽と向き合う為」に活動休止したという初期設定、二年で既にブレまくり!もういいけど別に!


そんなざわざわした空気の中、「今日はこれで終わりの予定だったけど、気分がいいので急遽もう一曲だけやっちゃいます。これでほんとに最後です。セッションとか一切ありません。皆が笑顔になれる曲を選んだから!」のように言って、余韻なくラストの片手に夢を持つ少女に突入。

MASASHIの発表の後でKAMIJOファンもJupiterファンも「……!?」っていう雰囲気のままだったし、セッションはないと宣言されて他のバンドファンは「えー!!」って叫んでるしで、最後まであんまりまとまり感ないまま、無理矢理ラストの曲になだれ込んだかんじ。最後までせわしなかった。ライヴの本編ラストでこの曲をやるのはそういう位置づけ(ファンの皆の夢を応援します、的な)だったからなのか。知らなかった。

演奏終了後は、いつものようにサポートメンバーを一人ずつ紹介して、さらに今日の出演バンドを一つずつ紹介。しかしそのバンドがステージに再登場するわけでもなく、KAMIJOが一人で「Kayaくんのバンド、Femme Fatale!どうもありがとう!」とか言って拍手して終わり。そしてアンコールもなく、イベントはあっさり終わった。



というわけで今日はKAMIJOのステージがかなり残念でしたが、15年前にタイムスリップしたかのようなことが複数起こった怒涛の2014年の、締めのライヴでKAMIJOとVersaillesメンバーを観て、ついでにKISAKIも観られたのはよかったかな。今年の締めくくりってかんじがした。

15年前から変わらず好きなものとそうでなくなったもの、たった2年前まであれだけ大好きだったのに今では別にそうではないもの、色々振り返るきっかけになった。

あと一つわかったのは、私やっぱ対バン向いてないわ!忍耐力がない。今後もちょくちょくワンマンやり続けてくれるといいんだけど。

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