各曲感想
SEと一緒に、上手からメンバーがしゅるーんとゆるいかんじで入ってきて、すずきゆきこが「もう歌っていいんだって、」とかなんとか、薄笑いしながら言ってすぐにライヴスタート。この、すずきゆきこの微妙なしゃべりと、曲に入る前の間の空気がいいんだよ。だから曲間で大声でヤジを上げる客は大嫌いです(何度も言う) この、すずきゆきこの微妙なしゃべりと、曲に入る前の間の空気がいいんだよ。だから曲間で大声でヤジを上げる客は大嫌いです(何度も言う) 。SEはなんだったか忘れた。前と同じやつだっけ?
チャーミングツアーだからチャーミング始まりかと思ったけど違った。一曲目、みんなでがんばる曲。この曲そこまで好きでもないけど、コロナになってから久々に観るライヴで聴くと結構感慨深い。ゆったりとこの曲を聴いていたら、急にエレカシ の「俺たちの明日」を思い出した。さあ頑張ろうぜ。20代でロックをやっていてシャウトしていた人は(いや今もやっているが)、40代になるとみんなで頑張ろうという気になるのだろうか。私もこの先40代になったら何かがわかるのかもしれない。
ニューアルバムの中では一番ポップというか、とっつきやすい系の曲調の曲。MVもつくられている。さらっと聴き流せてしまった。
好きな曲きたー!「自分で自分をつまらなくしたりしないこと」!これである。座右の銘 。もはや結構前の曲だし、今日やってくれるとは思ってなかったから嬉しい。すずきゆきこの歌詞、好きだなあと思いながらしみじみ聴く。すずきゆきこの幸福論系曲が大好き。
引き続きハッピーソング。ライヴで聴くと音源以上に多幸感がある。パレードっぽい
と、ここでハッピーをなめるなと。チャーミング曲2曲目。この日何度も思ったけど、セトリの作りがうまい。ここまでハッピー関連三曲続き。
VIDEO 楽しく生きるとは、まさに気合いなのである。
ライヴで聴いたのは初めてだったけど、生で聴いたらより不思議曲だった。ラリってる風。が、「なにをしてもつまらないおまえがダサいのさ」はなんとなくBe happyの歌詞につながるところがあり、ここまで四曲連続で近い主題の曲を並べてきたように感じた。17年前に「馬鹿につける薬を探しているところだ」といっていたBUGYが、今も「ばかは生きなきゃ治らない」と歌っているのがアツい。
からの、突然のロック。BUGYのアルバムの中で一番回数聴いてないのが「BUGY CRAXONE 」だと思うんだけど(バンド名を冠したアルバムであるにもかかわらず、好きじゃない)、この曲は割と長くライヴで生き残ってるし、ストレートなロックなのでライヴで聴くとやっぱテンション上がる。
まったりとライフスタイルを歌う系ゾーンに突入。Joyful JoyfulとかいいかげんなBlueのリリース時、あー今後のBUGYはこっち方向に行くんだなーと思ってたけど、今振り返って聴いてみるとこの時期はこの時期で独立していて、また今とは全然違う、独特。なおこの日は日曜日だった。
引き続きまったり。神様きた!20年以上経っても、鈴木由紀子の書く神様歌詞に過剰反応する私。デビューアルバムの「blanket」内の「ミシェル」を初めて聴いたときから、私は鈴木由紀子の世界にいるイカ した神様と、その姿の移り変わりがずっと気になっているのだ
チャーミング曲3曲目。最後まで割とさらっと聴いてしまった。いいじゃんいいじゃん全然いいじゃんと言ってるけど、どうしてもよくないじゃん感を感じる。最後の、気だるげな高音ふぃーるそーぐーがすごくよかった、こういうのはやっぱライヴならではだ
と思ってたら、続けてフラニ ーとゾーイきたー!長年大好きな曲なので、この曲を今日聴けただけですごく嬉しかったけど、食べ物とゴシップ後のこのセトリの並びで聴けたのがなおよかった。こんなに合うとは。こういう、自分じゃ絶対気づかない曲の相性を作り手自ら提示してくれるのがライヴのよさ。前の曲のラストの高音ボーカルの気だるさをひきずりつつも低音の気怠さへシフト、そして爆発、収束へ。最高。本人も言ってたけど、鈴木由紀子の気だるさは才能。いや、歌詞力も才能、シャウトも才能、謎のMC力も最高、何年経ってもそのままな少女声も才能。好き
このまま気だるさ曲が続くかなと思ったけど、続かなかった。流れを断ち切るキャッチー曲。明るい曲調だけど、暗いこともある現状を受け止めて、なおも生き抜いていくという決意を込めた明るさ。ちなみに、私はこの曲をライヴで聴いた日はライヴ後にチーズバーガーを食べてから帰るという謎の決まりがある。この日も無事やってくれたので実行した。
チャーミング曲4曲目。近年のすずきゆきこっぽい歌詞だなあと思う。ラスト二行がつよいし、生で聴いたらより響いた
ここから、大人の人生曲三連続だった。やっぱセトリがうまい。この曲もライヴで聴いたことがなくって、結構好きだったから聴けてよかった。Aメロが好き。嫁がねば、とwoman must get married,は結構ばさっとしゃべってました。すずきゆきこが、最初のメジャーデビュー時には到底考えられなかった、こういう歌詞を書くようになるまで長くバンドを続けてくれていることが、私はほんとうに嬉しい。最後、「そうそれはマスクをはずしたあなたのように」って替え歌してたように聞こえたが、気のせいかも
またもや人生曲。歳を取ってもロックをやってくれていて嬉しいぞ。もろびとこぞりて なのでクリスマス感もある。ライヴのどこで発表されたか忘れたけど、次回ワンマンの副題「4月には花が咲くだろ?」はこの曲の歌詞ですね。
かわいいタイトルだけど、決意曲だと思う。すずきゆきこかっこいいよーいつまで経っても私の憧れの人だ。ていうかコロナ中に出したEP、どれもいいんだよな。買ってよかった
ここでセトリ切り替え。久々すぎて、歌が始まってもこの曲なんだっけ?としばらく思っていたが、Punk Loverだった!クリスマスにはちょっと早いけど、12月だからの第九曲。また神様出現、そしてまた留守。
チャーミング曲5曲目。2022年末のライヴハウス で、「最近わたし戦争や陰謀論 を考えているの」をしつこく連呼するバンドと客を観ることになるとはつい一週間前まで思ってなかったけど、さすがに印象深かった。チャーミングの締めの曲でもあるので、ここで本編終わりかな?と思った
が、終わらなかった。BUGYのセトリはいつも、本編ラストのちょい前に山場があるというイメージ。ここで罪のしずく!中学生の頃から聴いていて、リリース時のインタビューなんかもリアルタイムで極力全部読んで、雑誌に載ってたあの広告も全部切り抜いてファイルに保管していた罪のしずく、それを2022年の今になってもまだ聴けるなんてね。デビュー当時から音楽的路線が何度も何度も変わって今に至っているのに、この曲は今のBUGYがやっててもあまり違和感がないのが不思議。シンプルにかっこいい。今日も生まれ変わって浄化された。
ここで、アルバムタイトル曲にして一曲目、チャーミング。ライヴの途中からこの曲の存在をすっかり忘れていたが、本編ラストで満を持しての演奏だった。音源聴いて想像はついてたけど、イントロはやっぱりスーパー笈川 さんタイムであった。罪のしずくの最後で生まれ変わったと思ったら、今度は「すごく上手に生まれたんだろう」と。すずきゆきこの、どこまでも伸びやかな歌声が映える。開けていくイメージ
アンコール一曲目。ここにこの曲が来るのは意外だったが、最近の定番だったりするのかな?私が長らく「シャララ」でBUGY初出だったと思っていた「生きることは暮らすこと」が、「シャララ」以前の「わたしをよろしく」で既に歌われていたということに、9年越しで急に気がついてびっくりしたりしていた。「生きることは暮らしてくこと」、ほんとそうなのよまじで
そしてこの日のラストは枯れた花!罪のしずくで生まれ変わり、チャーミングで上手に生まれたのに、枯れた花でまた死んだ。そんなに好きな曲でもないんだけど、この曲聴くとあーBUGYだーってすごく思う、なんでだろ。原点回帰的なものを感じるのかな?ライヴでは長年やってるからあんまり古さは感じないけど。バンドを結成して最初に作った曲がこれってつよい。なおBUGYはメジャーデビューアルバムの一曲目も鳥が焼け死ぬ話である。