DIR EN GREYの回顧で懐古な過去アルバムツアーもいよいよラスト(たぶん)、ウィザツアーです。
またも東京は落選したので名古屋に来ました。7月のMACABRE以来のゼップ名古屋。もはや、ここ数年は東京よりも名古屋での方がディルライヴを多く観ているような気すらする。回顧ツアー、人気で東京のチケ取れないからなー。あと新木場が嫌いだから…
なお追加公演で発表されたZepp Tokyo公演は行けないので、この名古屋公演で私のディルライヴは一旦おしまい。名古屋初日を観るまでは、あーゼップ行きたいよーと思っていたが、いざライヴ一回観たら、あ、私、これもういいや、と思ってしまった。なので自然と諦めがつきました。
今回は久々にライヴレポらしく、一曲ずつの感想を書く!けどまずはセトリから。
セットリスト
Merciless Cult
朔 -saku-
Machiavellism
鼓動
愛しさは腐敗につき
お経
禍夜想
孤独に死す、故に孤独。
dead tree
悲劇は目蓋を下ろした優しき鬱
THE FINAL
Spilled Milk
Beautiful Dirt
Revelation of mankind
The inferno
G.D.S.
GARBAGE
C
Jesus Christ R’u R
SUSTAIN THE UNTRUTH
詩踏み
概要
- ライヴ後、「そんなに悪いライヴじゃなかったし、ボーカルもやる気あったし、楽しかったはずなのに、なんか楽しくなかった、なぜだ?」と思っていたが、一晩経ったらわかった
- 私がこのツアーに望んでいたのは「血の流れないウィザ」だった。今の京のボーカル力と、演出の力があれば、Witheringの痛みの世界観を実際に血を流さず表現することができる。私は今回それを観に行った
- けれど名古屋初日の孤独で、オリジナルのウィザツアーを彷彿とさせるような自傷パフォーマンス&血糊吐血パフォーマンスがあり、見ていて一気に冷めてしまった、と同時にとても残念だった
- あと、自分で自覚していた以上に私は朔少年の一連の映像が嫌いみたい。MACABREツアーでのain'tでのチベット焼身自殺映像は、えーこれなの⁉︎と違和感を感じるものの、見てられないというほどではないが、朔→鼓動→Revelationの一連の映像は私にとって十分見てられない系。なのにどうしても見てしまうので、ライヴ後まで胸糞悪さが残ってどうしようもない
- 絶対に今のディルに合う!と3年前のGAUZEツアーのときから勝手に確信していたマキャベリが大してしっくりこなかったり、好きでもなければそもそもウィザ曲ですらない禍夜想がこの日のセトリの中で一番よく感じたりと、色々予想を裏切られるライヴだった。
詳細ライヴレポ
- オープニング
例の朔少年の映像あれこれを編集したもの、ラストに朔の頭の英語歌詞「Where's the fortunate future?」の字幕がどどーんと出る。あーそうだウィザってこれなんだよな、と普段ディルの映像観ない私はここでやっと思い出す。
- Merciless Cult
一曲目でありながら曲中で煽っていたが、かかってこいだか頭ぶっ潰せだかのいつもの京のセリフすぎて忘れた。たしかオープニング中ではなく、この曲の途中だか最後だかでバンド名とツアー名が後ろのスクリーンに出たような。
- 朔 -saku-
2曲目にいきなり朔。表向きのウィザのメイン曲だと思われるが、シングル発売当時もオリジナルのツアー時も、あれから12年経った今も、私はこの曲がさほど好きじゃないのでここまでテンション低かった。MVも久々に見たような気がしていたけど、よく考えたらどっかの回顧ツアーで見たような気もする、いやRevelationと混同してるだけかな?朔はここ数年のどこかで聴いた、そうだ、柵は偉大柵は偉大と言いながら行ったら朔をやられたARCHEツアー川崎だわ。音源だと「わちゃわちゃわーいわーい、朔だー!」と聞こえるが、生ではそう聞こえず。というかそこ歌ってたっけか?
- Machiavellism
小休止の後、念願のマキャベリ!今のディルというかGAUZEツアーあたりからのディルに絶対合うと思っていたので、聴けてよかった。あのGAUZEツアー名古屋2日目から3年経って、やっとたどり着いた感があった。が、実際生で聴いてみるとそんなにしっくり来ず。あれ?好きな曲だし、今のディルに合うと思ったんだけどなーなんで?この、なんだかしっくりこなかった理由は未だに不明。ただ「カイヤのカイヤのミツカン酢」「幸子と綾乃のあやとり」という空耳がまだ健在だった点には感動した。
- 鼓動
マキャベリ後に鼓動。鼓動も、ウィザの中では大好きで、今回絶対にもう一度聴いておきたかった曲。が、これも音源の方がよかった…なんでだろ。あと後ろの映像に気を取られすぎた。これMVだよね?ディルのMVはGAUZE-62045-あたりまでしか思い入れがないし自分で持ってもいないから内容すっかり忘れてたんだけど、この映像見るとどうしても朔のイメージに引っ張られてしまう。あの朔の映像世界とは別物として鼓動を聴きたかったが、失敗した。
- 愛しさは腐敗につき
ここからよかった。ここ数年のディルではよくあるんだけど、自分としては全く思い入れもなければ好きでもない、そういう曲が、いざ生で聴くとめちゃくちゃよい。これもそうだった。こういうしっとり叙情系の歌、今の京はほんとうにうまく魅せる。曲の最後でエンドロールみたいに歌詞がざざっと流れて、あーこういう歌詞だったっけ、と10年以上ぶりに思い出した。VULGARとかウィザあたりから、歌詞カードほとんど読んでない。
- お経
転換のラストから短めお経、そのまま禍夜想へ。
- 禍夜想
とてもよかった。この日の中で一番よかったのでは?上の愛しさと同様、私はこの曲に全く思い入れもなければ好きでもない、なのにとてもよいと感じたということは、相当よかったのだろう。歌い始めから音源とは違って既に気狂い系、京お得意のパントマイム的動きを取り入れたダンスパフォーマンスをしながら、途中で叙情的に歌い上げる部分も挟みつつ、全体の印象としてはやはり気が狂っているかんじ。演出は、歌詞に合わせて、目をネオンサイン的に表した映像と、いつものレーザー照明との組み合わせなんだけど、これが京の歌やパフォーマンスと合っていてものすごくよかった。新興宗教感が半端なく、久々にこんなに宗教っぽいディルを観たなあというかんじ。京が気の狂った教祖すぎる。音源より断然印象的、ライヴならではのいいものを観た。
- 孤独に死す、故に孤独。
既に上に書いたが、この曲の中盤で京が自傷&だらだら吐血。自傷はオリジナルのウィザツアー時よりはかなり軽め、その割に血はどばっと出たので、血糊仕込んだんだなと私は思った。遠くから見てただけなので確証はない。胸にマイクドンドコドンくらいならいいんだけど、口の中搔きむしりと、左耳だか左頬だかをがんがん殴るあれ、私ほんとに苦手で、この曲までかなり引き込まれてステージ見てたのに、ここで一気に冷めた。まじかー!って思って、それっきり。ただ、「違うと願うのが後ろ向きの唯一の救いであり」の歌詞が3回流れた後、最後にそのテロップがこっちに向かってきたのにはウケた。なおその後、Ash to Ashのテロップもこっちに向かってきた。なんなんだあの演出は。
- dead tree
ウィザの表向きテーマが朔や鼓動とするなら、本テーマはdead treeなんだろうけど、この曲も発売当時から特に好きではない。この日も特に何も感じなかった。
- 悲劇は目蓋を下ろした優しき鬱
音源は綺麗で好きな曲。ただライヴでも特に化けはしなかった。私は二か月前のMACABREツアーのとき、17年前から音源やライヴで計何100回も聴いてるain'tとザクロを生で4回聴き、4回ともめちゃくちゃ心動かされてやばかったので、ウィザでも悲劇はやばいのではと思っていたけど、普通にあっさり終わり、特に感動しなかった。自分の感動のツボがよくわからない。
- THE FINAL
ファイナルも未だによくやられる曲だけど私は思い入れがない。最後に自腹で買ったシングルがこのあたりな気がするがそれでも特に思い入れはない。この日も特にレア感もなかったのでいつも通り聞き逃した。
- Spilled Milk
オリジナルのライヴのときはどうしても友人たちの姿を重ねてしまい、勝手に感情移入して怒って聞いていた曲だったが、今や皆ばらばらなので特に何も考えずに聞けた。が特によくもなく。
- Beautiful Dirt
この曲とても好き!歌詞はどうかと思うが、やっぱ好き。私は、怒りに任せて歌っているようで実は怒っている自分を見ているもう一人の自分も存在していてその自分は怒っている自分を見て冷笑している、みたいなシチュエーションのディルの曲と、そういう曲を歌うときの京はほんっとーに最高に素晴らしいと思っていて、それは昔もウィザ時代も今も変わらないんだけど、この曲なんてまさにそうで、この日生で観てもやっぱり好きだった。ただ当時ほどの怒りやエネルギーは感じられず、どうにか演じてる感が出ちゃってた。それは仕方ない、大人になったもんね。それでもGAUZEツアーの頃のようにカラオケにはならず、それっぽくやってくれただけで私は嬉しいぞ。映像の字幕、Aメロ2回目も「彼奴は俺を見下してる」になってたような気がしたけど、なんて歌ってたのかはよくわからず。
※ライヴ直後にここまでは記録したのだが、この先を書かず記事を上げないまま一年経ってしまった。今となってはもはやこれ以降の記憶はあまりなく、この後は急に記録の解像度が下がる
- Revelation of mankind
映像が胸糞悪すぎて無理、観なけりゃいいのに観ちゃう
- The inferno
この日のインフェルノはよかったような。こういうノリが好きだよ
- G.D.S.
昔は、聴けばあれだけテンションが上がったG.D.S.だが、今回聴いても自分のテンションが全く上がらず驚いた。あれ?
- GARBAGE
よかったような気がする(適当)
- C
一切記憶にない
- Jesus Christ R’u R
好きな曲だけど、この日の記憶はない
- SUSTAIN THE UNTRUTH
またかーと思いつつ聴き流し。映像のパターンが変わっていたような?
- 詩踏み
未だにライヴでしか聴いてないけど、好きでも嫌いでもない。今のディルっぽいなーとは思う。突然客が一斉に歌詞を叫ぶパートがあって、初めは毎回びっくりする。
感想ツイート
DIR EN GREY Witherツアー名古屋初日。なんか今日一日で結構満足してしまった、意外だ。別に悪いライヴだったとかでもなんでもなかった。私Witheringにあんまり思い入れがないんだな。リアルタイムで観てた最後の時期だし、音源はめっちゃ好きなんだけど。
— 薫 (@rose_syrup) 2017年9月15日
ディルのウィザツアー、ゼップ名古屋初日のセトリ
— 薫 (@rose_syrup) 2017年9月16日
9/15/2017
DIR EN GREY
TOUR16-17 FROM DEPRESSION TO ________ [mode of Withering to death.]
@ Zepp Nagoya 1日目
セットリスト pic.twitter.com/9zrdfJ2iJZ
しかし京の薄ピンクドレッドというかツインテールというか、はめちゃいいな。あの口紅と合わせて変態的だしウィザによく合う。MACABREのときの緑髪より、ツアーと曲に合ってていいわ。特にアンコールのときみたいな服装に合わせるとよい、サイケロック感というかサイバー感というかネオ感ある
— 薫 (@rose_syrup) 2017年9月15日
あとMachiavellism(めっちゃ好き)を10年以上ぶりに聴いたけど、やっぱり「カイヤのカイヤのミツカン酢」「幸子と綾乃のあやとり」に聞こえたので感動した。同じく10年以上ぶりのVULGARツアーでのNEW AGE CULTUREでも、「最終列車」に聞こえて感動したんだった
— 薫 (@rose_syrup) 2017年9月15日
愛しさが5曲目、禍夜想が7曲目、dead treeが9曲目というのがめっちゃしっくりきてよかった。その日のライヴのセトリ内での曲順と、元々の音源のアルバム内での曲番号が合ってるとしっくりくる。アルバム知ってるバンドならいつもすぐ気づく。頭の中にセトリが並ぶときのしっくり感が違う。
— 薫 (@rose_syrup) 2017年9月15日
今日のアンコール観てて、唐突に薫がバスケのユニフォームみたいな服着てたときのライヴを思い出したんだけどあれいつだろう。アンコールで、視界の印象からするとたぶんどこかのゼップだと思う。VULGARかウィザツアーか、はたまたその間のツアーか。やっぱ2004年あたりのイメージなんだよな
— 薫 (@rose_syrup) 2017年9月15日
そして今日のアンコールの薫の服を見てまた別の何かを思い出したんだけどライヴ終わったらもう忘れた。19年前の渋公か?18年前の赤ブリか?ていうか今日のあのニット、前にも見たことある気がする。
— 薫 (@rose_syrup) 2017年9月15日
昨日のライヴ、やっぱ私は京の自傷表現が好きじゃないんだなーと気づいた。歌詞の中なら別にいいし、いつもの胸マイクどんどんとか、昨日の左耳だか頰だか殴るくらいまでならなんとも思わず見てられるけど、同時に右手で口の中引っ掻くのと、その前後(忘れた)での血糊吐血、あれ好きじゃない。
— 薫 (@rose_syrup) 2017年9月16日
90年代によくやってた血糊吐血は「手や顔に血糊つけたまま山手線で帰る」「中学の制服で前につっこんで血糊が取れなくなった友人たち」などという単なるネタでしかなかったが、ウィザの本物の吐血とか自傷はまじで嫌だったし、今回は血のないウィザを楽しみにしていたので血糊でもなんか残念だった。
— 薫 (@rose_syrup) 2017年9月16日
吐血演出に一気に冷めてしまい、あまり楽しめなかったウィザ初日でした。2days行ったので翌日に続く!

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