10月のニューアルバム「OSCAR」発売を前に、現在行われているKAMIJOソロのOSCARツアーで流されている、英語ナレーション内容のメモです。
全編英語、字幕なし、多くの場合は楽曲演奏やSEと同時に流されるため非常に聞き取りづらい、という三重苦で、かろうじてまだ残っている記憶も英文そのままだったり、内容のニュアンスだけだったりと見事にバラバラで記憶違いも多いと思うけど、だからこそ現時点での記憶をここで一旦記録しておきます。
この記事の内容は全て、さいたまと柏公演が終わって、名古屋と静岡公演はまだというタイミングでの現時点での話です。10月発売のアルバムを聴いたり、来年のツアーファイナルを観たりすると答え合わせができるのかもしれない。
2022年11月追記:その後、アルバム発売前に新横浜公演を観たり、アルバムを買ったりして新たにわかった部分を青字で追記します。アルバムOSCARを聴いての感想は、またの機会に別記事でまとめたい。
目次
セトリがないと流れがわかりにくいので、ナレーションが流れた直近2公演のセトリをまず置いときます。
セットリスト
2022/8/21 HEAVEN'S ROCKさいたま新都心VJ-3
新曲
SHADOW OF OSCAR
Symbol of the Dragon
闇夜のライオン
Vampire Rock Star
Moulin Rouge
Bloodway
fairytale
Tresor
Delta -Interlude-
Castorato
PERSONA GRATA
Eye of Providence
TEMPLE
Emigre
Nosferatu
Epilogue
Crimson Family(SE)
Avec toi 〜君と共に〜
BEHIND THE MASK
Louis 〜艶血のラヴィアンローズ〜
Throne
Throne(SE)
Theme of Sang(SE)
2022/8/28 柏PALOOZA
新曲
SHADOW OF OSCAR
Symbol of the Dragon
闇夜のライオン
Vampire Rock Star
Moulin Rouge
Bloodway
fairytale
Tresor
Delta -Interlude-
Castorato
PERSONA GRATA
Eye of Providence
TEMPLE
Conspiracy
Emigre
Nosferatu
Epilogue
Crimson Family(SE)
Avec toi 〜君と共に〜
BEHIND THE MASK
Louis 〜艶血のラヴィアンローズ〜
Throne
Throne(SE)
Theme of Sang(SE)
柏は、TEMPLEとEmigreの間にConspiracyが入っただけで、基本は埼玉と同じセトリ。あとオープニングが違ったような気がするがもはや覚えてない。
ナレーション内容
開演前影ナレ
- 本編と同じナレーターが、開演前の一般的な注意事項を英語で読み上げる
- たぶん7月のバースデーライヴのときと同内容
開演前のナレーション内容はKAMIJOソロのストーリーとは何ら関係ない。緊張感のあるちょい早口読みで、注意喚起の内容的にも飛行機離陸前のアナウンスっぽさがある。
以前はサンジェルマン伯爵が前ナレやってて、ライヴ中に携帯鳴らすと処刑するぞ的なことを言って高笑いするなどホーンテッドマンション感があったが、今回はその手のナレーションではなかった。
オープニング〜本編一曲目(新曲)
- さいたまは鐘の音始まり
- 柏は鐘の音なしでいきなりSEとナレーション開始
- 柏は、DOE長官とその家族がクリムゾンファミリーに殺されただか狙われた(死んでないんだっけ?)話のおさらいナレーション
その後、新曲開始。そういえば長官だけじゃなくその家族までやられてたんだっけ、と3年ぶりに思い出しました。さいたまは最初に何の話をしてたか、まるごと全部忘れた。なんだったっけね…
追記:このナレーションはOSCARの歌詞カードの最初に載ってる文章の前半部分そのまんまだった。これまでのおさらい、的な
fairytaleのイントロ中
- Every child has a dream
- Adults around the child~
- eventually
- grown up
- failとか、もしくはそれに準じる単語を言ったような、言っていないような
さいたまでの初聞き時には、成長すると子供の頃の夢は叶わなくなる、とか、叶わないと知るようになる、みたいなニュアンスを感じていたのだが、柏で同じ内容をもう一回聞いたら、そこまで具体的な話はしていないように感じた。
さいたまでは、fairytale前のこのナレーションとそこからのセトリ、すなわちfairytale(時間を過去に巻き戻すおとぎ話、叶わない夢の示唆)→Tresor(「いつか父と同じように国中を見渡せるのかな」という、史実では叶わない幼少期のルイの夢)→Castorato(何かを得るには犠牲がつきものという曲)っていう一連の流れに戦慄し、「子供の頃の夢を叶えたいなら何かを犠牲にしろ」という主張をルイと客に突きつけたいがために久々にTresorをやるなんて、KAMIJOまじこわい!!という印象しか残らなかったのだが、全部ただの気のせいかも。
追記:このナレーションも歌詞カードに載っている文章そのまま。大して聞き取れてなかったが、ニュアンスだけは伝わっていた。この戦慄のセトリもやっぱ意図的だったのね。KAMIJOやっぱこわい
ルイが寝てる間の話
- While the child is sleeping, ~
ベートーヴェンの手によってタンプル塔から救出されたルイが長く眠らされている間のことを指していると感じたが、その後全て聞き取れなかったか忘れた
追記:これ、ルイじゃなくてサンジェルマン伯爵の話だった。ここと、次のワクチンの話のナレーションは歌詞カード最初のページの後半に書いてある通り。childなんて一言も言ってない、単なる私の記憶違いでした
ワクチンの話
- vaccination
- conspiracy of crimson family
- He is not OSCAR
ワクチンは、ヴァンパイアの血で作る不老不死のワクチンの話だったかな?Heはクリムゾンファミリーの誰かを指して、OSCAR(世界を救う者のこと?)はそちら側の人間ではない、と結論づけているのかなと感じた
追記:He is not OSCARの理解がぜーんぜん合ってない。なんら聞き取れてなかった。ていうかそもそもHe was not OSCARだったし。実際には上にも書いた通り、歌詞カードに記載がある通りのナレーションでした。Heはクリムゾンファミリーとかじゃなくてサンジェルマン伯爵を指してた。このあたりのナレーションでは、終始サンジェルマンじゃなくてcountと呼んでいたので新横浜に行くまで聞き取れておらず、伯爵周りのナレーションを全てスルーしていた…
不老不死のワクチンを作ろうとして、クリムゾンファミリーがナポレオンをつかまえた話。その後の話はナレーションでは言ってなかった気がするけど、結局そういうワクチンはつくれなくて、ただし逆に不老不死を止める薬はできてしまったんですよね。それでサンジェルマン伯爵は死んでしまった(ほんとか?でもまあ今のところそういうことになってる)。
ナレーションラストは、サンジェルマン伯爵の血では世界を救うための発電はできない、ってことを言ってただけでした。
PERSONAシステムの話
- London Research Instutute
- Angelaが発明した個人認証システムの話
- それを全世界の人類のDNA test結果と照合する
- 数年かかる、だか時間がかかる、とか言っていたような
ロンドンの研究所の単語が出てきたのは、ここじゃなくてワクチンの話のところだったかも。
追記:そうでした。歌詞カード参照
アンジェラがinventorと明言されてたけど、このシステムは彼女が大学時代に開発したんだったっけ?会社に入ってからだっけ?もう2019年のPERSONA GRATAツアーでのストーリーを全て忘れた。シングル三部作の小説を読めばわかるのかな?三作とも小説付きを買ったのに、未だにちゃんと読んでない…
PERSONA GRATA前
- 地球の温暖化
- 電力需要が上がった一方で、化石燃料が枯渇
- エミグレの力で発電する必要がある
血液で発電という話は相っ当昔からしてるよね。ライヴ後にKAMIJOがツイートしてた、OSCARの血じゃないと発電が足りないとかいう話はナレーションでは言ってなかった気がするが、単に私が聞き飛ばしただけかも。
エミグレへの感謝
- Thanks to the power of Emigre
これは7月のバースデーライヴでも言ってた。7月はforだと思ってたけど、8月にもう一度聞いたらtoでした。サンジェルマン伯爵の言葉なのかな?
追記:これが誰からのコメントなのか未だにわからん。ルイ?
アンコールのAvec Toi前、突然のSF展開
- Eyes were transformed to save the world
- Life is~
- Love varies / is varied
- buries / is buriedかもしれない
昏睡状態だったはずのアンジェラの目のことを指してるんだけど、突然のSF展開(?)でびっくり。transformって。メタモルフォーゼみたいな意味でこの単語を使ってるの?それとも、アンジェラがEye of Providenceになって世界を救うとか、その手の方向なの?そもそも、KAMIJOのストーリーを置いておいても、一般名詞としてのプロビデンスの目の概念が私は未だに理解できていないのだが…
裏に何のSEも流れていない状態でのナレーションだったにもかかわらず、Loveの後に何と言ったかが2回聞いてもなお聞き取れなかったのだが、varyでもburyでもどちらにせよ意味がつかめていない。愛は生まれ変わる(Love will be born again)なの?その後にナレーションが続いてなくて目的語がなかったので、Love is buriedなのかな。
Loveの一文は直前のLifeと対比させてる構文っぽかったから、(アンジェラの)命は消えても愛は残る、とか言ってんのかなと思って柏で二度目を聞いてみたけど、それっぽい話は聞き取れなかった。
追記:新横浜でやっと一部だけ聞き取れた。Eyes were transformed to protect the world. To love, to live, the (but?) life (is/was?) varied (buried?)、とかなんとか言っている。saveじゃなくてprotectでしたね、記憶違い。
で、これを聞き取れた後でOSCARを買って、歌詞カードの最後のページのイラストと文章を見て、それでやっと意味がわかった。transformってなに???とずっと思っていたけど、別にあんまり凝った意味はなく、普通に「アンジェラは死んでしまったが、彼女が発明した個人識別システムは空港のセキュリティシステムとして使われて、彼女の死後も世界の平和を守り続けている」って意味でeyesがtransformなんだと理解しました。唐突なprotect the worldは抽象的な意味ではなく、ほんとに具体的な意味だったのね。
例え肉体は失われても生前の故人の意志や成果物は後世に残る、ルイの決意に近いものがある。結局、アンジェラとリチャードの話は、ルイの自己犠牲のファンタジーストーリーをもうちょっとだけ現実に寄せたアナザーストーリーで、骨子自体は同じなんだという理解。
全体通して
アンコールでのアンジェラの部分が全然わからん。
2019年にPERSONA GRATAツアーを観てたときはたしか、アンジェラの父親がクリムゾンファミリーのクリムゾン(雑に言うと、ルイやサンジェルマン伯爵側から見た敵のボス)で、アンジェラの恋人リチャードはクリムゾンファミリー側にいると見せかけて反旗を翻す、っていう雰囲気だった気がするが、死にかけのアンジェラ(または死んだ彼女の意志)とリチャードが手を組んでクリムゾンファミリーの陰謀を止める、つまり世界を救う、とかそういう流れになっていくんだろうか。
本編は、エネルギー需要と石油枯渇の話、血液での発電の話からPERSONA GRATAとEye of Providenceの2曲を挟んで「そして、ルイは決意した」(さいたま)、「そして、ルイは決断した」(柏)とKAMIJOがマイクで喋ってTEMPLE演奏開始、という流れだったので、飲み屋を2軒ハシゴした後の本編セトリは全部素直にストーリー通りに並んでいたように感じた。
結局、処刑されて死んだ父ルイ16世のような、市中の人々のためになる立派な人間になるという幼い頃の夢を叶えるために、何か(おそらく自分自身か、自分の組織したEmigre関連のなにか?)を犠牲にすることを決意するルイ、っていうことなのか?世界のエネルギー供給のために、自分の血液を発電に回すことを指してる?それが「美しいならばそれでいいじゃない」ってこと?その後のNosferatuでもおんなじようなこと言ってるし。ルイの中では美が正義。
でもルイって既に心臓えぐりとっちゃってるし、そもそも血液を外部に供給できる状態なの?という素朴な疑問がある。美しい旋律さえあれば、血液は無限供給できるっていう設定なのかな。
まあなんにせよ、ルイのその自己犠牲の構図って、Symphony of The Vampireのストーリーとまるまる同じだよね。何かを犠牲にして何かを得る。まあ、KAMIJOのストーリーは、ソロ以前も含めて基本的に全て犠牲の愛と二項対立がベースだと思っているので、それでいいのかな。HeartはLove or Pride、SangはFriend or Foe、でもってOSCARはAngel or Demon?複雑な状況を簡単な二項対立や二者択一に落とすと劇的になるもんね。
なお、OSCARに収録される新曲SHADOW OF OSCARでは、光と闇を歌ってるのですがこれがまたKAMIJOらしくてめちゃよい。意味わからんが、いつも通り劇的に苦悩している。
まだライヴで数回しか聴けてないけど、私は既にこの曲が大好きです。早く音源でも聴きたいなー。
全体通して、そもそもあまり聞き取れていないし覚えてもいないが、残っている記憶をつなげてもOSCARのナレーションは謎だらけ、ストーリーもまだ謎だらけ、ってかんじです。
この先、アルバムをちゃんと聴いたらそれなりに理解できるようになるんだろうか。私はまず、シングル三部作の小説をちゃんと読むところから始めた方がいい気がする。
追記:新横浜前、アルバム発売前である9月時点でこの記事を書いた後、10月頭に新横浜で再度ナレーションを聞いた後や、10月後半にアルバムを聴いてからの初期感想は下のあたりでツイートしてます。ツアーを回っているわけではないので、まだ聞き間違いや勝手な勘違いをしている部分も多いと思うけど、最初の印象はこうだった、という記録。いずれこのへんの内容もブログにまとめ直したい。 この後またKAMIJOソロのライヴに行って、追加で聞き取れたナレーション内容について書く。ナレーション内容自体はほとんど変わってなかったと思うけど、同じナレーションを複数回聞いたことで聞き取れた部分もあった。まあ何度聞いてもわからんところはわからんかったけど https://t.co/MF87mKyqZT #KAMIJO の新アルバムOSCAR、やっと引き取れたので聴き始めた。公式がネタバレ禁止令を出しているようなので、以下、公式にネタバレだととらえられるかもしれない内容を避けて初期感想を書きます。ネタバレの定義が不明ではあるが…とりあえず、ストーリーの本筋の顛末は書かない。 OSCARのBARKSインタビュー、KAMIJOめっちゃ語ってる!アルバムに明示的に表現されている内容のかなりの部分を喋ってるような。OSCAR(曲名の方)の内容も自ら喋ってるし。その先は個々人の解釈なので、もうOSCARまでのストーリー部分についてはネタバレとか関係なく書いていいのか?規制のラインが謎。 NOBLESS OBLIGE、改めていい曲だなあ。OSCARのラストらしい。やっぱりDear XVIIはルイ17世ただ一人だけじゃなく、身代わりになって牢獄で死んだ少年や、自身が作ったシステムで後世の安全を守ったアンジェラなども含め、自らを犠牲にして何かを守ったり繋げたりした人全てを指しているように聞こえる。