KANEBO ライブリースキンウェア オークルC、クリームインデイ(サンプル使用)

去年、というかここ数年で私が一番感動したファンデーションのことを書いていなかった。

MimiTVのモニターで、カネボウのクリームファンデと下地のサンプルが当たったのでどちらも試した。そしたら、ファンデがすごくよかった。


目次

 

KANEBO ライブリースキンウェア

ファンデは去年秋の新作、ライブリースキンウェアです。これがめっちゃよかった。


 
なにがいいって

  • 不器用な素人がツールなしで、指で極めて適当にぺたぺたとたたきこむだけで綺麗に仕上がる
  • どこにどれくらい塗ったのかが自分でもわからなくなるくらい肌になじむ
  • だけど塗らないよりもちゃんと綺麗な肌になる。ぼかしのフィルターを一層かけたかんじ
  • よく聞く「毛穴が消える」という形容を「またまたー、薄くなるだけでしょ」と思って今まで聞き流していたが、これを使うと毛穴がごく自然にほぼ消える
  • 仕上がりはマットじゃなくて、うっすらつやも出る
  • そしてこれら全ての仕上がりが朝から夜まで続く。毛穴落ちしないし、乾燥しないし、マスクしたりライヴ行ったりしても夜まで崩れない。マスクにもつかない
  • なので自分の肌そのものが綺麗になったかのような錯覚をするが、気のせい。ていうかこのファンデのせい

いや、ほんといいのよこれ。


クリームファンデと言われているが、実際にはクリームというよりも少し弾力があるジェル状のファンデ。なので指の腹で取ろうとしても反発してうまくすくえない。スパチュラ必須。製品現物にはもちろんスパチュラがついてくるが、ミニサンプルにはついてこなかったので、私はプラストローの先を斜めに切ってスパチュラ代わりにして使って、毎回使い捨ててた。

この写真は使用前だけど、すくって取った後に、ファンデの表面形状がずっと残るくらいの粘度比。ぷよぷよ。だれたりしない。

私は普段はファンデをブラシ塗りしているので指塗りに慣れておらず、サンプルをもらって最初の数回はうまく使えなかったんだけど、コツをつかんで使い方に慣れたらめちゃいい製品だとわかった。顔に直接数点置きしてから指が止まるところまで伸ばし切ることが公式推奨の使い方なのだが、私は顔をこすりたくないこともあって、一度手のひらに軽く塗り広げたものを指でとって、ひたひたとたたきこむように塗る方が好きだし、その方が細かい部分もうまく塗れるからそうしてる。伸びもよいから、伸ばし塗りしたい人はすればよいと思う。

指でラフにペタペタ塗るだけで、鼻も頬も毛穴がきれいにどっかいくし、つや系の下地やハイライトを使わなくても頬に自然なつやが出る。肌が乾いたりも一切なし。


そしてそのいい部分全てが、マスク生活をしていても夜まで長持ちする。肌に溶け込む系の仕上がりなので、崩れてんのか崩れてないのかぶっちゃけよくわからないし、そもそもどこにどのくらいファンデを塗ったのかすら自分でもわからなくなるくらいなので、あれなんか肌の調子いいのかな?とか幸福な勘違いをするが、毎回クレンジングしてファンデを落とした後になって自分の肌の実力を思い知る。そのくらい、肌が自然にきれいに見える。

ほんとに三度見、いやそれ以上したわ。すごいなー。

今回もらったサンプルの色(オークルC)は肌色よりも暗かったんだけど、それでも割と肌になじんだので、サンプルを使えてしまった。ファンデの色が合わず、薄塗りしてもどうしても浮いてしまって使い切れないサンプルもよくあるのに、これは快挙。厳密に色合わせしなくてもいけるタイプのファンデだと思う。まあこの色で合っているかと言われると合っていないので、経時の細かい色変化は不明。困るくらい黄色くくすんだり黒くなったりはしなかった。

この写真は顔に使う前に最初に撮ったので、使用量の目安がつかめておらず普段よりもかなり多めに伸ばしてる。顔に使うときはもっと少量で足りるからそうしてる。


ただし公式の言う通りに重ね塗りしても、このファンデでは私のくまや赤みは消えなかった。濃いめのオークルCを使ってもこれなので、カバー力を求める人には不向きだと思う。

でもこの仕上がりが私はとても好きで、泊まり出張にも旅行にもこのサンプルを持参するほど気に入った。普段出張の時に持っていくのは定番コスメだけなんだけど(出先仕事で顔を大失敗したくないから)、このファンデはサンプルにしていきなり定番入りした。たった少量で足りるのも便利。

完璧なカバー力よりも自然なぼかし力とつや感が欲しい人、顔の中央部にうっすら塗りするだけのベースメイクで満足する人にはよさそう。塗り方にはちょっとコツが要るけど、数回使えば慣れます。


去年一年どころか、ここ数年の間に試したファンデーションの全サンプルの中で、このライブリースキンウェアがダントツ一番好きでした。久々に、コスメに感動した。

なので先日、カウンターに行って現品を買ってきました。その話はまた別途。


KANEBO クリームインデイ

ちなみに、化粧下地兼日焼け止めのクリームインデイのサンプルも一緒にもらったので試したのですが、こっちは全然私の好みではなかった。


香りがとにかく独特すぎて、まずその一点だけでも私には向いていなかった。芳香剤系。今回は公式からのモニターという形でミニサンプルをもらったから疑わなかったが、もし相当前に発売された製品だったり、製品を楽天とかから購入してたりしてこの香りだったら、なんか品質劣化してる?保管状態おかしかったのか?とか疑ってしまいそうなくらい、香りがすごい。

朝にこれを塗ると、メイク後もしばらくの間、顔からこの香りが香り続けるのが非常につらかった。この製品に限らず、他社のスキンケア品でもファンデでも、自分の好みでない香りのものを朝に使ってしまうと、その後数時間のQOLが落ちる。


ごくうっすらピンク色の日焼け止め入り朝用クリームで、パールも入ってるとのことだが、私が塗った限りでは色やパールの効果は特に感じられなかった。

テクスチャーはまんまクリームなので、弱い力では顔に塗り広げにくく、日焼け止め効果がムラになりそうなのも難点。私は顔をこすらないと均一に塗り広げられない系のテクスチャーのスキンケア品、ベースメイク品が好きではない。

保湿力は過剰なくらいばっちりで、朝からしっかり乾燥対策してる感はたしかにある。乾燥肌の私でもむしろ重いと感じるくらいのがっつり保湿。仕上がりはかなりぺたぺたするし、その後のベースメイクを普段通りやると、一度ティッシュオフを挟んでいるにもかかわらず経時でかなりテカる。まあこれをつやととらえるかどうかは人それぞれか。


粘度高めの日焼け止めクリームを伸ばし塗りすることに抵抗がない人、朝から夜まで濃密に保湿したい人、あとはなによりこの香りに抵抗がない人、には向いてる製品だと思う。


余談ですが、KANEBOのクリーム製品のスペシャルサイトでナチュラルメイクの男女の顔の上に「私たちは、クリームとともに生まれた。」というコピーが書かれていて、でもよく見ると「私たち」に注釈がついてて私たち=KANEBO、などと書いてあるのだが、化粧品会社のこういう故意にミスリードさせるような広告姿勢全般がほんとうに嫌い。
こういう手法のコピーは他社でもよくあるけど、これ見ただけで製品買いたくなくなるからやめてほしい。



ライヴリースキンウェアの現品の感想はしばらく使ってからまた後日書きます。