DIR EN GREY TOUR16-17 FROM DEPRESSION TO ________ [mode of MACABRE] @グランキューブ大阪 1日目

2017年7月のDIR EN GREY MACABREツアーのライヴレポ記事をようやく書くことにする。

複数日分をまとめた感想記事だけを書き、その後下書きを放置していた。

MACABREツアー4公演と、その間のKAMIJOソロのEpic Rock Orchestra追加公演についてまとめてざっくり書いた過去記事がこれ。

なお今は2020年6月です。3年放置してしまった。


まずは私が観た初日、グランキューブ大阪の1日目。
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目次


オリジナルのMACABREツアー(2001年)について

またしても昔話から始める。

DIR EN GREYの過去ファンである私にとって、MACABREツアーは非常に思い入れのあるアルバムとツアーである。MACABREは、私がちょうどディル馬鹿真っ盛りだった頃にリリースされたアルバムだった。

MACABRE

MACABRE

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MACABREのアルバムを2000年秋の発売日前日にきっちり購入し、初めて聴いたときは、GAUZEのときほどの聴き慣れ感もないし、正直そこまで好きではないかも、というかんじだった。でも、MACABREは回数を重ねて聴けば聴くほどよくなっていくタイプのアルバムで、そして聴き込んだ後に延期されたツアーを2001年に見て、さらに好きになった。

MACABREの前に行われた2000年春のDeityツアー、そして2001年に振り替えられたMACABREツアー、そしてその後の蒼天の霹靂。その3ツアーは、とにかくとにかく楽しかった。毎回Shinyaコスして、ディル友たちと一緒に遅くとも昼前には会ってひたすら喋って、夕方からライヴに行って、ライヴ後も長々食事して、土日や春休みや夏休みには遠征もした。バンドも大好きだったし、ライヴもよかったし、ディル友と過ごす時間も楽しかった。

そんな時期に観たツアーの一つがMACABREツアーなので、やたらと思い出が多く、思い入れも深い。

また、私が初めて「ホールライヴもいいじゃん!」と本気で思えたツアーがMACABREツアーだった。

それまでも、インディーズ時の渋公や武道館公演、GAUZEツアーセミファイナルの横浜アリーナ、1999年末の大阪城ホールなどのホールライヴを観てきたが、MACABREツアー以前のディルは、勢いこそはあったものの、クオリティーで見せるタイプのバンドではなかった。ただ当時の私は、その勢い一発勝負みたいな状態のディルが好きでファンをやっていたし、10代半ばの若さ特有の「ライヴハウス命!」みたいな変なハコ信仰を持っていたので、ディルのホールライヴにはさほど期待をしていなかったので、別にそれでよかった。

しかし、このMACABREツアーで、ディルは突然ホールライヴを自分のものにした。ホールを制圧したというか。ライヴハウスではなく、ホールでやる意味があるDir en greyのライヴというのを、私はMACABREツアーで初めて観たんだと思う。

MACABRE(曲名の方)の演出、それに引けを取らない表現力(演奏力でも歌唱力でもない)、凄まじい勢いと迫力の羅刹国の後にザクロをしっとりと聞かせる落差、キラキラ輝くミラーボールと、ゆっくり下りていく薄膜スクリーン。

ディルのライヴを観て素晴らしい演出だなあと思ったのは、このMACABREツアーが最初だった。というか、その後も現役ファン時代にホールの演出で感動した記憶がないので、ファン時代に演出が好きだったホールツアーといえばMACABRE以外にはなかったかもしれない。2014年の回顧GAUZEツアーで久々に復帰した後は、演出レベルが上がりすぎていて、例えそれが自分の好みの方向ではなくても、毎回感動はしているけど。

再MACABREツアー(2017年)について

ここからがやっと2017年のMACABREツアーの感想。

いや、まじで、ほんっとーによかった。結局、参加した全てのディル回顧ツアー(GAUZE、MACABRE、鬼葬、VULGAR、Withering)の中で、断トツで一番よかった。

上に書いたように、私はMACABREについてはそもそもの期待と思い入れが過剰状態だったので、実際に観たらどうなるかという意味で心配していたけど、そんな必要はなかった。

この日、大阪1日目のライヴが終わった後、「わー、すごいすごい、これはほんっとうにものすごいものを見た」「もっとたくさんの人に見てもらいたい」「大阪まで来てよかった」「ホールで観られてよかった」「この後、名古屋も行けてよかった」「ていうか明日もあってよかった」となどという気持ちで頭の中がパンパンに。ライヴ会場から夕飯を食べるお店に行くまでの間、確か数10分歩いたんだけど、その間、猛烈な勢いで感想ツイートを送り続けるほど、とても興奮していた。

2017年のDIR EN GREYは、圧倒的に向上した表現力と新しい演出技術によって、16年前のオリジナルのMACABREツアーを数段階アップデートした形で私に体験させてくれた。

ディルのライヴでよく思うことだけど、ディルのライヴは観るとか聴くとかいうより、体験なんだよね。総合芸術。このMACABREツアーはそれがとてもいい形でできていた。

ツアー参加初日だったこの日、私の席は2階席だった。開場後、さすがにちょっとステージが遠いなあと残念に思ったりしていたが、結果からするとこれは当たりだった。2階席の高いところからステージ全体を見下ろすことができて、演出の全体像を一視界内で全て俯瞰する形で把握することができた。ちなみに、翌日の大阪2日目は1階席だったんだけど、同じ会場で観たのに受けた印象がかなり変わっていて面白かった。

各曲の詳細はもう忘れたので長々長文では書きません。下にライヴ後のツイートを貼るのでそちら参照。やっぱ、MACABREとザクロとain'tが感慨深かった。あと、羅刹国最高。

余談

ついでにライヴの内容とは関係ない話をすると、この1日目のライヴ後に夕飯を食べに行ったお店の店員さんに、かばんの中に入れていたつもりが飛び出ていたフライヤーを見られ、「お姉さん、DIR EN GREYのファンなんですか」と他の客がいる前で大声でつっこまれるという経験をした。

昨日今日と大阪でライヴがあって、今それを観てきた帰りなんだという話をすると、彼も昔ディルなどをそこそこ聴いていたらしく、年代が近い我々は2000年前後のメジャーどころのヴィジュアル系とその周辺文化の話でしばし盛り上がってしまった。「明日当日券出るみたいですよ」「明日休みだから行こうかな」という話もしたが、どうなっただろうか。



以下、セトリと感想ツイート。

セットリスト

Deity
MACABRE -揚羽ノ羽ノ夢ハ蛹-
audrey
egnirys cimredopyh
+) an injection

蛍火
ain’t afraid to die
Hydra -666-
Children

Berry
理由
ザクロ


太陽の碧
【KR】cube
Sustain the Untruth
詩踏み
羅刹国


感想ツイート

ライヴ前の懐古話


ライヴ後、ライヴ自体について


ライヴ後、知らない店員にディルライヴ帰りがバレた話


ライヴ後の懐古話


うーん楽しかった。2日目の記事に続きます。
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過去記事