ゼップダイバーシティでの、KAMIJO Sangツアーファイナルに行ってきました。
とってもよかった!
ツアー初日の鹿鳴館を観たときも思ったことだけど、Sangのライヴはたしかにコンサートなのに、終わった後の印象がコンサートを観た後のものではなく、映画館で映画を一本観終わった後のそれなのがすごい。これまで何度も観てきたKAMIJOソロのライヴなのに、今までのKAMIJOライヴとははっきりと違う感覚が残る。ツアーファイナルの今日も、音楽作品やコンサートの終わりではなく、映画の終わりを観ているかのようだった。
KAMIJOは映画音楽を作りたいといつも言っていて、それはいつかやるんだろうな(いや、既に田中れいなと鈴木愛理のヴァンパイア映画でやったか)とは思っていたが、まさか自ら映画を作ってしまうとは思っていなかった。しかも、別に映像を作ったというわけではなく、作っているのはこれまで通りの音楽で、でもそれに自作の脚本と声優の演技と映像演出を合わせることで、あくまで音楽のライヴの形式を取りながらも映画のような世界と鑑賞感を作り出す、という二重構造で映画を作ってしまった。
いやー、すごすぎた。私はLAREINEの頃からKAMIJOの存在を知ってはいたけど、Versaillesで初めてファンになり、それから事あるごとに「KAMIJO、まじで天才なのでは」と思ってきたが、このアルバムSangとSangツアーに関してはその才能がずば抜けすぎていてほんとひっくり返るわ。真剣に、この人の才能は凄まじいと思う。声優事務所と業務提携したのはかなり前のことだし、その間に、構想を具現化したくてもできなかった事情が色々あったりしたんだろうと推測するけど、今こうやってこんなに素晴らしい作品を完成して私達に体験させてくれて、その才能と実行力に感謝と尊敬の念しかない。
KAMIJO最高。
2012年のVersailles活動休止時、彼がソロになってここまで素晴らしい作品を作ってくれる未来が来るとは予想していなかった。ほんとうに嬉しいです。
そんなかんじで、Sangツアーが初日もファイナルもとてもよかったので、ファイナル公演について久々にすぐ記事を書く。ライヴレポというほどのものではないが、セトリとツイートのまとめ。
セットリスト
Dead Set World
Theme of Sang
Nosferatu
Emigre
Bloodcast -Interlude-
Vampire Rock Star
BASTILLE
Sonata
Bloodcast -Interlude-
闇夜のライオン
Delta -Interlude-
Castrato
Ambition -Interlude-
Sang I
Sang II
Vive le Roi
Louis 〜艶血のラヴィアンローズ〜
Sang 〜君に贈る名前〜
mademoiselle(Instrumental)
Dead Set World
私たちは戦う、昨日までの自分と
Sang -Another Story-
Emblem
薔薇は美しく散る
Mystery
Moulin Rouge
Dying-Table
Vampire Rock Star
Throne(SE)
Sang III(音源)
Throne
Dead Set World
Theme of Sang(音源)
感想ツイート
KAMIJOのSangツアーファイナル、よかったー!あんまり本数行けなかったけど、初日からファイナルまでいいツアーだったな。今後も楽しみ!
— 薫 (@rose_syrup) 2018年7月15日
KAMIJO Sangツアーファイナル@ゼップダイバーシティ、今日のセトリ
— 薫 (@rose_syrup) 2018年7月15日
7/15/2018
KAMIJO Live Tour 2018 -Sang- Final
@ Zepp DiverCity Tokyo
セットリスト
1枚目と2枚目が本編、3枚目が初音ミク、4枚目が1回目と2回目のアンコール pic.twitter.com/fvPPncSm8H
マリーアントワネットの処刑はもうツアー序盤で3回も観てて、セリフも覚えてるし完全ネタバレしてるから、もう泣かないぞと思っていたが、その後のLouisの間奏部の呼びかけで予想していなかった展開に涙腺がゆるみ、その後の日本語シングル版Sangで死んだ。またライヴで泣かされてしまった。
— 薫 (@rose_syrup) 2018年7月15日
Sang〜君に贈る名前〜の歌詞は、(この後記憶曖昧)「僕たちは/夢の続きを/追いかける/蜃気楼〜」という感じの歌い出しで、サビは「僕たちは/君が笑って/いたはずの未来を/今吹き抜ける/風になる」という感じで、アルバムSang IIIの歌詞とLouisの歌詞とつながってる。
— 薫 (@rose_syrup) 2018年7月15日
サビ歌詞違うな、「僕たちは(もしくは僕は今)/君が笑って/いたはずの未来(もしくは時代)を生きて/今吹き抜ける/風になる」「どうしてと/問いかけるけど(?この語尾覚えてない)」だ
— 薫 (@rose_syrup) 2018年7月15日
AメロBメロはSang I〜IIIの歌詞の核心部分の日本語版というかんじで、no option was there for me to chooseやkeep your eyes straight ahead/it’s the only way for you to goあたりと、Louisの茨の道の上裸足で歩く強い戦士あたりのコンビネーション。
— 薫 (@rose_syrup) 2018年7月15日
少し笑いながらも、決して振り返らずに前だけを見て茨の道を進んで行き死に向かった少年に、どうして?と問いかける。KAMIJOのセルフライナーノーツは歌詞そのままだったのね。ここまでずっとKAMIJOのSangワールドに入り込んでいたが、この歌詞を聞いて、急にJasmineさんのことを思い出してしまった。
— 薫 (@rose_syrup) 2018年7月15日
今日はこのLouisから日本語版Sangにかけてが一番よかったかな。あとはカストラートのイントロの照明演出。アルバムでいうCastratoトラックに入るタイミングで二本のスポットライトがKAMIJO頭上で一瞬だけ重なって離れて、三角のピラミッドが割れてKAMIJOが現れたように見えて、めっちゃかっこよかった
— 薫 (@rose_syrup) 2018年7月15日
あとはアンコールの今日の処刑がKAMIJOで、点灯した赤薔薇ローズライトを高く掲げたまま赤スポットライトを浴びて処刑されて、そのまま薔薇は美しく散るに入ったので、これはずるい!と思いました。いや、ほんと最高。ダブルアンコールでThroneやったのもよかった。あとデーブスペクターには驚いた。
— 薫 (@rose_syrup) 2018年7月15日
演出もほぼノーミスだった。Sang Iのイントロ前の音声の入りが少し遅れてセリフのラストが聞き取れなかったくらい?ほとんどうまくいってた。あとは本編でもあの紺衣装を着てくれていたら完璧だったのだが、アンコールでしか着てくれなかった。最近カジュアルなんだな、ほんとはずっと着ていて欲しい
— 薫 (@rose_syrup) 2018年7月15日
忘れてた、今日はSang IIIのエンドロールも聴けてよかった。本編後がインスト版mademoiselleでのエンドロールだったので、あーこれはーと思っていたが、1回目のアンコールの後のエンドロールはSang IIIだった。アルバム版Sang IIIは最高のエンドロール曲だと思っているので、今日も聴けてよかった。
— 薫 (@rose_syrup) 2018年7月15日
つくづく、Sangツアーはコンサートではなく映画鑑賞だったなあと思う。脚本が毎回少しずつ変わっているお陰で、一部セリフがネタバレしているにもかかわらず、初日の鹿鳴の感動がファイナルまで続いた。音楽ライブなのに映画、KAMIJO、遂にやったね。次は3月のオーケストラライヴが楽しみだよ。
— 薫 (@rose_syrup) 2018年7月15日
10/5大阪、10/8名古屋、10/20東京でハロウィンツアーとのこと。東京がBUGYのレコ発ワンマンとかぶっててもうしよう、とライヴ中ずっと悩んでいたが、ブージーは10/21だった、どっちも行ける!あとは3/27に六本木でオーケストラ入りドリームライヴとのこと。これも楽しみー絶対行きたいが、これ平日か!
— 薫 (@rose_syrup) 2018年7月15日
あー楽しかった。ほんとよいアルバム、よいライヴ、よいツアー!今後のソロ活動に希望が持てるファイナルだった、まだまだ楽しめそう。9月のFCワンマンはチケ取ってないんだけどやっぱ行こうかな。好きなアーティストがこれだけ調子いいときのライヴは、一本でも多く観ておかないと後悔する気がする。
— 薫 (@rose_syrup) 2018年7月15日
ライヴ終わって外に出たら、ちょうど19:30でユニコーンガンダム立像のショーをやってた。声優の演技を聴きながら、あまり大きくは動かないガンダムのライティング演出を見て、自分の頭の中で想像世界を楽しむエンタメ、KAMIJOのSangツアーと近いものがあって面白かった。いいタイミングで観られた。
— 薫 (@rose_syrup) 2018年7月15日
その他
セリフがSNS解禁になったようですが、私が一番好きで、ネタバレしててもなお「おおおー」と思ったのは、ツアー序盤のSang IIの間奏部に容赦なく差し込まれたナレーション後のサンジェルマン伯爵のセリフ、「…はずだよ?ルイ。」です。
あと、本編があまりに素晴らしすぎてこれまであまり言及してこなかったが、初音ミクとの共演はこれはこれでまた素晴らしかったし、楽しかったし、KAMIJOの果てなきイノベーション姿勢に感銘も受けた。
こういう細かい点については後日また改めて書きたいな(書きたい気持ちはあるんだけど、なかなか書かないんだな)
過去記事