今年の春先に買っていたジェルファンデの話。
カネボウのライブリースキンウェアの現品を買った。
サンプルを使ったときの過去記事はこちら。
このミニサンプルを去年秋から半年近くちまちまと使い続けていたが、使うたびに「やっぱりいい!」となったので、サンプルがなくなる前に現品を買うことにした。
目次
KANEBOカウンターで色選び
サンプルでもらったのはオークルC。私はサンプル使用時点であまりにもこのファンデが好きだったので色を無視して使いまくってはいたものの、この色が自分の肌色に合っているかと言われると合ってはいなかった。なので現品購入時にはちゃんと色を見てもらうため、ここ数年では珍しくカウンターに行ってタッチアップしてもらった。
カネボウのカウンターに行くのは久々すぎた。いや、厳密に言うとそもそもKANEBOのKANEBOカウンターに行くのは今回が初めてなのだが、大昔はKANEBOエリアの中のルナソルカウンターでアイシャドウパレットを買ったりアイリッドベースを買ったりしていたので、大枠で見てもそれ以来。余裕で10年以上ぶりだと思われる。
色はオークルCだと暗いので、オークルAかBのどっちかかなーと思っていたが、実際にタッチアップしたらオークルAはのせた瞬間は若干明るい気もするが伸ばすとなじむ、オークルBはのせたそばから若干暗いが伸ばせばまあまあなじんで暗浮きというほど浮きもせずで、素人目にはどっちでもよいように見えた。なんせそれまではオークルCのサンプルを使いまくっていたくらいだし。
BAさんには、肌色に合わせたければオークルA、落ち着いたかんじを出したければオークルB、と言われ、落ち着いたかんじを出すために肌色を暗めにするというのがよく理解できなかったのでオークルAを購入した。
ちなみに一応つけてもらったピンクオークルBは私には合っていなかった。くすみすぎ?暗すぎ?よくわからないが、オークルBよりも合ってなかった。ピンク系のファンデが向いてないのかな。
公式の色み表はここ。
なお、カウンターで「普段は一日マスクを付けっぱなしだから、日焼け止めとコンシーラーとお粉だけでファンデはつけてないです」と言ったら(2023年2月か3月の話です)、「紫外線防止のためにもファンデはつけてあげてくださいね」と複数回言われたが、このライブリースキンウェアなんて規定量(ド厚塗り)したってSPF5/PA++しか出ないんだし、塗ろうが塗るまいが誤差範囲だろと思ってしまった。
ファンデを売るのが仕事な人にそれを言っても不毛なのでいちいち反論しないけど、こういう謎理論を聞かされると次は最初からカウンター行かずにネットで買おう、と思ってしまう。
KANEBO ライブリースキンウェア オークルA
なにはともあれ、買いました。ライブリースキンウェアのオークルA。
サンプル使用時は、毎回ストローを斜めに切ったものを使い捨てにしていたが、現品にはちゃんとスパチュラがついてくるので便利。
オークルAの色はこんな。
塗ってみると下のようなかんじ。どっちも全然違う日に写真を撮っているので両日間で肌色の色み調整がされていないが、肌色に対する明るさはだいぶ違う。
今回買ったオークルA
サンプルを使っていたオークルC
オークルCは肌色より暗かったけど、オークルAだとちゃんとなじむ。まあこれはどちらも普段よりかなり多めに使っているので、オークルCのサンプルでも普段通りの少量使いであれば私は暗さをあまり気にせず使えてしまっていた。薄め塗りであれば、使える色みの幅がかなり広いファンデだと思う。ある程度好みで選べてしまうのでは?
オークルAも、顔に塗ると少し黄色めなので肌色ぴったりではないのだが、私は血管の赤みと青みをぼかしたいので明るさが大体合っていれば多少の黄みは問題ない。ピンクみファンデより好き。
ちなみに去年までずっと使っていたアンプリチュードのロングラスティングリキッドファンデーション 00と比べると、肌にのせて伸ばす前の色はアンプリチュード 00よりもライブリースキンウェア オークルAの方が明るいのだが、伸ばすと明るさが逆転して、アンプリチュード 00の方が明るくなる。
たぶん顔料配合量の違いかなんかだと思うけど、アンプリチュードってだいぶカバー力あったんだな、とライブリースキンウェアを使い始めてからよーくわかった。
使い方
サンプルを使っていたときと同じ使い方をしている。日焼け止めの上にコンシーラーを部分使いしてから、頬中心にこのファンデを少量指塗りして、最後に部分的にルースパウダー。
そういえばこのファンデを使うときは化粧下地使ってないな、と今更気づいたのだが、なしでも特に困ってないからこの先も塗らなさそう。他のファンデを使うときに日焼け止めの上に使う化粧下地は、アンプリチュードのクリアカバーリキッドベースか、RMKのメイクアップベースをいつも気分で買ってる。今はRMK。
コンシーラーは私は絶対必要。このファンデはカバー力がないから、色ムラはぼかせても、クマや赤みは消せない。MimiTVのオンライン発表会では重ね塗りすればクマも自然にカバーできると言っていたが、私のクマには無力だった。コンシーラーは長年、ワトゥサのスーパーカヴァーファンデーションスティック no.15(ハイライター)を使用。
フェイスパウダーも使ってる。下地もお粉もいりませんというのがこのファンデの売りなので、フェイスパウダーを使うなら最小限がおすすめとBAさんにも言われた。たしかに、粉を重ねてしまうとこのファンデのよさである自然なツヤが失われそうだということはわかるのだが、とはいえこんな高温多湿の日本で丸一日働くのにお粉なしはさすがに無理だし、私はファンデを塗らない部分もかなり多いので、ルースパウダーを併用する。今使ってるのは何個目かのアンプリチュードのフィニッシュルースパウダー。
鼻周りなど崩れやすい部分にだけファンデの上からうっすらルースパウダーを重ねて、あとはファンデを塗らない部分(目周りと眉周りと口周りと輪郭周り)もルースパウダーだけで仕上げてる。ファンデを重点的に塗っている頬の上には重ねないようにしてるけど、お粉を重ねた部分だけが乾燥したり、逆に重ねなかった部分だけが崩れたりってことはないので、今のところ支障なし。
ファンデ自体の使い方としては、スパチュラで半顔分ずつ手のひらに取って、それを三本の指の指先で頬にトントン叩き込むのを両頬分やってから、手のひらと指先に余っているごく少量分で鼻周りと口周りと眉間までを仕上げて、最後に手のひらで軽く全体になじませて終わり。前にも書いたけどこのファンデにはスパチュラか、それに準ずる何らかのツールが必要。ジェル状なので指先では適量をすくえない。
カウンターでは、指が止まるところまで伸ばしきるという塗り方を教えられたので何回か試してみたが、そのやり方だと頬に塗るだけでもそれなりの量を使う必要がある。私はもっと少量のファンデで頬と鼻周りだけをうっすらぼかしたいので、指で叩き込み塗りしてる。何も使わずに指だけでうまいこと塗れてしまうの、ほんと楽。しかも伸ばさずにトントンすればいいので、顔もこすらなくて済む。
まあ塗り方は好み次第だと思うけど、このファンデは顔料を塗り広げる系というよりは肌に溶け込ませる系なので、私はこれまでブラシ塗りはしたことがない。スポンジは使えるだろうと思うが使ってない。
仕上がり
このファンデはめちゃ優秀なので、私のような不器用な素人がどう塗ろうが、塗りすぎさえしなければ大体うまくいく。
どこに塗ったんだ?と思ってしまうほど肌になじむのに、毛穴や血管や色ムラがうっすら綺麗にボケて存在が気にならなくなる。クマや赤みを完全に消せはしないが、私はファンデ単体にそこまでのハイカバーを求めてないからそれでよい。
わざとらしくないツヤ感も好きだし、日に何度もマスクを着脱したり汗をかいたりしてもよれず、乾燥せず、夜まで黄ぐすんだりもしなくて、朝の仕上がりが丸一日持つところも好き。密着性が高いからなのか、単純に顔料が少ないからなのかわからないが、会社で着替えても服についたりしないところも好き。とにかく、もう全部が好き。
サンプルを使い始めたのが去年の秋冬だったので、こういうファンデって夏はどうなのかな?と最初は思ってたけど、結局夏場も普通に使っている。元からどこに塗ったのかが一見わからないくらいの仕上がりなので、もしかすると崩れているのかもしれないが、少なくとも汚く崩れてはいないからよい。夜にメイクを落とす前は「あれファンデどっか行ったのか?」とか思うが、いざメイクを落とすと「いや、やっぱファンデがないと全然違うな」と毎回思うので、たぶん全て崩れてはいない。
うーん、現品買ってよかった。つくづく好き、気に入ってる。
30g入りだけど、私は少量使いだし、ファンデを使わない日もあるのでかなり長く使えそう。実際、まだあんまり減ってない。その他の使用中ファンデについて
過去数年間はアンプリチュードのロングラスティングリキッドファンデーション 00を愛用してきたけど、もうブランドも終わるし、次のボトルストックは買わずに手持ち分を使い切ったら終わりにすることにした。ミニサイズが出るならストック買っとこうかなーとも思ったけど、00はやっぱり出なかったし。
アンプリチュードの方がカバー力はあって、遠くから見たときの仕上がりは謎に(ほんとに謎に)めちゃ綺麗なんだけど、近距離から見たときの自然さはライブリースキンウェアの方がよい。写真撮影のときとかはアンプリチュードがよいね。
あとは真夏に長時間汗だくだくになるような環境なのにどうしても顔をちゃんとさせねばならないとき、つまり、稀に仕事でそういう機会があるときにはメイベリンのフィットミーを使ってる。
以上、カネボウのライブリースキンウェアの紹介でした。このままいくと、今年のベストコスメはこれですね。
アンプリチュードがなくなった後のベースメイクの移動先が無事に見つかってよかった。アンプリチュードのファンデ技術は、いずれどこかの別ブランド製品に移植されると期待している。