KAMIJO・TOUR2014 "THE DEATH PARADE" @ HEAVEN'S ROCK さいたま新都心 VJ-3

ハロウィンスペシャルライヴに続いて、いよいよ秋のワンマンツアー本番。

埼玉まで行ってきました。

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セットリストはこちら

Vive le Roi
Rose Croix
Presto
Sacrifice of Allegro
Royal Tercet
Dying-Table
Moulin Rouge
サンクチュアリ
Romantique
Tresor
BASTILLE
闇夜のライオン
抱きしめられながら
追憶のモナムール
Death Parade
Heart
片手に夢を持つ少女


Louis〜艶血のラヴィアンローズ
Throne


今日はよいライヴだった。

  • ハロウィンのときよりも、格段にボーカルに集中できているかんじがしてとてもよかった
  • 歌の調子も、もう既にピークの95%くらいのところまできている
  • KAMIJOがよっばらいのような謎テンションで、終始かなり面白かった
  • たまに一瞬にして我に返ってしまう瞬間が見ていてよくわかり、それもまたよし
  • セトリがとてもしっくりくる
  • Heartでの気迫が半端ない
  • そして何より、闇夜のライオンでの神演出(後述)!あの光景はもうしばらく忘れられない

以下詳細。


さいたまのヘブンズロックに来るのは2011年8月のHoly Grailツアー中のワンマン以来。KAMIJOの歌がめちゃくちゃよくて、Faith & Decisionをほぼ完璧に歌い上げて感動したあのとき以来。

Versailles・World tour "Holy Grail" 2011 〜Japan〜 @HEAVEN'S ROCKさいたま新都心 - ポワゾン

あのとき(さいたま公演だけ、ツアーで唯一ソールド)と比べるとかなり動員は少ないけど、隙間が空きつつも割と後ろまでそれなりに埋まっていた。私はステージとの近さや接触はあまり求めていないので、これくらいの大きさのハコでありながら最初から最後まで広々と観られるのはとても嬉しい。

しかし、ここ、やっぱ狭いな!記憶よりずっと狭くて、フロアに入った瞬間ちょっとびっくりした。Versaillesのときはここに350とかそれ以上入れてたのかー、そりゃかなり押さないと入らないわけだよ。



客がまばらにVive le Roiコールをし始めた頃、あまり押さずに開演。

ライヴ始まりは当然Vive le Roi、かと思いきや、片手に夢を持つ少女のラストに入っている、ナレーション部分のSEがかかってライヴ開始。「Love or Pride?」→一拍おいて、Vive le RoiのSE。

サポートメンバーが全員一斉に出てきて、ちょっと煽ってからKAMIJOだけ遅れて登場。衣装はHeartでサポートメンバーはいつものお揃いかみじょーコス衣装。最初にサポートメンバー四人が出てきたとき、上手の端にもう一人見えて、あれかみじょー?でも衣装がサポートメンバー仕様だし…と思っていたら、チセイくんでした。ハロウィンのときだけ特別出演したんだと思っていたけど、ツアーにも同行していたのね!以後、曲によって出てきて、コーラス(というか主にデスボ)を担当。

Vive le Roi後の実質一曲目はRose Croix。一曲目にこの曲、いいー。私は気をてらわないベタなセトリが好きなので、このイントロ聴いた瞬間にこの日のセトリに期待した。一曲目からKAMIJOの歌の調子もかなりよくてびっくり(これは珍しい、いつも序盤は残念なことが多い)。

しかも、サビの掛け合いがハロウィンのときとは変わってて、KAMIJOも「Rose Croix」部を歌うようになってた!こんなことに喜んだのは私くらいかもだが非常に嬉しい。前にも書いたがここのKAMIJOの発声が好きなの。なんか、直前の歌詞とかぶってなくて歌えるときには気まぐれで歌うことにしたっぽいな。あー、いいー。そう、今後もせめてサビ入り一発目くらいは歌ってくれ!

MCはいつも通り、ボンジュールの応酬を4,5回(最後がデスボだったか変な声だったかになってた)した後、「ようこそ、わが国へ!」。「ようこそ、わが城へ!」 って言わないところに未だに違和感を感じる私は、二年経ってもまだVersailles気分が抜けていない。


で、「Symphony of The Vampire!」とのタイトルコールの後、始まったのはPresto、そしてそのまま立て続けに4曲。この4曲も、ちゃんと声が出てるし音程合ってるしで大変よかった。序盤とは思えない状態。

Prestoは何度聴いても、ものすごい高揚感があるなー。Sacrifice of Allegroの馬車ドラムも、初めてShinyaが叩いているのを観たときほどの大感動はなくなったものの、やっぱ大好き。ヘドバンするのはこのリズムがちょうど。Heartのツアーだし、アルバム収録曲に、今までのシングルのB面曲合わせたらもうそれだけでワンマン一回分くらいの曲数あるし、Symphony of The Vampireからはあんまり聴けないかもと思っていたけど、こうやってちゃんと聴けて嬉しい。このミニアルバムの曲は、続けて聴くからこそよい。

Royal Tercetはいつも通りまったり、最後の独唱部は二度目の「嬉しいから~」以降だけ歌わず。Dying-Tableは結構盛り上がっていた。途中の「I can't stand」も大絶叫してて、ああそういう歌詞だったのねという発見があった(音源だと聞き取れない)…と思って今歌詞調べてみたら「Ahhhhh! can't stand!」だった。まじか。しかも冒頭も「子羊よ ディナーだ!」って言ってたのか!「出番だ」って言ってるんだと、発売から今まで、半年以上ずっと思ってた…適当。

PrestoとDying-TableでのKAMIJOのノリがなんか変で、力みすぎてすごい動きしてて、一部の客が爆笑してるほどでかなり面白かった。金曜日の終電近くの新宿駅ホームでふらついている人的な、もしくは、棒に両手と額をつけて30回その場でぐるぐる回った後に30m先にあるゴールまで全力疾走して下さい的な、あれ。前のめりすぎてつっかかって急ブレーキかかってるような変な動き。おかしすぎる。Versaillesのときは、こんなテンションになってることあんまりなかった気がする。しかも、たまに我に返ってステージ上で苦笑している。なんなんだ。


曲間に暗転すると、すかさず客がKAMIJOコール。すごい、ほんの三週間前のキネマのときに比べて、客がちゃんと訓練されている!

K「埼玉の子羊ちゃん達!KAMIJOが、埼玉を侵略しに来たぞ!
  今日はお前達を、けちょんけちょんにしてやる!」
客(笑)「ぎゃー」
私(ツアー頭のシロクマネタ完全スルー@札幌を経て、ちゃんとツイッターネタ出すようになってる…!)
K「さて次は、みんなで踊りまくろう!
  すごくノリのいい曲だから、ノらずにはいられないと思うんだけど…」
私(思うんだけど…?)
K「もし、『絶対に、ノってはいけない』と言われたら…
  我慢できるのかー!?我慢できるのかー!?我慢、で き る の かーーー!!!」
客(爆笑)
K「大丈夫、我慢しなくていいよ。好きにノッて下さい。『Moullin Rouge』」

年末ネタきたー!ちょっと早いけど!

というわけでMoulin Rougeですが、これも大変盛り上がっていて楽しかった。この手の曲で、ステージとフロアのテンションに乖離が起こると非常に厳しいからなー。好きな曲が盛り上がってて嬉しい。サビの「狂いたいならムーランルージュ」の後のコーラス部分で「ムーランルージュ!」と叫びながら咲いてる客が結構な数いて、これいいなーと思いました。楽しそう。KAMIJOは、妙な煽りこそすれど、客のノリ方をガチガチに縛ったり、命令したり、制限してこないからよい。

途中、ギターソロでMekuがステージセンターに動いている間、KAMIJOが代わりにMeku定位置に来て、Mekuのマイクスタンドの前で舌出してMekuの顔真似やっててすごいウケた。あれ絶対Mekuの真似でしょ。なんなの。お陰でMekuに集中できない。ウケる。


「続けて攻めていくぞー!」という懐かしの煽りで、サンクチュアリ。これもちゃんと盛り上がってた。音源で聴くとちょっと浮いてるかんじがあるのと、Versailles末期のアルバムに入ってそうなかんじがあってあんまり好きではなかったんだけど、ライヴでこれだけ盛り上がると楽しいな。ソロになってから、サポートメンバーのファン以外は基本皆KAMIJOを見ているからなのか、なんか客のノリにものすごい一体感があるんだよね。何を矯正されているわけでもないし、めちゃくちゃぎゅうぎゅうで妙なハイテンションになるというほど入りがいいわけでもないのに、不思議だ。

「皆さんに、この歌を贈ります」と始まったのはRomantique。やっぱスナック。一気にスナックのカラオケ。ライヴハウスのステージではない。しかもサビでは、「横切る星達が~」に合わせてステージ上のミラーボールが回って、まさに星が時計回りに横切ってた…そのまんますぎる演出。

キネマのときは、前方センターの客の手振りに引きずられるような形で、一部分だけKAMIJOも手を振ってたけど、今日はなくなってた。基本棒立ち歌唱。客も大多数は棒立ち。歌い終わると客が拍手、そういえばVersaillesのときもKAMIJOのソロ歌唱っぽい歌のときは、歌い終わりに拍手になって、その後誰一人としてメンバーコールをするわけでもなく完全無音暗転状態になったりしてたよなー、懐かしい。


サポートメンバーが全員はけた後、KAMIJOだけがステージに残る。気づけばもうそのくらいの曲数やって中盤にきている。流れてきたのはTresor、KAMIJO一人カラオケ開始。伸びやかな歌声がよかった、彼の音域に合っている曲だよね。

最後のサビを歌い終わって、曲がまだ終わる前の短い間に、「革命の前。彼は、まだ父親に憧れていた」みたいなこと言ってました。曲の途中でこういう謎セリフをキメ顔で喋るの、すごくいいからずっと続けて欲しい。こういう謎演出が好き。だってせっかくのライヴなんだから。

Tresorの後、一旦KAMIJOもはけて、BASTILLEのSEが流れて、サポートメンバーも全員出てきて、しばし頭上手拍子。楽器隊4人が全員定位置についた後、ドラムから順に各自ソロ。サポートなのに見せ場あるのね!すごいな。Versailles時のMASASHIがサポートメンバーだったときとはえらい違いだ…あれは不憫であった。

パートソロ後にKAMIJOが再度出てきて、音源のイントロのメロを歌ってから、BASTILLE本編開始。ひたすら逆ダイ、っていうかKAMIJOのライヴで逆ダイ部分でほんとに前につっこむ人はほぼいないんだけど(あれ、これ逆ダイって言わない?なんて言うんだあれ)、結構盛り上がってて楽しかった。いかにもライヴ中盤用の変化球だけど、やっぱ楽しいー。途中はヘドバンなのか。たしかにテンポは合う。なんかヘドバンなかんじがしないから私はやらないけど。

間奏部分で、ステージ際ぎりぎりまで身を乗り出したKAMIJO曰く「革命とは、お前達の心の中にあるんだ!」。曲の途中でいきなり喋り出すから何かと思ってびっくりした。そうですか…


続いて闇夜のライオン。間奏部のマークパンサーラップも、ちゃんと揃っている、みんなえらい。

たしか、二回目の「I will lead your Death Parade」前、KAMIJOの歌がない部分で、KAMIJOがステージ際まで出てきて、最前列の客にピンポイントで手を差し出し、握手というかタッチしながら「その、美しい薔薇を…」とはっきりと喋る(歌詞にない)。瞬時に察したその客が、個人的に持ってきてライヴ中に振っていた赤い薔薇を一輪、素早くKAMIJOに手渡すと、それを持ってしばらく歌うKAMIJO。客との連携プレイが見事で素晴らしい。先に手を差し伸べてから、薔薇を奪い取るというのも準備がよくて素晴らしい。

おお、KAMIJOが赤い薔薇持ってるとこ、久々に生で見た気が!いや、前に見たのがいつだか覚えてない!ローズライト(薄ピンク)を持ってるとこならもう何十回も見たけど!…と、突然の嬉しい光景に、曲の進行を完全に忘れて喜んでいたら、二度目のサビのサビ頭、「雷鳴は闇のファンファーレ」入りの、すっごーーーくちょうどいいタイミングで、KAMIJOがその薔薇を勢いよくフロアに投げた!…と思ったら、フロア前方の客の頭上で、薔薇がまさかの空中分解した!!!

真っ赤な薔薇が空中で崩壊し、フロア前方数列までの客の頭上に赤い花びらが舞う。そのときの薔薇の動き、誇張ではなくスローモーションに見えた。それくらいぶわっと、言葉通りぶわっっと、赤い花びらが舞い散ったの。

予想だにしなかった展開と、その結果としての絵になりすぎる印象的な光景に、私は驚きながらも大爆笑してしまった。かっこよくキメ顔で薔薇を投げたら、客にキャッチされる前に空中でぶっ壊れるというこのズコー感、しかしながら、空中分解した薔薇の花びらが客の頭上でぶわっと舞う様はあまりにも劇的で。なんなの、この少女漫画演出。素晴らしすぎるんだけど。完璧な演出、しかもKAMIJOが仕込んでいたわけではなく、客由来!意外すぎる成り行きに、普通に曲の途中であるにも関わらず、結構な声量で客から歓声(と、どよめきと笑い声)が上がったもんね。

後でその方から教えて頂いて知ったんだけど、あの薔薇は造花ではなく本物の生花だったらしい。私、ライヴ中は「ちょ、かみじょーが客の造花を取り上げた(語弊あり)挙句にぶっ壊した!!」と思って笑っていたけど、あれほんとの薔薇だったんだね。だからあんなに綺麗に分解したんだ。大きくって綺麗な、まさに深紅の薔薇だった。

客にもらった薔薇をステージで振り回し、それをその客に返すでもなくフロアに投げつけ、誰か他の客がその薔薇をキャッチするとかいう前に、空中でぶっ壊し、花びらを客の頭上に降らせるとか、まじで、まじで、最高すぎる。KAMIJO、もってる。この人、絶対もってる。確信した。この日のKAMIJOには天が味方していた。

私はこの日の闇夜のライオンをきっとしばらく忘れないであろう。最高だった。はるばる埼玉まで来てよかった、ほんっとに!またやって下さい!!!


薔薇の余韻に高揚したまま闇夜のライオンも終わり、幕間からスタッフが飛んできてステージ前方に残っている花びらを拾い集めて去って行ってからの、長めのMC。

K「君達、平日は一体何をしているんだ?」
客「仕事!」「仕事ー」「仕事」
K「想像できないなあ。学校?仕事?それとも、自宅警備員か?」
客(笑)
K「今回のツアー、ライヴは全て土曜日に設定しているからね。
  週末限定ヴァンパイア、ってかんじかな」
客(笑)
K「ところでみんな、今日このライヴに来ることを、家族には言ってきたのか?」
客「言ってない!」「秘密!」「言ってない」
K「…なんで言わないんだよ(怒)!」
客(爆笑)
K「秘密か、まあそれもいいな、なんだか僕達、禁断の関係みたいじゃないか」
私(うわ、これは結構うまく次の曲紹介につなげたな!)
客(笑)「きゃー」「かみじょー」
K「おいおい…ちょっと、男も混じってないか?」
男客「ぎゃー」
K「男ー!」
男客「うおー」
K「男ー!!」
男客「うおー!」
K「男ー!!!」
男客「うおー!!!」
K「(最前ドセンの男性客を指差して)お前、うるさいよ!!!」
客(爆笑)
K「(笑いながら)まあ、女性も、男性も、そして、そこの君も(と最前の男性客を見る)、
  僕とは秘密の、禁断の関係ということかな。
  禁断の愛の歌を聞いて下さい、『抱きしめられながら』。」

KAMIJOの唐突なフリに即座に返す客、皆次の展開を予想して答えているのかなんなのか知らないけど、その回答を読んで次の曲紹介につなげるKAMIJOが見事で感心した。いつも、KAMIJOのMCは完全アドリブなわけではなく、事前にちゃんと客との掛け合いを考えた上で練られている(にも関わらず謎展開なことが多いのだが…)んだけど、特に今回はバチっときまっていた、互いにすごいな。

ソロになってから、客をピンポイントで煽るようになったよね、前はあんまりそういうことしてなかった。まあ規模が小さくなったから、そうやって熱心なファンをつなぎとめるのが大事なんだろうなー。いじった後、ちゃんとフォローしてて安心した。

で、禁断の愛の歌、抱きしめられながら。これライヴで聴くの初めてだったんだけど、イントロと間奏に手拍子なのね!札幌名古屋も観てきたのであろうファンの人が相当数いるお陰で、割と一体感あってよかった。今回のツアーは全て土曜日だし、全通組それなりに多そう。

そしてこの曲、音源で聴いているときはRomantiqueと同じくスナックのカラオケだなと思っていたんだけど、今日初めてライヴで聴いてみたら、スナックではあるんだけど、カラオケじゃなかった!演奏、ちゃんとライヴ感があって意外だった、うまく説明できないけど。この曲はHeartの文脈の中ではヴァンパイアと人間の恋愛の歌なんだけど、敢えて具体性を排除することで、不倫の歌に聞こえるようになっている。やり口がうまい。しかし、私はあんまり好きじゃない。歌謡曲なのになんでだろうなー。


次は追憶のモナムール。ほとんど記憶にない。曲は好きなんだけど、この日はなんか印象的なことあったかな。特に何も覚えてない。

「これからも、この一本道をまっすぐ歩いていきます!」と高らかに宣言した後に始まったのはDeath Parade。KAMIJOの、こういう覚悟にあふれた発言はいいですね、Versaillesのメジャーデビュー前の、あの根拠のない前向きさ、俺達はやってやるんだ(何を?)という気迫が感じられる。よい。しかし行進やりづらい。まあ、動員少なめで混んでないから、やろうと思えばいくらでもできるんだけど。この曲、私そんなに好きじゃないな。テンション上がらない。


曲終了後、やや暗転して、客がすかさずメンバーコールをかけるも、KAMIJOは水を飲みに行って客の声を完全無視。真顔で振り向いて、そのまま定位置につく。なんだ?と思ったら、曲紹介も何もなくHeartが始まった。Heartもライヴ初聴きです。そうか、SEで始まって、途中から演奏が始まるのね。このSEとても好き。

Heart、一曲通してKAMIJOの集中力と気迫がすごくて、特に前半は他の曲を歌っているときと明らかに状態が違った。とても気合を入れて臨んでいるのがわかる。歌も注意深い発声で、昔、世界観がはっきりしていてバンドのコンセプト上大事な曲(Dead OrchestraとかFaith & Decisionとか)の歌入りのときにたまに見せていた、あの真剣すぎる表情で本気歌唱。久々に見たぞ、KAMIJOのこの状態。

しかし、私は音源こそ何度も繰り返し聴いてはいるもののライヴでは初聴きだったこともあり、「何か、周囲でものすごいことが起こっているということだけはわかる、だが、それがなんだかわからない!!」というのが正直な印象であった。PRINCESSを、発表直後にライヴで聴いたときみたいなかんじで、音源で聴いてるから曲の展開を知っているはずなのに、ライヴで聴くとその展開に頭も身体もついていかない、という。楽器隊は常にすごいことになってるし、KAMIJOは異常な気迫を持って歌っている、が、自分だけついていけない。ああ、もったいなかったなー。こんなに集中したHeart、この先毎回聴けるなんてことあるのかな?今日はかなりよかったんだと思います。

途中、間奏のピアノ部分で、またKAMIJOが歌詞にないセリフを喋る。「めくるめく時間の中で、私達は偶然にも、同じ絵を…」そして続けて「伯爵の画廊に木炭の少女がいた~」部を歌う。私未だにHeartのストーリーを理解しきれていない(Heartの歌詞も謎すぎるし、どっちがLoveエンドでどっちがPrideエンドなのかすらわかってない)ので、このセリフでまた頭の中が「???」でいっぱいになった。

もしかしてVersaillesのときに何度か歌詞に出てきた絵のこと言ってる?ラストシングルのROSEでもファーストミニアルバムのForbidden Gateでも額が出てくるし、同じくLyrical Sympathyの中のLove from a Dead Orchestraには絵画が出てくるし、メジャーデビューシングルのASCENDEAD MASTERのPVではおてるが絵描いてるし…とか考えだしてしまい、ライヴ中でしかも大事な曲中なのに一瞬意識飛んだが、いかんいかんと思って目前のステージに再集中。「その絵の中の右端に」で左手を左下に伸ばしていて、「それ右端じゃなくて左端だよ」と思ったけど、よく考えたら客から見て右下なのね、かみじょーごめん。

いやー、最後までものすごい気迫と集中力であった。この曲は展開があまりにも激しい上、徐々に盛り上がっていくわけでもなく、序盤から割とフルパワーだったりするから、なんだか感情の起伏の激しい女の人の話を聞いているみたいな気分になってしまい、頑張ってしがみついてみるも途中からほとんどついていけなくなってしまったのは残念だった。そのうち、ついていけるようになりたい。


このへんだったか、どのタイミングだったか忘れたけど「埼玉はVersaillesの活動休止ツアー以来二年振りだけど、皆元気にしてたか!」みたいなMCをしていたんだけど、私の記憶している限りVersaillesのラストツアーで埼玉には来てない。その前、2012年春の関東ツアーでも来てない。2011年のHoly Grail夏ツアー以来、三年ちょい振りだと思うんだけど、違うのかな。

Heart後、ラスト!と言って始まったのは片手に夢を持つ少女。意外!なんで本編ラストにこれが来るんだ。夏のキネマの本編ラスト、Throneの後に追憶のモナムールがきたときと同じかんじ。この曲、私としては手扇子ノリなのだが、イントロから拳ノリになっていた。なんで?キネマでは手扇子だったのに?と思ってたら、サビ直前でKAMIJOが突如後ろを振り向き、サビでグッズのマフラータオルを頭上でぐるんぐるんし、割と早めにフロアに投げる。これ、タオル回し曲になったのか、意外ー!しかし、一緒にタオル回しをやっている客は前方含めまだ少なかった。この曲、私はそこまで好きではないけど、明るく楽しいかんじでAfter Cloudiaとかを思い出す。ホールの明るい照明の下で映えそう。

そしてKAMIJOはHeartで完全に集中が切れたね。露骨に切れた。まあ今日は状態がよかったので、ひどいことにはなってなかったけど、Heartのときのような異常な集中力は、それ以降感じられなかった。

ここで本編終了。


前方の熱心なファンを中心に、客がVive le Roiコールを必死で試みる(発音難しすぎ)中、いつも通りくらいの早さでメンバー再登場。サポートメンバーはツアーTシャツに着替えて、ボトムスはジャージっぽいかんじ(詳細覚えてない)で、とてもラフ。KAMIJOはHeart衣装のまま。

K「ソロになって、自分のやりたいこと、やっていくことについて、
  ほんとうによく考えました。
  耽美とは何か?ということをよく考えて生まれた、とても大事な曲です。
  よかったら、みんなも一緒に歌って下さい。
  遠慮なく、最初から大きな声で歌ってくれて構わない。みんなのための曲です。
  『Louis〜艶血のラヴィアンローズ〜』。」

アンコール一曲目は、ソロデビュー曲のLouis〜艶血のラヴィアンローズ。この前振りからLouisが来るとは思わなかった。途中まで、夏のキネマのときのMC思い出して、ここで幻想モナムールなの?って思ってたけど、Louisでした。がやはりライヴで聴くとあんまり好きじゃないなー。ライヴで聴くLouisは、オリジナル版じゃなく、Heart収録のSymphonic metal Ver.に印象が近い。まあそりゃそうなんだけど。そのうちしっくりくるようになるだろうか。うーん。


Louisがもう出てしまったので、ラストは…?と思っていたけど、締めはThroneでした。これはいい!ラストにふさわしい大作だし、大好きな曲で終わるライヴはとてもよい。前回のキネマで聴けなかったから、ここで聴けて嬉しい。いやー、このサビの基本メロディは何度聴いても素晴らしいですね。いいものつくるわ。

本編のHeart後、集中が切れたKAMIJOでしたが、この曲ではやや持ち直していた。「心臓をえぐり出し 硝子の玉座に乗せ」あたりの注意深い発声、最高でした。今日はほんとコンディションよかったなー。ツアー序盤にしてもうここまで来ている、KAMIJOはほんっと、歌うまくなった!努力家である。もう、基本は安心して聴いてられるもん。

しかしこの曲改めてすごいね。楽器隊が、最初から最後まで大変なことになってる。特にドラムス、延々と続くツーバスがすごいな!あまりにも大変そうで、途中でKAMIJOの後ろにいる山崎慶に目を奪われてしまった。あーShinyaまたサポートで入ってくれないかなー。Shinyaが無駄に派手に叩くこの曲、もう一度見たいです。


演奏終了後、サポートメンバーを一人ずつ紹介。チセイくんもちゃんと名前挙げて紹介されてました。紹介後、一人ずつKAMIJOとハイタッチして、サポートメンバーが順々に去って行く。ピック投げもスティック投げも一切なしだった。キネマのときは、お菓子の他にスティックとか飛んできたのになー。KAMIJO、他のメンバーには「Meku、ありがとう!」「DAISHI、ありがとう!」と言ってハイタッチするのに、IKUOのときだけ「on base、IKUO様!」と様づけで紹介した後、「ありがとうございます!」と敬語でハイタッチ。上下関係が垣間見られる。

最後に紹介されたのは山崎慶で、ハイタッチの代わりにメタルグラス(KAMIJOがライヴ中に飲む水を入れてるやつ)を差し出すKAMIJO。慶が微笑しながらそれを受け取り、うながされるままに二人で乾杯して、慶一気飲み。KAMIJOがすかさず「水だから。」と言ったので、私は「えっこの人未成年なの?」と思ったんだけど、たぶん違うよね。

サポートメンバーも全員去って一人残ったステージで、「そして、ここに来てくれたみんな!」という謎のフリをした後、一身に客からのコールを受けるKAMIJO。両耳をあからさまに人差し指でふさぎながら、目をつぶって首を振り、「聞こえない」というようなベートーベンネタを披露。周りの客が「聞こえるわけないじゃん」と笑う中、「お前達の声は、指一本で聞こえなくなるくらいなのか!?」とかぶせてくるKAMIJO、また練ってきたな。客も笑いつつ、さらにコールをかけてあげる。皆優しい。

最後に、「今、ソロがとても楽しいです。皆さんのお陰です。どうもありがとうございました!」と満面の笑みで言い、上手に去る…と見せかけて、また戻ってきて、下手の端から上手の端までステージ際を走り、前方の客とハイスピードで触れ合ってから笑顔ではけていった。



いやー、今日はいいライヴだったな。最後、「ソロ、私も楽しい!かみじょーありがとう!!」っていう気持ちでいっぱいになった。あんなに好きだったバンドがなくなって、すぐにソロ活動が発表されても、Versaillesのときほどのめり込めないだろうなーと思っていたのに、結局これだけのめり込んで、これだけ全力で楽しめている。KAMIJOのお陰です。好きなアーティストが好きな路線を貫き、好きな音楽を生で聴かせてくれている。しかもまだ未来がある。嬉しいことだね。

ソロになって初のワンマンツアー、それも序盤(いや、もう中盤か?)でここまでレベルが上がっているので、ファイナルはどうなるんだろうという期待半分恐れ半分ですが、どちらになるにせよ、未来に目が行くライヴは私の中ではいいライヴなので、今日は楽しかった。


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キネマのときすっかり忘れてた、Heart購入特典のパンフも引き換えてきたよー

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