VersaillesのHoly Grailツアーファイナルに行ってきました。
ツアーファイナルという区切りのライヴ、しかもホール、しかも渋谷。
どうしても行きたくて、でも一度は行けなくなって、
しかし予定が一日ズレたお陰で、結局ギリギリ行けることになったこのライヴ。
いやー行けてよかった!
・KAMIJOも楽器隊も、
あのツアー初日の燦々たる状態は一体何だったの?夢?って思うほど
普通のコンディションであった。ヒヤヒヤしながら見なくて済んだー
・本編の前半ラスト、DESTINY〜新曲インストあたりが一番テンション上がった
・新曲は、一曲は結構好き、もう一曲は全然好みじゃない、インスト曲はかなり好き
・リリースも含め今後の告知も色々あったが、方向性まではまだ不明
・唯一さみしかったのは、ホールならではの演出がほとんどなかったことと
あっても、とことん陳腐な作りで、これなら不要と思われるものしかなかったこと。
誰か資金提供してあげて下さい、まじで。
・あ、今日の渋公はソールドしたと。おめでとう!
もうライヴから二週間経っていて、色々、いやほとんど忘れてきているので
今回は未だに覚えてることだけ、あっさりめにざざざっとメモっておきます。
(と言いつつ、書き始めるとあれもこれもとなって長くなるのが目に見えてるんだけど)
以下、セトリから。
Prelude
MASQUERADE
Philia
Judicial Noir
Thanatos
LIBIDO
新曲1(Illusion)
DESTINY -The Lovers-
Love will be born again(日本語詞&バンド演奏バージョン)
Holy Grail -Amoroso-(インスト、新曲)
Threshold
DRY ICE SCREAM!! [Remove Silence]
Flowery
Glowing Butterfly
新曲2(Rhapsody of the Darkness)
Vampire
The Red Carpet Day
Remember Forever
Aristocrat's Symphony
Faith & Decision
The Revenant Choir
始まる前から幕が開いており、ステージ丸見え状態のままスタート。
何から始まるのかなーと思いきや、なんとふっつーにPreludeからだった。
ステージ上方にあったスクリーンに、メンバー五人の最新アー写が映し出され
名前が出てから、本人がステージ上方に登場し、階段を降りてくるという作り。
同行者は、「この映像がパチンコの映像にしか見えなかった」と散々ウケていた。
たしかにそう言われればそれっぽい…
衣装はやっぱりHoly Grailで、ずっとそのままでした。
一曲目はMASQUERADE!
大好きなので後に回して欲しいと思っていたのだが
KAMIJOさん、今日は一曲目にしては普通に歌えていた。
引き続いてのPhiliaと「飛ばして行くぞー」のJudicialもいつも通り。
歌の調子が前回渋公よりはだいぶよかったので
今日のThanatosはよかったです。壮大!
そうそう、私は7か月前からずっと、これをホールで見たかったのよ!
Aメロがよい。サビはやっぱりまだまだ苦しそうだったけど。
お次のLIBIDOも、今日はやってくれないかなーと思ってたので
MCで「飛び跳ねてどーのこーの」って言われたときめっちゃテンション上がった!
「腰振るシャドー」部での腰振りは今日も甘かったが、
「情熱の吐息」で謎の投げキッスを下手にぶっ飛ばしたり
「踊り狂え」でほんとに踊り狂ってるKAMIJOを見られたので満足です。よいよ!
その後新曲一つ目。
ツアーで既に披露済みの曲で、私は初めて聴いたんだけど
「ちょ、LAREINE…!」ってかんじのミドルチューンでした。
しかもまたもや歌詞が犠牲の愛。
リリーとジェレミーかよ!ってかんじ。
しかし歌謡曲メロなので、私これ実は結構好きかもしれん。
歌詞も曲の雰囲気も、Versaillesの曲で敢えて言うなれば
SFORZANDO系、とでもいうのか。
ギターはおてるメインで、こういう曲にしてはなんだか新鮮でした。
でもってDESTINY。
私この曲嫌いなので全く期待していなかったのだが
ホールで聴くこの曲は、実に映える。今日はすごくよくてびっくりした。
そして
「ワールドツアーを経て生まれ変わった」らしいLove will be。
今日は日本語詞バージョンで、私これ聴いたのも初めてだったので
歯が浮く系のクサすぎ歌詞が、さらにメロディからも浮いているという
すごい二重状態に、ついつい吹き出しそうにもなったのですが
途中からなんと楽器隊が参加!
KAMIJOの一人リサイタル状態が破られ、バンドバージョンになったのである。
これがすごくよくて。
名も無き雨の唄がThe Umbrella of Glassになったときのような
妙な壮大さ、荘厳さ、なのにやっぱり歌謡曲で、感動してしまった。
やっぱVersaillesはバンドであってこそだなあ。
いくらKAMIJO本体とその作曲力と歌謡曲が好きな私でも、ソロはだめだ…
バンドバージョン、かなりよかったので春ツアーでもまた聴きたいです。
ちなみに、日本語バージョンの歌詞はここで公開済み。
その後KAMIJOがはけて、Desert Appleかなあと一瞬思ったが
おてるも残っているのでなんだろうと思っていたらば、
ここでまさかの新曲インストであった。
後で知ったタイトルはどうやら「Holy Grail -Amoroso-」というらしいのだが
これ、MASQUERADEのサビのメロを引き継いだインスト。
事前にtwitterでHIZAKIがネタバレしていた通り、優雅なバイオリンソロで始まり
その後も静かな演奏がゆーったりと続く曲でした。
今までインストというとどうしてもギター二人の発表会になりがちだったので
これはなかなか新鮮だった。
もう詳しい構成もメロディも忘れたけど、
まさにHoly Grailというアルバムの集大成的な曲だと感じました。
私のこの日のテンションマックスポイントはここでしたね
Holy Grailのテーマ曲MASQUERADEでもなく
かといってHIZAKI様渾身の一曲Faith & Decisionでもなく、
よりによってKAMIJOがいない曲に一番感動してしまった。まあそんなもんだよ…
私は前々から、
このバンドが既存曲をクラシック風にアレンジしたバージョンの曲がすごく好きで
(ずーっと前の渋公で幕間に流されたHistoryのオーケストラバージョンとか)
でもそれっていつもはホールライヴの曲間やアンコール中に
たまに聴けるくらいなもんなのに、
今日は、元から好きなMASQUERADEがこうやってちゃんとしたインスト曲になって、
それを生でバンド演奏までしてくれて、ほんと嬉しかった。
いいわー。
Holy Grailツアーは今日で終わったけど、この曲、また聴きたいなあ。
ここから本編後半。
Thresholdはおてるがセンターに来て煽るお決まりの展開。
その後のDRY ICE SCREAM!!では
二度目のAメロでKAMIJOが突然デスボイスのシャウトを披露。
彼、ヘドバンを煽っておいて最初数秒しか頭を振らないのは相変わらず。
続いてのFloweryは、ここに来て突如KAMIJOのボーカル乱れまくりで
なんだか音程もリズムもぐっちゃぐちゃだった。なんぞ。
前の曲でデスボイス頑張りすぎたからかしら…
そしてこの曲、好きなんだけど、好きなんだけど
でもやっぱりあんまりテンション上がらないなあ。ノクターンと何が違うんだろ。
Floweryがぐだぐだだったので若干引き気味だったのだが
次のGlowing Butterflyでステージに引き戻された。
この曲の存在を最近すっかり忘れてて、今日もやると思わなかったんだけど
久々に聴いたらやっぱ好きだった。HIZAKIのこういう、新たな展開曲好きよ。
でMC挟んで、KAMIJOの「Rhapsody of the Darkness」というタイトル紹介の後に
またもや新曲。これで今日三曲目だねー。
ツアーファイナルに、こんなに新曲が披露されるとは思わなかった。
エジプト舞踊のダンサーがいきなりKAMIJOよりも前面に出てきて
ちょいと踊った後に後方に下がり、そしていきなりこの新曲が始まった。
この曲は…なんだか非常に微妙でした。私はあんま好きになりそうにないなあ。
初聴きの印象としては、カップリングっぽい。
月下香みたいな。手バン手バン、ってかんじ。
Aメロだったか、サビだったかの頭が特徴ある。
シングル化はされなそうだけどどうだろう?(→されるらしい 2/27)
1つめの新曲と違ってドコドコ系なので、歌詞はほぼ聞き取れませんでした。
しかし曲よりなにより、曲中ずっと後ろで踊っていたダンサーが不要すぎた。
そしてこのエジプト舞踊の人達、
実は一曲目のMASQUERADEでも階段の上の方に三人並んでいて、
PVの仮面舞踏会の衣装で謎の苦悩の舞を見せていたのだが
そのときもこの曲のときも、
センターはともかくとして両端のダンサーがあまりにぐだぐだだったので
これならいない方がいいと本気で思った。
しかも、元マネージャー(ていうか前の事務所社長)関係の身内だしね…
本気でダンサーつけたいなら、ちゃんと外見で選ぶか、踊りで選ぶかして欲しいし
少なくともステージ上でわたわたして、振り間違えまくったりして欲しくない。
身内のお遊戯会見に来ているわけじゃないんですよ…
JUBILEEツアーで、God Palaceのときに白装束の合唱団が並んでたあの演出の方が
粗が悪目立ちしない分、ずっとよかったと思います。
ダンスは準備不足が目立つ分危険。このクオリティなら、次回からはやめて欲しい。
そんなこんなでテンション下がったままVampireを迎えたので
好きな曲のはずなのだがあまり楽しめなかった。あっさり終わってしまった。
続くレッカペも、えーここでか!もう!?というかんじで
(後から考えれば、本編ラストなのでごく順当な位置なのだが)
不完全燃焼のままあっという間に過ぎて行ってしまいました。
ああレッカペ…
前はイントロとか、間奏のドンドコアマゾン風ドラム聴いただけで
テンションだだ上がりだったのになー
やっぱ4年も聴き続けてると、慣れてきてしまうのかしら。悲しい。
またライヴハウスで逆ダイの波に飲まれたい。
本編終わって、ここからアンコール。
今日のVersaillesコールはちょうまばらだった印象…
しかし、Versaillesはアンコールまでの時間が短くてよい。
メンバーが出てきて、まずKAMIJOが一気に告知。
・4月にシングル発売
・6月の結成五周年記念の恵比寿主催イベのメンツ発表
・6月に結成五周年記念作品発売
・8月(予定)に3rdメジャーフルアルバム発売
あれ、5月のワンマンツアーってここで告知してたっけ?忘れた。
アンコール一曲目は、HIZAKIがtwitterで事前にネタバレしていた通り
合唱パートが若干長くなったRemember Forever。
しかしこの曲、サビの音が高すぎるから
客がいくら頑張って合唱しても、声が全然響かないんだよー。
映像化してもあんまり乗らないだろうし。
うーん、微妙。
今日のKAMIJOのお歌の調子はまあまあよかった方だと思うが
それでもやっぱこの曲のサビはきつかった。高すぎる、無理だ。
この曲はもうこのツアーで終わりでいいよ…
ていうか、これがあると私の大好きなSympathiaの立ち位置がなくなる、
それが一番問題です。
現に今日は、ホールライヴで遂にセトリからSympathiaが削られてしまいました。
ショック。仕方がないけどショック。
Rememberですっかりだれた私を救ったのは
次のKAMIJOの「世界を薔薇色に染め上げる」というMCであって、
おぉおおまじでアリストやってくれるのーーー!と
単純な私のテンションはあっという間に回復した。
アンコールでAristocrat's Symphony、ああまじで嬉しい!
この曲大好きなので、久々に聴けて、しかもホールで聴けて嬉しい。
この曲がなかったら、私たぶん四年前にVersailles好きになってないもん。
よかった。よかった。彼らはこの曲をまだやってくれる。よかった。
が、嬉しすぎて、ステージがどんなだったかは全く覚えてない。
でもって二回目のアンコール。
アリストで燃焼したので、最早あと何の曲が残ってるのかとか考えなくなってて
「あとはSympathiaとRevenantかなー」とかぼんやり思ってたんだけど
演奏が始まって気がついた、そうだまだFaith & Decisionがあったんだった。
私、その存在自体を忘れていた割には結構引きこまれまして
中盤でKAMIJOが出てくるときも、
いつの間に彼が上に立っていることに全く気づかないくらいでした。
この曲に関しては、これだけ長い大長編曲なのに
Dead OrchestraとかHistoryとかGod Palaceみたいなホール向きな雰囲気を
私は一切感じないんだけど、これなんでなんだろう。よくわからん。
あと、聴いた回数がまだ少ないせいもあるんだろうけど、
ライヴで見ても、次から次へと変わる展開に圧倒されちゃって
一小節ごとに違う子が映るAKB48のPV見てるような
気分になってるうちに終わっちゃう。
しかもあまりにも長すぎるので、まだ全然消化しきれてない。
あと一年くらいは聴きたいぞー。
宇宙的すぎて、未だに飽きてないので今後が楽しみ。
よくも悪くも圧倒されてるうちに
さっさとラストになってしまい、いつも通りのRevenantへ。
お決まりの銀テープが降ってきて、ああホールだなあって最後に実感。
Revenantもほんと、いつまでもいつまでもこの位置に君臨し続けるなあ
今回、Sympathiaが遂に削られたのはまあ残念だったけど
そのうちRevenantもなくなる方がバンドとしては健全な気がするので、
そういう日が来るまで追っかけ続けられるとよいのだけど。
そんなこんなで。
なんだか本編後半以降のセトリがふっつーすぎて
アリスト以外は特に驚きがなかったせいもあって、
ラストのRevenantも、最後のメンバーのコメントも、
これといって何の感慨もなく、平常心で見終わってしまいました。
まあ、そんな日もある。
久々のライヴだったし、翌日の仕事のことで頭埋まってたこともあって
テンション上げきれなかったのはもったいなかったなー。
ま、ライヴ自体はよかったし、
前回の渋公時みたいに最悪な気分ではなかったので、よいとしよう。
本編の前半ラストはかなりよかったしね。あれがピークだった。
今日はたしかスモークも炎もなかったし(あったっけ?)、
PVを編集したような特別映像も一切なかったしで
ホールならではの演出といえば
- 頭上のスクリーン(ただし流れる映像は、ひたすらにiTunesのビジュアライザ的なもの…)
- ダンサー三人
- 最後Revenantでの銀テープ(今回は赤と銀の両面仕様でロゴ無し)
だけで、
セットも回を追うごとに、よく言えばシンプル、
悪く言えばただの地味になっていっているので、そこは残念でした。
せっかくのホール、せっかくのツアーファイナルなのにね。
一回目と二回目の渋公ライヴがよかったなあ。
とにかくどっかんどっかん派手で、幕間の演出もあって。
ホールライヴでしか聴けないオリジナルSEも楽しみだった。
…誰かまじで資金提供してあげて下さい。まーじで。
メジャー行ってからより、
インディーズ時のライヴのときの方が華やかだったってのはなんか悲しい。
「シンプルなセットでも世界観を表現できるようになった」
と言ってしまえばそれまでなのかもしれないが
私個人が望んでいるのはそういうクオリティの高さではない。
もっと無駄に派手で、荘厳で、お耽美でいいよ!それがいいよ。
Holy Grailツアーはこれで終わりですが、
私は去年夏から時間が空きすぎて、ライヴでは全く聴き足りてないので
春以降のライヴでも引き続き収録曲をあれこれ聴けたらいいなあと思っております。
次のアルバムがもう出るってのは意外だったし、嬉しい知らせだったけど、
これでHoly Grailが終わりなんて、なんかさみしいなあ。
ま、次のアルバムのコンセプトがどうなるのか今から楽しみだわ。
薔薇の末裔の大コンセプトがブレないように、ただ祈るばかりであります。
頼むよKAMIJOさん!!
このバンドにはまだまだ期待してます。お願いだからネタ切れしないでくれー。