だいぶ前にもらっていた、ポーラのB.Aのサンプルをお試し。
キャッチコピーについて
今回のB.Aは「美しさの98%は眠っている。」というキャッチコピーなのだが、「全遺伝子配列のうち、これまで未知だった98%の中に美しさにつながる新発見があった」という事実（？）と、「美しさの98%は未発見／未開発である」ということを示唆するこのコピーは論理的に意味が異なるので、？？？となる。もちろん、メーカーも広告会社もそんなことはわかってて、誤認を狙って敢えてこのコピーにしているんだろうから、つっこむだけ野暮なのだろうが…
他にも、
「エイジング細胞」※3が「エイジレスな状態」※4に。
※3 エイジング細胞：ポーラが名づけた
※4 エイジレスな状態：細胞が若々しい状態を継続していることを、ポーラでは「エイジレスな状態」と呼ぶ
とのことだが、全て独自にネーミングしているだけなので、一体何がなぜどうなったのか、誰にも何もわからない。ちなみにこの作用が実際に存在するとしても、製品との関連性もわからない（開発意図だけは書いてある）。薬ではなく化粧品なので効果効能を書けないという事情はわかるけど、だとすると背景としている発見（と言っているもの）だけを書く意味とは一体。
高めの化粧品だけでなく健康食品や美容家電にもよくありがちな手法で、この会社や製品に限らないけど、法律上OKな表現ではあっても、これって技術と製品と消費者に対して真摯なのかなあとは思ってしまう。
しかしパナソニックのドライヤーみたいに、私にはその作用機序の説明の意味がわからなくても、なぜかその製品のよさをはっきり実感できるというものも世の中にはあるので、とにかく試してみた。
使い方、使う前の第一印象
- 化粧水と乳液を、セットで夜にだけ連続使用
- 何包もらったのか忘れたのだが、自分で撮った写真を見るに、たぶん6包ずつ
- どちらも香りがすさまじくよい。何系の香りなのかはわからない。ローションとミルクは少しだけ違う香りだが、何がどう違うのかもよくわからない、違いがあるということ以外はわからない
- ローションはとろみありとのことだが、粘度はさほど高くない
- ミルクはやわらかくて普通に伸びがいい
- 高級化粧品の、しかも無料サンプルに対してこんなことを書くのもなんだし、ほんと些末なことすぎるが、サンプルのパウチが切りにくい。スパッと切れずに片側が残るので、特にローションの方は地味に使いにくい
結果
- どちらも使い心地はごく普通
- どちらも乾燥はしない。しっかり保湿されるので、他のアイテムを何か足す必要はなかった
- 合わせて使うと、夜寝るまでずっと自分の顔からいい香りがするので、私にはそれなりの癒し効果はあった
- 刺激なし、肌荒れせず
- 使った直後、翌朝、数日続けて使った後、いずれも特に何も起こらず。ハリも毛穴も肌ツヤもくすみも、全ての肌調子が使用前通り
結論
めちゃくちゃ香りのよい化粧水と乳液。他の特徴は特にない。
これが、美容雑誌主要3誌の今年のベストコスメかー、というかんじでした。
広告の写真とかパッケージはたしかにかっこいいとは思うが、あのコピーにロマンや可能性を感じる人がそれだけいるということなのか、ちゃんと現品を買って長く使うと何かいいことが起こるのか、はたまた、だってそもそもベストコスメとは…なのか、私にはよくわからない。
まあ、一度試すことができてよかった。
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
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