夏前に発表されたフルアルバムの全国ツアーのファイナル!ということで、行ってきた。
めちゃくちゃ幸福感にあふれた、とってもいいライヴでした。
セットリストは以下の通り。
いみがないからきこえない
ナポリタン・レモネード・ウィーアーハッピー
いいかげんなBlue
バレードだよ
ロマンチスト
わかってきたよ
ガーデン
チーズバーガーズ・ダイアリー
クレイジーがいっぱい
すなおな心で
CITY GIRL
のーふらすとれーしょん
WATCH YOUR STEP
NORTHERN ROCK
GO GO シリアス
11月
YOUR SUNRISE
ナイス・ナイス・ナイス
なんとなくBe happy
bye-bye song
New sunrise
枯れた花
下北に向かう電車の中で曲名を頭に叩き込んだから、ライヴ終わってからセトリがするする並んでよかった。
今日のハイライト
- 最新アルバム曲にところどころ昔の曲も混じる、かなりお得なセットリストだった
- チーズバーガーズ・ダイアリーで客覚醒
- MCは相変わらずゆるい
- WATCH YOUR STEPとNORTHERN ROCKは未だにめちゃ盛り上がる
- 久々に11月が聴けてものすごく嬉しかった
- 本編ラスト二曲は、歌詞も音も今のBUGYをそのまんま形容しているようなかんじがして、とてもよかった
- そしてアンコールの二曲!これはやばい。懐かし曲にテンションマックスになったまま終了
以下詳細ライヴレポ。
シェルターに来たのは、今年春にあったアルバム発売前のワンマン以来。
BUGY CRAXONE BUGY CRAXONEといっしょ "はじめてがいっぱい"@下北沢SHELTER - ポワゾン
最近は本拠地がシェルターに戻って嬉しい。たぶん私が今までで一番回数行ったライヴハウスが下北沢シェルター。
シェルターにはロッカーがなく、BUGYのワンマンというとそれなりに人が入るので、学生の頃は駅二階部分にあった改札を出て目の前にあるコインロッカーを使ってた。かなり昔は、シェルター近くのファーストキッチンの近くにもロッカーがあったような。
それが、駅の工事が本格的になって、改札目の前のロッカーがいつの間にかなくなって、でも改札外にもロッカーが見つからなくて、でここ数年困っていたんだけど、今回また調べてみたら、駅前の改札出て真向かいのビルの一階というめちゃいい立地のところにコインロッカーができてた。しかも200円!これは便利。
今回も、割と直前にチケット買ったら安定の整番10番台だったんだけど、いざ開演直前に入ってみたらいつも通り結構な動員。皆、当日券で入ってるのかなー。BUGYのワンマン、バンドの活動規模と比較して、いつもちょっとびっくりするくらい動員あるよね。皆、どこで知って、どこでファンになったんだろう…昔からのファンが多いのかなあ。
さてライヴ。
メンバーがいつものBGMで登場、一曲目はいみがないからきこえない。4月の、アルバム発売前ライヴで曲名を知らずに初めて聴いたとき、「なんて汎用性の高い歌詞なんだ」と思った「大きな声で言われても 意味がないから聞こえない」がしょっぱな。続いて、7月のタワレコでのインストアイベントでのアコースティックバージョンがめちゃめちゃよかったナポリタン・レモネード・ウィーアーハッピー、今日のバンドバージョンは、あのときほどの迫力もなく、あっさり終わった。
その後のいいかげんなBlueで、ようやくフロアやや盛り上がり。ロマンチストやガーデン、あと今日はやってないけどオーライとかは、音源聞いてるとそこまででもないんだけど、ライヴで聴くといつもすごくよく感じる。伸びやかな歌声と、シェルターの距離感と爆音さがマッチしてるんだよね。
序盤、鈴木由紀子の声の伸びがちょっと足りないかんじだし、シェルターでのツアーファイナルなのに盛り上がりはいまいちなんだなー、まあ最近はめちゃロック!ってかんじの曲調ではないし、こんなかんじなのかー、と思っていたけど、まったり系の曲を何曲か挟んだ後のチーズバーガーズ・ダイアリーで覚醒した。バンドもだけど、客も。
BUGY CRAXONE「チーズバーガーズ・ダイアリー」MV - YouTube
この曲が始まる、って気づいた瞬間のフロアのテンション、明らかに上がったもんな。人気曲なのかなー。私は大好き。Punk Loversシリーズアルバム二作後、今の方向性へと明るく舵を切る節目の曲だったと思っている。今日もはじけていて大変よかった。この曲が出て以来、BUGYのライヴ後の夜にはなるべくチーズバーガーを食べる。
今日は一応最新アルバムのツアーファイナルだけど、数曲おきに昔の曲も組み込んだセトリで、それがあんまり違和感なくてよかった。CITY GIRLなんて、前回ライヴで聴いたのがいつだかも全く思い出せないし、ブログにも記録が残ってない、となると2006年以前か。
本編中盤にまた過去曲がきて、WATCH YOUR STEPとNORTHERN ROCK。この2曲は最近でも割とよくやってる印象がある、やっぱり盛り上がる定番曲。NORTHERN ROCKは私も未だに好き、特に「No way, Go ahead, Northern Rock」のコーラスの後、最後のサビ前にかけて、鈴木由紀子が一人で歌う部分。鳥肌立つ。
そして今日私が一番嬉しかったのは、なんといっても、11月をやってくれたこと!この曲、発売時から大好きで、でもここ数年は全く聴けてなかったので、今日も全く期待してなかった。ワンマンライヴの今日がぎりぎり11月末だしもしかしてやってくれるかも、みたいなこと全然考えてなかった。だから、イントロのギターソロのメロディ聴いたとき、「…なんだっけこの曲?」ってなったけど、11月だってわかった瞬間、うわーってなった。
今日の11月もとってもよくて、鈴木由紀子の歌詞と美しいメロディを、一つ一つ噛み締めて聴いた。2000年前半の歌詞は未だに刺さるものが多い、「確かじゃないことに恐れはもうないさ。」。完全に前を向いている。
ブログさかのぼってみたら、前にこの曲を聴いたのは2008年だったみたい、6年前か!私もまだ院生だった…
YOUR SUNRISEも懐かしいなーとふわふわ聴いて、「共に行こう明日へ行こう」と言っていたあの頃から、もう10年以上経ったのか、信じられないな、と思っているうちに、本編締めへと突入。
ラストから2曲目は、4月に曲名もわからないまま聴いて、歌詞が素晴らしいと思ったなんとなくBe happy。今日も程よく力が抜けていて、それでいて力強い未来への意志が感じられて、すごくよかった。
じぶんでじぶんをつまらなくしたりしないこと
つかんではなしてわすれられる勇気があるでしょ?
そう、これ、これなんだよ。まさにこれ。たぶん、スズキユキコの2010年台の名言トップ3には入るよこれ。
BUGY CRAXONE「なんとなく Be happy」Music Video - YouTube
本編ラストはやっぱりbye-bye song。これ聴くと、ライヴ中に感じた、あらゆるポジティブな気持ちをそのまんまテイクアウトして帰れるような気になるのでとてもいい。ハレルヤより好き。「こういう気持ちをわたしは忘れないよ」。ほんとそう思う。
鈴木由紀子、本編で結構喋ってたけど、タイミングは忘れた。いつも通り、まったりとした和やかなMC。概要は下記の通り(以下意訳)
- 前回のシェルターワンマンは、アルバムをまだ発売してもいないのに、そのニューアルバムの曲を全曲やるという、非常に乱暴なライヴだった
- ゆっくり行こう、(客もバンド側も)私達もお互い歳とったから!
- 歳を重ねるごとに、全国ツアーが面白いものになっていく
- いいかげんなTV、見てくれてる?
- このツアータオル、横にバッて広げても、特に何も見えないから。ツアー中に一度ステージで広げちゃって、失敗したよね
- 以前は、昔の曲やるのはちょっと嫌だった、だけど最近やってみると、あっいいじゃんって。昔から見てくれている皆への恩返しじゃないけど、そんなかんじで今は昔の曲もやっている
さてアンコール。
いつも出てくるの早いけど、今日もめちゃくちゃ早くてびっくりした。アンコールのときの客の手拍子、テンポ早くなりすぎて仕切り直して、ってのを2,3回繰り返したら即出てきたからな。早い。
そして始まったのがNew sunrise。ぎゃー!もう、ほんと、ぎゃーですよ。
bugy craxone - new sunrise - YouTube
この動画、2004年のsorry,I will scream here発売後のシェルターワンマンのときのなんだけど、この頃ってド直球ロックやってた最中で、このライヴもめちゃくちゃ盛り上がって楽しかったんだけど。
New sunriseを聴いたのも、たぶん6年ぶり!嬉しすぎて、誇張ではなく涙出そうになった。喜んだのは私だけではなかったようで、イントロで、10年前にやってたあの熱狂的な拳コールがフロアに自然に沸き起こって感動した。
10年以上前、高校生のときから、私はこの曲に何度救われたかわからない。大好きな曲。
これで終わりかなと思っていたら、さらに、枯れた花きたー!これも懐かしい!私が学生の頃までは結構やってた気がするけど、ここ数年聴いてなかった。客がジャンプするあのノリ、久々だったわ。
しかしウィーアーハッピーツアーというタイトル名のツアーファイナルのアンコールのラストを、飛び降り自殺する歌(まあ、飛び降りた瞬間にしまったと思う歌ではあるけど)で締めるブージークラクション、さすがである。
最後はいつも通り、ちょうあっさりはけていった。
最新アルバム「ナポリタン・レモネード・ウィーアーハッピー」、私今回結構好きなんだけど、その全曲と、昔の曲(しかも私の大大大好きな曲数曲)がごちゃ混ぜになっているという、素晴らしくお得で楽しいライヴだった。ライヴ終わった後の幸福感がものすごくってね。たった1回、短時間のライヴで、心満たされまくりですよ。ライヴ終わった後も、しばらくほんとにふわふわしちゃう。
1999年にピストルと天使でビクターからメジャーデビューして、紆余曲折あって、もう15年。メンバーも、やる音楽もどんどん変わっていったけど、それでも好きの度合いの上下こそあれど15年間ずっと好きでライヴを観続けているバンドって、私にとってはもはやBUGY CRAXONEしかない。私は鈴木由紀子という人と彼女のスタイルや信念が好きだから、彼女が歌っている限り、このバンドを嫌いになることはないのかもしれない。
全体として、今年の夏に、同じ1999年メジャーデビュー組であるDIR EN GREYの、メジャーデビュー15周年記念GAUZEツアーを観たときと同じ感想を持った。15年も経てば、当時とはバンド側も自分の側も、互いに色々変わってはいるんだけど、それでも今現在の自分が今現在のバンドに相対してみたとき、懐古効果を差し引いても、うわーやっぱり大好き、って心から思える部分があるんだなあって。それは必ずしも、15年前の私が好きだった部分ではなかったとしても。
そんなことを実感したライヴでした。BUGY CRAXONE大好き。デビュー15周年、おめでとうございます!来年もその後も、ずっと期待しているよ。

- アーティスト:BUGY CRAXONE
- 発売日: 2014/06/18
- メディア: CD