2010/2/28 Versailles Versailles world tour 2010 "Method of Inheritance" -APOSTLES-@横浜サンフォニックスホール

Versaillesライヴ記事二本目ー!
ワールドツアー初日@サンフォニックスホール。

一応FC先行で取ったのに、整番が悪かったので開演直前に行きました。
「就活中の人に当たればよかったのにね」と言われて
なにそれ、と思ってたけど、今写真見てやっと意味がわかった。オヤジギャグか。


いやー、しかし今日は楽しかった!いいライヴでしたよ!

Sound in Gate
Prelude
The Red Carpet Day
Rosen Schwert
愛と哀しみのノクターン
Beast of Desire
Amorphous
PRINCE
Descendant of the Rose(YUKIドラムソロ)
Reminiscence(おてるソロ)
Catharsis
月下香
zombie
Shout & Bites
The Umbrella of Glass
After Cloudia
PRINCESS
Serenade
ASCENDEAD MASTER


Aristocrat's Symphony


Sympathia
The Revenant Choir

・JUBILEEはNOBLE同様ホールノリだと思ってたけど、
 新旧織り交ぜたセトリのお陰もあり、かなり激しいノリだった
・KAMIJOも楽器隊も結構コンディションよかった
・客のノリが半端なくよくて、すんごい楽しかった。盛り上がってた
・大事な節目のライヴじゃないので、KAMIJOのサムいMCが冴え渡っててよかった
・サポートベースのMasashiが初お目見えだったけど、
 ちゃんとサポートに徹しててよかった
・Jasmineさんの名前を連呼しなかったのも、逆に好印象だった



10-15分押しでスタート。
MUSIC JAPANのとき同様、やはり最初はSound in Gateー。
この曲好き。大音量で聴くとやっぱよい。私KAMIJOの作るサウンドトラック好きなの。
JUBILEEは時計(経過する時間と、繰り返すことの象徴)が明らかに鍵になってて、
そうなるとアルバム12曲目のこの曲は、一見ラストのようでラスト曲じゃないんだよね
むしろ0時の位置に当たる、始まりの曲。
だからライヴで本編一発目にSoundが来るってのも、理解できる。
しかしいつまで流れるんだろうと思ってたら、結局最後までまるまる一曲流れ、
ナレーターの「and the 13th gate will be opened...」って部分が再度流れた後に
Prelude開始。Preludeは存続なんですね!嬉しい!
Preludeも、KAMIJOのサウンドトラック作曲能力が遺憾なく発揮されていて、
大好きなんです。あの、何かが始まるかんじ!
Preludeの次の曲との間の、あの緊張感のある一瞬がいい。
そういや、最近は最初にOvertureやんないね。


で、次がレッカペ。
TERUのブログ
「どの曲から開始してもいいようにみなさん体を温めておく事をオススメします」
と書いてあったので、
レッカペかレベナントかShoutかBeastか、と思ってたら、レッカペでした。
おなじみ逆ダイ曲で、周りの客が皆前に飛んで行った隙に
見やすい位置を確保ー。二柵前のいつもの定位置付近をゲット。
KAMIJOは声の調子がよくて、こないだのMUSIC JAPANと同レベルに声が出てた。
あれはNHKホールの音響のお陰なのかと思ってたけど、違ったのね。
楽器隊もEASTの悪夢の再現にならず、一曲目からそこそこちゃんとなってて安心。
結膜炎のHIZAKIは、下手から見ててもはっきりわかるくらい
目が真っ赤になってて、腫れちゃってて、痛々しかった…辛そうだった。


こっからはほぼJUBILEEのアルバム曲順で、そこに以前の曲を織り込んで行くセトリ。
Rosenが予想外によかった!
JUBILEE聴いてて、Rosenは位置的にも曲調的にも
NOBLEでいうAntiqueならだなぁと思ってたけど、Rosenの方が俄然盛り上がってた。
Antiqueの盛り上がらなさったらなかったからな。
ただ、サビはメロディとドラムがずれるのでちょいノリにくい。
でもってKAMIJOの
「皆いい顔をしているけど、この曲では顔が見たいんじゃない。頭が見たいんだ!
(客失笑)
「そうだ、その、うんうんうなずいているその頭の動きをもっとヘビーにしてみろ!」
という謎すぎる相変わらずのMCを経て、愛と哀しみのノクターン
まーじ楽しかった。NHKでショートバージョン聴いただけでテンション上がったけど
通して聴いたら期待を裏切らず、やっぱりすんごい楽しかったー。
おてる曲好きだ。レッカペも、最早忘れ去られつつあるSecond Fearも大好き。
でそのノリのままBeast
ツアーグッズのタオルを振り回せという指示がありました。久々ですね…!
私がこの会場で初めてVersaillesを見た二年弱前にも同じことを言っていましたが
その後ほとんど聞かなくなったので、自然消滅したんだと思ってた。
まぁ振り回してる人は前方でもごく少数でした。
だって、あれ、迷惑だよね…ていうか曲に合わないよね!勘弁して欲しいよね!
普通にヘドバンしてたよ。


ノリのいい曲を畳み掛けた後、Amorphous。
これもよかった!Sympathiaに続く白系なので、ローズライト使用。
私は一年前にぶっ壊してから買ってないや…
HIZAKIがアコギを弾いてた気がするんだけどあんまり覚えてない。
気がついたらアコギを前に置いて、普通にギター弾いてた。まぁイントロだけか。
HIZAKIには今後もこういう新しいアプローチの曲をばんばん打って頂きたいです
KAMIJOの真似して下手に長編作るより、
HIZAKIにはHIZAKIの作曲の良さがあると思うので。
お次がPRINCE。KAMIJOのコンディションがいいときのPRINCEはよい。
個人的にはPRINCESS同様好きじゃないけど、
あのダッサい歌謡曲っぽいとこも、音域も、KAMIJOに合ってる。
曲間のMCは「貴方の全てを、守りたい…!」で定着したのね
アルバム版PRINCESSの歌詞に合わせてるんだろう。
ていうかJasmineさんとの「約束」にもかけてる。それが元だろうね。


メンバーがはけて、鐘の音のSEが聞こえ出したから、PRINCESSか?と思ったけど
HALLWAYとCOVENANTが立て続けに流れて(PILGRIMも流れたかなぁ…自信ない)
その流れから、あぁあきたーーードラムソローーー!!と一人でテンション上がる。
そもそも私、KAMIJOの作るサウンドトラック結構好きなので、
こうやってライヴ会場で大音量で聴けると嬉しい。オープニングのSoundもだけど。
そして予想通りYUKIが一人で現れ、唐突に始まるドラムソロ。
私Descendant of the Roseもすごい好きだから、嬉しい。鹿鳴振りだー。
YUKIくらい叩けるドラマーなら、バックのサウンドトラック無しで
ドラム音だけで勝負してもいいと思うんだけど、
まぁVersaillesの世界観にはこっちの方が合ってるのかなー
久々にサウンドトラック聴けるのも嬉しいしね。
ただあまりに淡々と叩く&あの曲は終わりが唐突、なので
曲が終わってから、YUKIがスティックを高々と上げて
「終わりだよ!!」宣言をするまで、微妙な間が…
鹿鳴館のときはまだあのサウンドトラックすら発表されてなかったので
今よりもっと間が空いちゃって、しーんとしたんだけど、まあそれよりはよかったかな。


ドラムソロ終わったらあっさりYUKIが去って、
おてるだけが出てきて、Reminiscence。
これ、おてるのソロだったんだねー!インタビューとか全く読まないから、知らなかった…
最初はちょっとぐだぐだだったけど、ちゃんと弾けてました。
おてるは、二年前は、ソロの速弾きのとこではほとんど手元に集中しちゃってて
客と目合わせてなかったけど、最近はソロでもちゃんと前向いて弾いてるし
ほんとに成長したと思います。前より、見てて面白くなった。
この曲のクリーンな感じと、おてるの衣装の色合いが合うなーとか思ってたら
あっさり終わって、他メンバー登場。


ここでCatharsis!
いやー、音源の時点でも好きだったけど、
ライヴで聴いたら疾走感が半端なく、すんごいかっこよかった。ほんとかっこよかった。
何度も繰り返されるクワイヤ部分が、さすがにしつこいだろとか思ってたんだけど
ライヴで聴くと、あれくらい繰り返されてちょうどいいのね。
レッカペの逆ダイ部分も、4回じゃ少ないっしょーと思ってるタチなので
カタルシスノクターンも、もっと繰り返していいと思います。
この私の繰り返し好きは、ディルの蒼い月と残で鍛えられたと考えて間違いない。
でもってそのまま月下香。
鹿鳴館の時は皆棒立ちだったのに、今日はすんごい盛り上がっててびっくりしたよ
なに、この曲皆そんなに好きなんですか?
メジャーデビューシングルのカップリングだから皆知ってるってだけなのかなぁ
いやでも新しいお客さんが増えてるってかんじでもなかったしなぁ。
とにかく盛り上がっててびっくりしました。私はあんま好きじゃないや。
ていうか、KAMIJOがイントロおよびアウトロでフリをするのですが
これがほんっとにダサくて、ほんとにほんとにダサくて
サムくてクサいKAMIJOが好きな私でも、
さすがにこれは絶対やらんわ、ってかんじだった。
なんなのあれは。あんなフリならやらない方がいいよ…ダサいし楽しくないし。
これ、全国ツアー回ってJCBになったら、ファンに浸透してたりするんだろうか
いや、周りがどんなに熱心にフリやってたとしても、私は絶対やらんぞ。
(追記:その後、かなり早々に屈服しました)


KAMIJOが「皆、手を上げろ」
(客、素直に片手を上げる)
「両手を上げろ!」
(客、素直に両手を上げる)
「勘の良い人はもうわかったな、俺たちと遊ぼう…」
とかいうまた謎なMCの後、zombie。
zombieは定番曲なんだね。個人的にはそこまで楽しいかな、って思うけど。
まぁでも他の曲とは一味違うので、気分転換にいいかも。
しかしこの曲聴くと、どうしてもJasmineさんを思い出してしまうー
イントロでのあの妖艶な手拍子。あのくねくね動き。
ベースラインがすごく映える月下香でも、Jasmineさんのことばっか思い出してた。
次、「鎖骨を差し出せー!」だか「噛み付いてやるー!」だか忘れたけど
お決まりの煽りの後、Shout。
やっぱShoutはいいね!盛り上がる。
ライヴに行くと、Lyrical曲がいかにライヴノリを第一に考えて
うまーく作られているかがよくわかるー
ヴィジュ系特有のあのノリ、しかもマイナーバンドのあのノリ、
あれが最大限生きるように計算されてるよね、Lyrical Sympathyは。
やっぱりあのデビューミニアルバムはすごい。ベテランの底力。


続きまして、The Umbrella of Glass。
やはり生で聴いても無駄に荘厳だった。
これ、結局はただの歌謡曲だと思うんだけど、
それをあの中世フランスコスプレ衣装で、四人でやっちゃうと
なんだかものすごい噛み合わない雰囲気が出て、面白いですよ。
生で初めて見て、
「あぁ、遂にKAMIJOは冬東京(LAREINE)を超えたわ…」って思った。
あの大根役者的な苦悩の表情を浮かべながら歌うKAMIJOがよいですね
まあねー、個人的には鹿鳴館のときのKAMIJOソロバージョンの方が
やっぱ好きなんだけど。
暗いステージで一人でスポット浴びて、ソロリサイタルってかんじでいいじゃんね。
って、もう、完全にヴィジュアル系でもないしバンドでもないよな。
でもSilent KnightというKAMIJO抜きの楽器隊曲があるんだから、
KAMIJOソロがあってもいいはず!
KAMIJOの首を締める結果になりそうだが、それでも、そのうちまたやって欲しい。


ドンぐもりのようなイメージのUmbrellaが終わった後、
雰囲気をひっくり返すようなひどく明るいSEが流れて、
あれ、これもしかして新曲?って思ったけど
KAMIJOが歌い始めて気づいた。新しいバージョンのAfter Cloudiaだった。
そうだそういやEASTでもそうだったよね…
いつの間にか独唱始まりになってたんだよね。忘れてた。
After Cloudiaは今日もすごくよく映えてました
この曲はしばらくライヴの定番曲として生き残るだろうな。
曲に突き抜ける明るさ、開放感があって、誰でもすぐ覚えられそうないいメロディーで、
歌詞はいつもの「亡くした苦悩系」で、でも表現が意外に深くて、
でもってただ明るいだけにとどまらず、ちゃんと速弾きなどの見せ場も盛り込んでいて
名曲だと思う。こういうの見ると、やっぱHIZAKIすごいーって思う。
その次はPRINCESSだったのですが、
いつも通り無難に終えてました。特筆すべき点なし。


で、Serenade。
この曲はねー、ほんっとにいいんですよ、映えまくるんですよ、ステージで。
EASTのときも思ったけど、ライヴでやった全曲中、一か二を争うくらい、映える。
メンバーの死をこういう形で利用するのはどうなのと、
心の狭い私は未だに思ってしまうのですが、そんな私が聴いても感動してしまう。
それくらいの名曲。
っていうか、こういう逆境をチャンスに変えてしまうKAMIJOのすごさ、巧さ、
それが良くも悪くもこのバンドの大きな魅力なんだと思う。
すっごくしたたかだもん。
これくらいじゃないと、10年間のブランクを経て再び同じ世界でメジャーデビューなんて
できないですよね。KAMIJOすごいー。


本編ラストはASCENDEAD。
「この曲で初めて俺たちのことを知ってくれた人も多いと思う」
と言ってたけど、私の周りにいたファンはほとんどいつもと同じ顔でしたがな
まぁどうなんだろうね、メジャーデビューしてファン増えたのかな?
デビュー後いきなり活動休止してたし、そんなかんじしないけど。
ASCENDEADでもサビでKAMIJOが謎のフリをしてたけど、これも流行らないと思う…
演奏はすごくよかった。EASTでぐだぐだだっただけに、初めてまともに聴けたけど
やっぱこの曲好きだなぁって。Versaillesといえばこういう曲だよなぁって。
本編ラストに来たのは意外だった。イントロの最初のシンセとか、
いかにもセトリしょっぱなってかんじがするから。
本編かアンコールの一発目だと思ってたんだけどねー。



アンコール一発目はアリストクラッツでした!
正直この曲の存在を忘れていた。それくらいJUBILEE曲の世界にはまりこんでた。
久々に聴いたけどやっぱテンション上がる!
私が初めてVersaillesを知ったとき、公式で流れてたのがこの曲で
「なにこの懐かしさ!なにこのコテコテさ!最高すぎる!!!」と思って
このバンドを好きになったので、ライヴで聴けると今でもすごい嬉しい。
この曲はほんとに素晴らしい。
あのイントロを聴くたびに、KAMIJOの才能を感じる(べた褒め)。
あーちなみにアンコールはPRINCE衣装だった。
白づくめKAMIJOも、柄物HIZAKIも久々に見たなー
あの衣装結構好きです。それぞれのメンバーに合ってるよね。
HIZAKIは今日はツインテールにしてて可愛かったんだけど
この衣装にはもう少し大人っぽい盛り髪の方が合うかもなぁ。


アンコール二発目はSympathia。
今日のSympathiaは切ない気持ちにならなかった、なんでだろう。
とにかくとにかく、ライヴが無条件に楽しくて、
途中であんまり冷めた気持ちにならなくて、
「あぁあこのバンド好きー!また次のライヴも絶対行くー!」っていう
ハイテンションになるライヴが久々だったからかな。
この曲で現実に引き戻されても、未練がないというか。
それくらい今日のライヴは楽しめました。
ラストはやっぱりRevenant Choir。文句なくよかった。
曲中のベースソロの時だか、曲終わった後だかに、KAMIJOが
「エターナルメンバー!Jasmine You!」
とかなんとか、Jasmineさんの名前を口にしたのだが
それでもイラっとしないくらいに、今日のライヴは私も楽しかった。
最後、YUKIが投げたペットボトルがワンバウンドして私の手首に直撃して
地味に痛かった。並びのお姉さんのところに転がっていったよ。



いやー、ほんと、いいライヴだったなぁ。
KAMIJOのコンディションよし、楽器隊のコンディションよし、
客のノリもよし、セトリもよし、で
こんな楽しいのは久し振りだった。
普段、ライヴ見ても毒吐いてばっかりいるけど、
こういうライヴをやられちゃうと完全降伏ですわ。あーやっぱこのバンド好きー!って。
前回の追悼イベントの時には、なんか色々考えちゃったし、
あまりにぐだぐだだったしで、
私この先このバンドを追っかけられるのか自信がないって思ってたけど
今日のライヴ見て、いやだめだもうしばらく追っかけよう、
このバンドはやっぱり絶対面白い、って確信を持った。
ひねくれた私が、見ててこんなにテンション上がるバンド、他にないもん。
次のライヴは、国内ツアーファイナルのJCBホールワンマン。
たぶん有休取って行きます。今から楽しみ。