Versailles YUKI ドラマー引退発表

2023年9月10日の昼12時に、「Versaillesから大切なお知らせ」という記事がVersaillesの公式サイトに上がり、

その内容はドラマーのYUKIの引退発表だった。

今年2月にYUKIの年内でのドラマーとしての活動休止を発表させていただいておりましたが、この度YUKIから引退の申し出があり、大変残念ではございますが12月14日のZepp Haneda公演が現メンバーでのラストライヴとなることをお知らせします。

いつかは公式サイトから消えてしまうであろう発表内容全文は、他メディア含めて一般公開されているので、この記事の下の方に転載します。


目次

 

今回の発表内容について

YUKIが引退するという今回の発表内容は、おそらく大多数のファンが予測していたVersaillesの近未来の数シナリオのうちの一つだった。

年内いっぱいでYUKIが活動休止に入るという発表は今年2月に既になされていたので、その後の発表として今回あり得た選択肢としては

  1. 来年以降のVersailles自体の活動休止発表
  2. 来年以降のVersaillesの活動内容や、サポートドラマーの発表
  3. YUKIの引退発表

あたりで、

まあ今回は1かなーVOGUEの歌詞もめっちゃ終幕っぽいし、3はいずれは来てしまうかもしれないけど、その前に1か2が来るだろうな…とか思ってたけど、いきなりの3だった。


私は、YUKIの活休発表を聞いた今年2月のHoly Grailツアーファイナルのアンコール時と未だに同じ気持ちです。

好きなバンドマンには、個人として元気でいてほしいし幸せでいてほしいけど、一ファンとしてはステージ上でドラムを叩く姿をずっと観ていたかったのも同じく本心なので、普通にまだ悲しい。でも、これでよかったんだということもわかってる。


過去の「Versaillesより大切なお知らせ」

思い返せば、我々は2009年の8月頭に「緊急のお知らせ」というタイトルで当時のベーシストJasmine Youの活動休止を知らされ、

その直後の8月10日に「Versaillesより緊急のお知らせ」というタイトルでJasmineさんの死を知らされ、

2012年のKAMIJOの誕生日には、翌日の日付で書かれた「Versaillesより大切なお知らせ」というタイトルの活動休止宣言を突然フライングでぶっ放されたという経験があるので、

「(アーティスト名)から大切なお知らせ」「(アーティスト名)から重要なお知らせ」と言われると大抵は(ファンにとって)悲しいお知らせであることを十分学んでいるので、今回もリンクを開く前になんとなく察してしまったわけですが。

やはり今回も悲しい話であった。

ただ、発表コメントや各メンバーからのコメントが、14年前のJasmineさんのときのようなやばさではなかったことは救い。Jasmineさんが亡くなったときは、その後Jasmineさんの引退を公表する事務所からのコメントがどこかから流出したりして、その文章のやばさにファンの皆がひいたものですが、今回のコメントはまともだ。

バンドとしてやばいコメントを出さなかったこと、YUKIが限界を迎える前にどうにか脱退できたこと、この点だけを見ても、Versaillesはあの事務所を抜けて正解だったと思える。


ジストニアという病気について

YUKI自身のコメントにあるように、脱退理由は以前から本人が公表していたジストニアの症状悪化と、ご家族の事情とのこと。

バンドマンのプライベートなところについては我々ファンがどうこう言う部分ではないので、ジストニアについてだけ書く。


職業性ジストニアは、私が短期的にでも聴いていたバンドマンだけに限っても、複数名が罹患している。私が初めてこの病気を認識したのはたぶんGRAPEVINEのベースの西原さんが発症して、後にバンドを脱退したときだと思う。

Versaillesの周辺だけを見ても、Versaillesの盟友(?)の摩天楼オペラのドラマーの悠がジストニアでバンドを脱退しているし、Jasmineさんが以前所属していたバンド雀羅で組んでいたドラマー、Blu-BiLLioNのSeikaもジストニアを発症し、脳の手術を受けたものの最終的にバンドは解散している。


ジストニアで活動休止中のRADWIMPSのドラマーの山口智史さんによるN=1000以上の調査では、調査に回答したプロドラマーのうち11人に1人が医療機関でジストニアの診断を受けている、とのこと。

山口さんは、自らのネットワークを生かし、1000人以上のドラマーをアンケート調査した。するとプロのドラマーの11人に1人が医療機関で、この病気の診断を受けたと報告し、その多くが山口さんと同じ右足に症状が出ていたことが分かった。専門家からは「11人に1人というのは驚くべき数字だ」との声も上がっている。

すごい数だ。それだけたくさんの患者がいる病気だということに驚く。

このサンプル数1000以上のデータというのは、2022年に山口さんと慶應の藤井先生によるアンケートでとられたもので、リズムアンドドラムマガジンでも呼びかけがあった模様。

このジストニアという病気、身体的に症状が出て仕事に直接影響してしまうのはもちろんのこと、精神的にもかなり追い詰められる類の病気のようだ。

手足を思い通りに動かすことが仕事だったミュージシャンが、あるときからなぜか手足を自由に動かせなくなってしまう、しかもだんだん症状が悪化していくことが多いし、治療法はまだ確立しておらず、脳の手術までしたって治るとは限らない。音楽をやっていない素人が想像しただけでも、相当つらい。


VersaillesのYUKIに話を戻すと、Jupiterの頃からジストニアの症状があったと以前本人が個人のYouTubeチャンネルで言っていたのだが、その発表があるまで私は彼の異変には全く気がつかなかったので、当時とても驚いた。

2016年にVersaillesが活休から帰ってきて、またYUKIのドラムを聴けるようになり、その後KAMIJOソロでも聴けるようになり、どちらのライヴに追いてもYUKIは以前と変わらず複雑で手数足数がやたらと多い超速ドラムをいつも淡々と叩いていたし、なんならジストニアの公表後も現在に至るまで、素人目には演奏自体に特に変わったところは見られなかった。ライヴで生演奏を聴いていて、YUKIのドラムに対して違和感を感じたことなんてここ数年もほぼない。

でも、我々が以前と変わらないYUKIのドラミングを観ることができ、ずっと変わらないVersaillesのライヴ演奏を聴くことができていたのは、きっとYUKIがジストニアの発症後にめちゃくちゃ努力をし続けていたからで、それがYUKI本人にとってはものすごい負担だったんだろうなとも思う。コロナでしばらくライヴを観なかった後の2022年にライヴハウスの距離感で久々に生で彼の姿を見たとき、あまりのやつれ具合にびっくりしたのは事実だし。

苦渋の決断ではあっただろうけど、今回ドラマーを引退することで、彼がその身体的・精神的負担から少しでも解放されればよいと思う。


YUKIは年末で活動休止ではなく「引退」と明言されているので、来年以降はYUKIのドラムを観ることはもうできないし、そもそもライヴの場でステージに立つ彼をフロアから見上げることもできなくなるんだろうけど、私がVersaillesを観始めた2008年からこれまで15年間もの長い間、断続的に彼のドラミングを観ることができて、大好きな音楽を彼のドラムで聴くことができたことは、ほんとうに幸せだった。

たくさんの思い出と音楽をありがとうございました。

年末でYUKIが脱退した後、来年以降のVersaillesの活動がどうなるのかはまだ発表されていないしわからないけど、Versaillesの未来も、YUKI個人の未来も、どちらも幸せであるように祈りたいと思います。


発表内容全文


Versaillesより大切なお知らせ

今年2月にYUKIの年内でのドラマーとしての活動休止を発表させていただいておりましたが、この度YUKIから引退の申し出があり、大変残念ではございますが12月14日のZepp Haneda公演が現メンバーでのラストライヴとなることをお知らせします。
残り短い時間ではございますが、9月22日から始まる「Japanese Visual Metal Tour」、そして現メンバーラストステージとなる12月14日Zepp Haneda「CHATEAU DE VERSAILLES」公演で、YUKIに最後の花道を作り送り出したいと思います。今後のYUKIの人生とVersaillesに変わらぬ応援をよろしくお願いいたします。

2023.9.10 Versaillesメンバー一同

YUKIコメント

みなさんにお伝えしたい事があります。
今年の2月に「2023年12月14日でドラマー活動を休止する」と発表しましたが、その日をもってドラマーを引退をする事に決めました。

「ジストニアによるドラムプレイの葛藤」
「サポートが必要な家族の傍に居たい」
これらの状況が以前より悪くなっていく中で、技術、時間、気持ちなど全てのバランスが崩れてしまいました。
メンバーは待つと言ってくれたし、ファンの皆さんからも沢山の応援メッセージを頂きましたが、Versaillesのドラマーとして今の自分、この先の自分に期待が出来なくなり今回の決断をしました。

必ず帰ってくると言いながらこの様な結果になった事を申し訳ないと思っています。
本当にごめんなさい。

最後となる12月14日まで、全力でVersaillesのドラムを叩きます。
これまで関わってくださったスタッフの皆さん、関係者の皆さん、ファンの皆さん、そして色んな夢と景色を見てきたメンバー、心からありがとうございます。
最後までよろしくお願いします。

KAMIJOコメント

バンドである以上、その歴史が長くなればなるほどYUKIに限らずいつかはこういう日が来てしまう事もある。
YUKIがしなければならない事があるのならそれを優先して欲しい、楽になれるなら、幸せならそれでいい。そう思っています。
メンバーである以上に16年連れ添った友人。これからも変わらずに友人として笑いながら人生を歩んで行けたら嬉しいです。

HIZAKIコメント

初めて会った日から、その優しい人柄に幾度となく自分も救われました。ドラムプレイやフレーズセンスの良さは素晴らしいし、生粋の音楽好きなところはめちゃくちゃ尊敬しています。
ジストニアのことは正直悔しい気持ちはありますが、あんなにも苦しんでいたのにここまで諦めずに頑張ってくれてYUKIくんに感謝です。奇跡とも言える時間を共に過ごしてくれてありがとう。
これからは別の人生を歩むことになりますが、YUKIとVersaillesを暖かく見守っていてください。

TERUコメント

来年以降、様々な活動形態を模索しながらVersaillesは何年でもYUKIくんを待ち続けようとしていましたがそんな中、引退の申し出がありました。
もちろんメンバーとしてはいつまでも一緒に活動したかったけど、人には各々の人生がありその道を尊重すべきだと思い受け入れる事にしました。これは長く長く一緒にやってきたからこそです。
YUKIくんにはドラマーとしてだけではなく、活動の中で色々とフォローしてもらい、ちょっとした一言で救われた場面も幾度もあったので感謝しています。誇れるメンバーです。このメンバーだからここまで来れたし今まで一緒に活動できて本当に良かったです。
YUKIくんとは今生の別れではないけどやっぱりとても寂しいです。このメンバーで活動出来る時間はあと僅かですが全力で挑みたいと思います。

MASASHIコメント

YUKIくんとはVersaillesのサポートで参加する時にスタジオで初めて会いました。
その時は会話もあまりなくて、お互いお酒が好きってことで後日二人で飲みに行った時に抜群に仲良くなれて、音楽の趣味も合うし、プライベートでも飲んだり遊んだりする仲になれて嬉しかった事を今でも覚えてます。
加入当初は個人的に色々と不安要素もあり、リズム隊の二人で練習がしたいという自分のわがままにもYUKIくんは快く付き合ってくれたし、優しく声掛けてくれました。
ジストニアで苦しんでたのも近くで見てきたし、何より家族を大事にするYUKIくんのことだから、今回引退の申し出を聞いた時は背中を押しました。
自分のバンド人生でリズム隊の一番の相方だったので寂しいですが、YUKIくんのこれからの人生を応援しています。
持ちつ持たれつでここまで一緒にやってくれてありがとう。
最後まで一緒に駆け抜けましょう。
そして、これからのYUKIくんとVersaillesをよろしくお願いします。

matsukiyo ポイントメイクアップリムーバー

今年の夏前だか春だかに、マツモトキヨシのオリジナルラインのクレンジングを試しに一気買いした。

ミルククレンジングと、オイルクレンジングと、ポイントメイククレンジング。

そのうちミルククレンジングがよかった話は過去記事で書きました。今も使い続けている。

その後、ポイントメイク落としも使い始めたのだが、これまたよくって、とても気に入っている。


目次


マツキヨ ポイントメイクアップリムーバー

製品はこれ。
写真とか撮らずにいきなり使い始めてしまったので、現物写真などはない。


よいところ

  • 表面張力が高く、手のひらに取りやすい
  • ごくうっすらとろみ?疎水性み?があるので、さらっとした液状のクレンジングよりも、メイクになじませるときの肌との摩擦が小さい、ような気がする
  • ひたっとなじむかんじで、とにかくテクスチャーが好き
  • 大容量で安い。現時点で598円/155mL。これまで使っていたメイベリンの製品(後述、現時点で649円/70mL)のように、しょっちゅうしょっちゅうしょーっちゅう買い足さなくて済む
  • メイク落ち性問題なし。これを使ったのにポイントメイクを落とし切れていないなと感じたことがない
  • 私は刺激や肌荒れもなかった

とてもよい。大変気に入った。ミルククレンジング以上に当たりだったかも。今後はこれを使います。

店頭で見つけられなかったとしても、ミルククレンジングと一緒にマツキヨのネット通販で買うわ。


メイベリンのポイントメイククレンジングは廃番になった

なお、これまで長年愛用していたメイベリンのポイントメイクリムーバーは、今年の秋に廃番が決まった模様。
この記事を書いていて初めて知った。


この、メイベリンのアイ+リップメイクアップリムーバーには長年お世話になった。

大昔の雑誌記事かアットコスメかなんかで(当時はSNSなんてものはなかったのだ、個人サイトはあったけど)、ランコムかヘレナの二層式ポイントメイクアップリムーバーのメイク落ちがよいらしいという情報を得て、そこまで高いのを買わなくても同じロレアル系列であればメイベリンのものでも基材の組成には大差がないだろうと勝手な素人考えで買ったら、私にはそれで十分だったし入手性もいいしで、気に入ったのが始まりだった。

それまではソフティモのポイントメイク落としを使っていて、アイメイクのクレンジング性に不満があったけど、メイベリンに乗り換えてからは一切の不満がなくなった。

それ以来、ほんっとーに長年、しょっちゅうしょっちゅうこのメイベリンのクレンジングを買っていた。その間にこの製品は何度も製品リニューアルして、水色だった液剤が紫になってまた水色に戻り、だんだん内容量が少なく単価は高くなっていった。それでも常に次のストック分を切らさないように頻繁購入していたくらいの大愛用製品だったので、ついに廃番になったのは若干寂しいが、よりよい代替品としてマツキヨのものをちょうど見つけたタイミングだったからもう困らない。

お世話になりました。

なんかこのブログのコスメカテゴリは、何かが廃盤になったときにばかり更新されている気がするな…


ポイントメイククレンジングは大事、全顔クレンジングより大事

マスカラはお湯落ちのフィルムタイプのものを使っているし、他もあまりクレンジング性が悪いようなポイントメイクはしていないけど、マスカラをお湯で落としたいがためにまつ毛をこすって痛めたりしたくないので、メイクをした日は必ずポイントメイククレンジングを使っている。

全顔用のクレンジングの質よりも、ポイントメイククレンジングを毎日ちゃんと使うことと、どちらもしし十分な量を使うことの方がより大事だというのが私の属する宗派です。真偽不明。ファンデを使わない日は、ポイントメイククレンジングさえしっかりしておけば、全顔用のクレンジングはメイク落ち性がさほど高くないもので十分だと思っている。

KANEBO ライブリースキンウェア オークルA

今年の春先に買っていたジェルファンデの話。

カネボウのライブリースキンウェアの現品を買った。


サンプルを使ったときの過去記事はこちら。
このミニサンプルを去年秋から半年近くちまちまと使い続けていたが、使うたびに「やっぱりいい!」となったので、サンプルがなくなる前に現品を買うことにした。


目次




KANEBOカウンターで色選び

サンプルでもらったのはオークルC。私はサンプル使用時点であまりにもこのファンデが好きだったので色を無視して使いまくってはいたものの、この色が自分の肌色に合っているかと言われると合ってはいなかった。なので現品購入時にはちゃんと色を見てもらうため、ここ数年では珍しくカウンターに行ってタッチアップしてもらった。

カネボウのカウンターに行くのは久々すぎた。いや、厳密に言うとそもそもKANEBOのKANEBOカウンターに行くのは今回が初めてなのだが、大昔はKANEBOエリアの中のルナソルカウンターでアイシャドウパレットを買ったりアイリッドベースを買ったりしていたので、大枠で見てもそれ以来。余裕で10年以上ぶりだと思われる。


色はオークルCだと暗いので、オークルAかBのどっちかかなーと思っていたが、実際にタッチアップしたらオークルAはのせた瞬間は若干明るい気もするが伸ばすとなじむ、オークルBはのせたそばから若干暗いが伸ばせばまあまあなじんで暗浮きというほど浮きもせずで、素人目にはどっちでもよいように見えた。なんせそれまではオークルCのサンプルを使いまくっていたくらいだし。

BAさんには、肌色に合わせたければオークルA、落ち着いたかんじを出したければオークルB、と言われ、落ち着いたかんじを出すために肌色を暗めにするというのがよく理解できなかったのでオークルAを購入した。

ちなみに一応つけてもらったピンクオークルBは私には合っていなかった。くすみすぎ?暗すぎ?よくわからないが、オークルBよりも合ってなかった。ピンク系のファンデが向いてないのかな。
公式の色み表はここ。


なお、カウンターで「普段は一日マスクを付けっぱなしだから、日焼け止めとコンシーラーとお粉だけでファンデはつけてないです」と言ったら(2023年2月か3月の話です)、「紫外線防止のためにもファンデはつけてあげてくださいね」と複数回言われたが、このライブリースキンウェアなんて規定量(ド厚塗り)したってSPF5/PA++しか出ないんだし、塗ろうが塗るまいが誤差範囲だろと思ってしまった。

ファンデを売るのが仕事な人にそれを言っても不毛なのでいちいち反論しないけど、こういう謎理論を聞かされると次は最初からカウンター行かずにネットで買おう、と思ってしまう。


KANEBO ライブリースキンウェア オークルA

なにはともあれ、買いました。ライブリースキンウェアのオークルA。

サンプル使用時は、毎回ストローを斜めに切ったものを使い捨てにしていたが、現品にはちゃんとスパチュラがついてくるので便利。

オークルAの色はこんな。

塗ってみると下のようなかんじ。どっちも全然違う日に写真を撮っているので両日間で肌色の色み調整がされていないが、肌色に対する明るさはだいぶ違う。

今回買ったオークルA

サンプルを使っていたオークルC

オークルCは肌色より暗かったけど、オークルAだとちゃんとなじむ。まあこれはどちらも普段よりかなり多めに使っているので、オークルCのサンプルでも普段通りの少量使いであれば私は暗さをあまり気にせず使えてしまっていた。薄め塗りであれば、使える色みの幅がかなり広いファンデだと思う。ある程度好みで選べてしまうのでは?

オークルAも、顔に塗ると少し黄色めなので肌色ぴったりではないのだが、私は血管の赤みと青みをぼかしたいので明るさが大体合っていれば多少の黄みは問題ない。ピンクみファンデより好き。


ちなみに去年までずっと使っていたアンプリチュードのロングラスティングリキッドファンデーション 00と比べると、肌にのせて伸ばす前の色はアンプリチュード 00よりもライブリースキンウェア オークルAの方が明るいのだが、伸ばすと明るさが逆転して、アンプリチュード 00の方が明るくなる。

たぶん顔料配合量の違いかなんかだと思うけど、アンプリチュードってだいぶカバー力あったんだな、とライブリースキンウェアを使い始めてからよーくわかった。


使い方

サンプルを使っていたときと同じ使い方をしている。日焼け止めの上にコンシーラーを部分使いしてから、頬中心にこのファンデを少量指塗りして、最後に部分的にルースパウダー。

そういえばこのファンデを使うときは化粧下地使ってないな、と今更気づいたのだが、なしでも特に困ってないからこの先も塗らなさそう。他のファンデを使うときに日焼け止めの上に使う化粧下地は、アンプリチュードのクリアカバーリキッドベースか、RMKのメイクアップベースをいつも気分で買ってる。今はRMK。

コンシーラーは私は絶対必要。このファンデはカバー力がないから、色ムラはぼかせても、クマや赤みは消せない。MimiTVのオンライン発表会では重ね塗りすればクマも自然にカバーできると言っていたが、私のクマには無力だった。コンシーラーは長年、ワトゥサのスーパーカヴァーファンデーションスティック no.15(ハイライター)を使用。

フェイスパウダーも使ってる。下地もお粉もいりませんというのがこのファンデの売りなので、フェイスパウダーを使うなら最小限がおすすめとBAさんにも言われた。たしかに、粉を重ねてしまうとこのファンデのよさである自然なツヤが失われそうだということはわかるのだが、とはいえこんな高温多湿の日本で丸一日働くのにお粉なしはさすがに無理だし、私はファンデを塗らない部分もかなり多いので、ルースパウダーを併用する。今使ってるのは何個目かのアンプリチュードのフィニッシュルースパウダー。

鼻周りなど崩れやすい部分にだけファンデの上からうっすらルースパウダーを重ねて、あとはファンデを塗らない部分(目周りと眉周りと口周りと輪郭周り)もルースパウダーだけで仕上げてる。ファンデを重点的に塗っている頬の上には重ねないようにしてるけど、お粉を重ねた部分だけが乾燥したり、逆に重ねなかった部分だけが崩れたりってことはないので、今のところ支障なし。


ファンデ自体の使い方としては、スパチュラで半顔分ずつ手のひらに取って、それを三本の指の指先で頬にトントン叩き込むのを両頬分やってから、手のひらと指先に余っているごく少量分で鼻周りと口周りと眉間までを仕上げて、最後に手のひらで軽く全体になじませて終わり。前にも書いたけどこのファンデにはスパチュラか、それに準ずる何らかのツールが必要。ジェル状なので指先では適量をすくえない。

カウンターでは、指が止まるところまで伸ばしきるという塗り方を教えられたので何回か試してみたが、そのやり方だと頬に塗るだけでもそれなりの量を使う必要がある。私はもっと少量のファンデで頬と鼻周りだけをうっすらぼかしたいので、指で叩き込み塗りしてる。何も使わずに指だけでうまいこと塗れてしまうの、ほんと楽。しかも伸ばさずにトントンすればいいので、顔もこすらなくて済む。

まあ塗り方は好み次第だと思うけど、このファンデは顔料を塗り広げる系というよりは肌に溶け込ませる系なので、私はこれまでブラシ塗りはしたことがない。スポンジは使えるだろうと思うが使ってない。


仕上がり

このファンデはめちゃ優秀なので、私のような不器用な素人がどう塗ろうが、塗りすぎさえしなければ大体うまくいく。

どこに塗ったんだ?と思ってしまうほど肌になじむのに、毛穴や血管や色ムラがうっすら綺麗にボケて存在が気にならなくなる。クマや赤みを完全に消せはしないが、私はファンデ単体にそこまでのハイカバーを求めてないからそれでよい。

わざとらしくないツヤ感も好きだし、日に何度もマスクを着脱したり汗をかいたりしてもよれず、乾燥せず、夜まで黄ぐすんだりもしなくて、朝の仕上がりが丸一日持つところも好き。密着性が高いからなのか、単純に顔料が少ないからなのかわからないが、会社で着替えても服についたりしないところも好き。とにかく、もう全部が好き。

サンプルを使い始めたのが去年の秋冬だったので、こういうファンデって夏はどうなのかな?と最初は思ってたけど、結局夏場も普通に使っている。元からどこに塗ったのかが一見わからないくらいの仕上がりなので、もしかすると崩れているのかもしれないが、少なくとも汚く崩れてはいないからよい。夜にメイクを落とす前は「あれファンデどっか行ったのか?」とか思うが、いざメイクを落とすと「いや、やっぱファンデがないと全然違うな」と毎回思うので、たぶん全て崩れてはいない。


うーん、現品買ってよかった。つくづく好き、気に入ってる。

30g入りだけど、私は少量使いだし、ファンデを使わない日もあるのでかなり長く使えそう。実際、まだあんまり減ってない。


その他の使用中ファンデについて

過去数年間はアンプリチュードのロングラスティングリキッドファンデーション 00を愛用してきたけど、もうブランドも終わるし、次のボトルストックは買わずに手持ち分を使い切ったら終わりにすることにした。ミニサイズが出るならストック買っとこうかなーとも思ったけど、00はやっぱり出なかったし。
アンプリチュードの方がカバー力はあって、遠くから見たときの仕上がりは謎に(ほんとに謎に)めちゃ綺麗なんだけど、近距離から見たときの自然さはライブリースキンウェアの方がよい。写真撮影のときとかはアンプリチュードがよいね。


あとは真夏に長時間汗だくだくになるような環境なのにどうしても顔をちゃんとさせねばならないとき、つまり、稀に仕事でそういう機会があるときにはメイベリンのフィットミーを使ってる。

これはモニターでもらったものなので色が合っていないが、マットめ肌が長持ちするところがよい。仕上がりは昔ながらのファンデ〜ってかんじの顔料どっさり系なので、毎日使うには肌が重いが、たまーに使うには許容範囲。自然さはないので仕上がりは好みではないけど、仕上がりどうこうよりもマットめな肌を保つ必要があるとき専用。


以上、カネボウのライブリースキンウェアの紹介でした。このままいくと、今年のベストコスメはこれですね。

アンプリチュードがなくなった後のベースメイクの移動先が無事に見つかってよかった。アンプリチュードのファンデ技術は、いずれどこかの別ブランド製品に移植されると期待している。