POPEYE No. 889 普段使いの東京案内。(2021年5月号)

もうすぐ「先月号」になってしまうけれど、最近読んでよかった雑誌のメモ。

毎月かなりの数の雑誌を読んでいるのだけど、ここに書くのは久し振りですね。

POPEYE No. 889 普段使いの東京案内。

ポパイの東京特集。

新店特集でも、人気店特集でもない。なんでもないがよく行く店や、過去に住んでいた街のことなど、各人のごくごく個人的な話がたくさん載っていて大変面白かった。

私はこの手の読み物が大好き。特に有用な情報が得られるわけでも、自分自身の行動の参考になるわけでもない、ただの読み物としての店や街の話。固有名詞が出てくるものの、どのあたりの話なんだなーという非常にぼんやりとした印象がうっすらと残るだけで、これといって実にならない話。読んでいて、スクショしたり、google mapにフラグをつけたり、公式SNSやサイトを探してブックマークしたりもしないような内容、そういう読み物が好き。雑誌としてはあまり売れそうにないけどね…

自分がよく知らない街や、過去に少し関わりがあった街の中で、昔も今もたしかに他人が暮らしているんだなあ、と感じられるような、そしてそれを感じながら読み流すかんじの読み物が好きですね。

この号の中では、特に、「近くへ行きたい。〜僕が住む町の話」というコラム6本がよかった。まさに、得るものやオチがない系の個人的な話。ウェブで徐々に公開されていて、現時点ではうち3本が読めるので、好きそうな人はどうぞ。


他、固有名詞系読み物など

今号のポパイに限らず、実在する街や店などの固有名詞に関わる文章を読むのが以前から好き。

10年以上前に吉田修一にハマって、その時点での彼の著作を一冊残らず全読破したりしていた。彼のエッセイや短編などの文章にはやたらと場所の固有名詞が多くて、しかも比較的行動範囲が近かったので想像力が貧困な私でも内容に親近感が湧いて、そんなところも好きな理由の一つだった。


最近はsuumoタウンの過去記事を全部読んだり


再開したみんなのごはんを引き続き読んだりしています。以前別ブログにも買いたのだが、中村一般の「ジョナサンと私」がめっちゃ好き。


あまり固有名詞感はないのだが、以前みんなのごはんでやっていた座二郎という人の連載も好きだった。
絵がうますぎるのと、いきなり断面図が出てきたりするのがすごいなと思っていたのだが建築系の方なのね。


最近は、ウェブラジオでKAMIJOがまさかの固有名詞語り(しかも懐古話)を始めたのでこれもめちゃ楽しみ。

FC限なので詳細は書けないが、初回の内容がまじで私好みすぎてびっくりした。次回も楽しみ、どうか長く続けてくれ。


雑誌は楽天マガジンで読んでます

なお、去年から雑誌は基本的に楽天マガジンで読んでいる。

一年前の、最初の緊急事態宣言時にブックパスが数か月無料キャンペーンをやっていて、その間にかなりの数の雑誌を読み、確実に元が取れると確信したので、雑誌読み放題サービスをサブスクすることにした。私がサブスクしてるの、アマプラを除くと楽天マガジンだけでは?家ではほとんど動画を観ないし音楽も聴かないので、他のサブスクは入会を検討したことがない。

楽天マガジンは、毎月の月会費が楽天ポイントから引き落とされるところがよい。期間限定ポイントが毎月必ず数100ポイント以上あるので、ほっといてもそこから使ってくれるのは便利。掲載雑誌数や種類にも、特に不満はない。

ただそれ以外の面で特に楽天にこだわる理由はないので、いずれは他の雑誌読み放題メディアに乗り換えるかもしれない、と思い、未だに月額プランで利用している。