2017年7月のKAMIJO Epic Rock Orchestraの話。
この年の4月に1回目のEpic Rock Orchestra公演があったのだが、私はその日は夜までの仕事でどうしても参加できなかったので、この7月のKAMIJO誕生日公演が初めての参加だった。
目次
全体通しての感想
KAMIJOが遂に生の弦楽器隊やピアノと共演するということで非っ常ーーーに楽しみにしていたんですが、正直あんまりよくなかったです。なんだか企画倒れだった。
企画はいいけど、KAMIJOのコンディションが悪かったのかなんだか知らないが主役が一番ついていけてなかった。KAMIJO、たまにそういう回があるんだよな。明らかに気が散っていて、歌というか、自分自身の動きに全く集中できていない回。歌のコンディションが悪いのは別にいいんですよ、KAMIJOに最高品質の歌そのものを期待しているわけではないから。でも集中はして欲しいな。あなたのためのステージ、ライヴで、あなたが主役だよ!バンドと生弦楽器と生ピアノを従えて、なお堂々と主役を張っているKAMIJOを私は期待している。
あとは単純に音のバランスが悪くて、普段の歌とエレキギター、ベース、ドラムスと、生バイオリン、生チェロ、生ピアノの音のバランスを取るのは相当難しいんだろうな、という感想を持った。ロックバンドの演奏と、クラシックの演奏、それぞれはそれぞれでいいんだけど、それが合わさってよりよくはなっていなかった。ライヴハウスの空間と音響だし、ホールでやる場合はまた違うのかもしれない。
まあ、この2017年のEpic Rock Orchestra2公演と、同年秋のキネマでの室内楽公演の経験がその後のあの2019年3月の最上のオーケストラライヴにつながったのだろうから、2017年にEpic Rock Orchestraに参加していた我々は、あくまで「この後にKAMIJOが最高のものに到達するまでの過程」を観ていたのだ〜〜〜と思って自己を納得させるしかない。まああんまり納得できないけど、でもまあそう思うしかない。
常に全ファンにとってパーフェクトな結果を出すのは無理、この日のライヴが最高で、2019年のオーケストラライヴはだめだったと感じたファンの人もいるのかもしれないし。結果にばらつきがあるからこそ、最高の回もあるのだ。となおも自己納得を試みる…
なお私はこのライヴのために、DIR EN GREYのMACABREツアーの途中でわざわざ一度東京に帰ってきてまた西に戻るという、時間的にも費用的にも何やってんのな動きをしたので、残念さも増し増しだった。結果的には、このライヴを観るくらいだったらそのまま大阪で遊んでいた方がよかったが、それは結果論なので、自分自身の判断に対して後からどうこう言っても仕方がない。ライヴは生物なのでそういうこともある。
ていうか私、この週は平日に一週間ぶっ通しで休んでいたんだな…結局旅先でも仕事はしてたけど。まあこのライヴは残念だったけど、前後のディルのMACABREツアー4公演は最高だったので、休んだ甲斐はあった。これも結果論。
というわけでそろそろセトリ。
セットリスト
カストラートイントロ〜Vive le Roiアレンジ(Epic Rock Orchestra -prologue-)
Presto
Sacrifice of Allegro
Royal Tercet
Louis〜艶血のラヴィアンローズ〜
Dying-Table
BASTILLE
Moulin Rouge
-361-
サンクチュアリ
Battle of the Tower -16-
新曲(インスト、Epic Rock Orchestra -Instrumental-)
追憶のモナムール
mademoiselle
Sonata
満月のアダージョ
Throne
この世で一番美しい薔薇よ
カストラート
Vive le Roiアレンジ(Epic Rock Orchestra -epilogue-)
闇夜のライオン
ノスフェラトゥ
Royal Blood
カストラート(インスト)
Epic Rock Orchestra -なんちゃら-っていうのは後からDVD化されたときに付けられていた正式タイトルです。当日聴いていたときは初聴きだったのでもちろんわからなかった。今で言うところのEmigreですね。
Emigre、王道感がありすぎてなんか妙な老舗っぽさがあるので、2017年のこの時点ではまだ曲名がついていなかったとはなんかびっくりしちゃうな。
感想ツイート
KAMIJOソロ、今日のセトリ
— 薫 (@rose_syrup) 2017年7月19日
7/19/2017
KAMIJO Epic Rock Orchestra 追加公演@Zepp Diversity Tokyo
セットリスト(演奏あり曲のみ)
サンクチュアリの後がBattle、闇夜のライオンからがアンコール pic.twitter.com/81rRtGRlnx
どこまでセトリに入れるか悩んだが、楽器隊の誰かしらが生演奏した曲をカウントした。Throneのインストとか、ラストに流れた運命とかはノーカウントで
— 薫 (@rose_syrup) 2017年7月19日
間違いなく企画自体はよい、生ピアノと生バイオリンと生チェロとツインギターとベースとドラムが入って爆音で演奏されるソロ曲たち、あまりにも豪華すぎる、サポートメンバーも全員申し分ない、しかも今日は照明演出もちゃんとしてた。しかし、当のKAMIJO自身が集中切れ&声の限界。惜しい!!
— 薫 (@rose_syrup) 2017年7月19日
カストラートはよかった。ThroneはKAMIJOが残念だったので次回に期待しよう。あとHeartやらなかったのでこれも次回に期待。モナムールやったから、あのモナムール裏で流れてるバイオリンと、Heartの裏で流れてるバイオリンを聞き比べたかった
— 薫 (@rose_syrup) 2017年7月19日
Louisのサビ裏のバイオリンはスタッカート仕様じゃなくなってて、私はオリジナルの方のLouisが好きでしかもこのサビ裏のスタッカート部分が一番好きなので残念だったが、代わりに闇夜のライオンのサビ後でバイオリンのスタッカートを堪能できたのでよかった。
— 薫 (@rose_syrup) 2017年7月19日
2018年の3月から7月にかけて、KAMIJOのキャリア史上最長、19公演の全国ツアーをするという告知あり。19公演は多い!2008年に私が行き始めてからのVersaillesではやったことないような県名も呼ばれてた。ファイナルが7/15のZepp Diversity。一年後!
— 薫 (@rose_syrup) 2017年7月19日
KAMIJOソロを観るのは去年の5月の赤ブリ以来だったけど、スタッフ変わった?照明は去年観たときよりもはっきりとよくなってた、いや別に特別すごいことをしてるわけじゃないけど前があまりにやばすぎたから。レーザーも使うようになったんだね。かみじょの曲の世界観に合わせるの大変そうだけど
— 薫 (@rose_syrup) 2017年7月19日
今日のステージ上にあったかみじょの椅子(玉座)を見て、こないだのVersailles鹿鳴館でのアンコールの記憶から、お願いかなえてヴェルサイユを思い出し、またもや石焼き芋の歌を連想してしまった…もはや、椅子でも杖でも、小道具が全てネタ化していく。
— 薫 (@rose_syrup) 2017年7月19日
KAMIJOソロはきっと、もしクワというかもしジョーとEpic Rock Orchestraを融合させて、生クワイヤと生オーケストラと生メタルバンドの中でクラシックかつロックかつ昭和歌謡な曲を歌い、客から一人5万円くらいとってディナーショーをする、それが最終形だな。道のりは長い。
— 薫 (@rose_syrup) 2017年7月19日
KAMIJOソロは全国ツアーで稼いで、ファイナルのZepp Diversityでは是非ともまたEpic Rock Orchestraをやって欲しい!というかホールライヴは毎回オケとピアノを入れて欲しい、それくらいよい企画だ。クワイヤは、武道館のような出来になるなら別にいらない。
— 薫 (@rose_syrup) 2017年7月19日
私の好きな二大バンドであるディルとVersaillesを各要素ごとに評価すると、結果のレーダーチャートが両者で真逆の形になるようなイメージをこれまでも持っていたんだけど、KAMIJOソロとなるとそれが際立つなあと思った。ディルとかみじょを3日連続で観ての感想。後で書き出してみよ。
— 薫 (@rose_syrup) 2017年7月19日
一流の三流バンドと、三流の一流バンドってかんじがするんだよね、どっちも好き。一流の一流バンドならこんなに何回もライヴを観る必要ない、だって完璧だから。私にとっては、完璧じゃないもののほど娯楽としての価値が高い。
— 薫 (@rose_syrup) 2017年7月19日
3日連続でライヴに行ったの、たぶん2009年のVersaillesのインディーズラストライヴ5daysの後半3days以来だな。その前はいつだろ、BLITZ5daysか。5日連続、しかもダイブあり押しまくりライヴハウスなんてもう無理だ…
— 薫 (@rose_syrup) 2017年7月19日
その他
- この日Emigreが初聴きだったのだが、サビ前のバイオリンのメロディがものすごく印象的でライヴ後もしばらく頭に残っていた。曲は超王道!KAMIJOらしい!ってかんじだったけど、大好きってほどではないという印象で、それはSangで音源化された後の今でも変わらない。
- 中央にKAMIJO用の椅子があり、たしかところどころ座ったまま歌っていた椅子ありステージ、珍しい気がする。足腰壊してたのはこのときだったんだっけ?もう完全に忘れた。MASQUERADEジャケ写み、おねベルみがあった(どっちも古い話すぎ)。
- ツイートもしてるけど、この日は照明がまともになっていた。演奏にちゃんとタイミングが合っていて、その普通のことに感動。いつからなのかは知らないが、少なくとも私が一年前に見た赤ブリワンマンでは照明がぼろぼろだったので、なにか変わったのだろうか。
- 誕生日公演だったけど、この日はバースデー企画的なことをやったのかどうか、一切の記憶がない。でもまあやったんだろうな。Versaillesでファンになってから、結構な回数KAMIJOのバースデーを見ているので、記憶が混じってもう曖昧。
この日のライヴDVD
なおこのライヴは後日映像化されているので興味ある人はどうぞ。
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KAMIJO過去記事
(時系列がおかしいが、この後2018年からのSangツアー以降の記事)