2010/1/4 Versailles、摩天楼オペラ、Kaya Jasmine You -Memorial Ceremony-

去年6月の、鹿鳴館でのインディーズラストライヴ以来、
個人的に初のVersaillesライヴ。久々ー。
Jasmineさんが亡くなってからも個人的には初。
色々つっかかるところはあったものの、でもやっぱり観てきました。


開演時間を狙って行ったら、始まる直前に入れた。
下手の入り口近くでまったり鑑賞ー。

ANOMIE
電脳パラノイア
眠れる夜
Last Game
瑠璃色で描く虹
Murder Scope
Honey drop

前に観たのはちょうど一年前だけど、相変わらずな印象でした。結構好き。
Last Game、Murder Scopeあたりがやっぱ好きだったー

EVEとかalkaloid showcaseをやらなかったのは残念。
あの途中の逆ダイパートが好きなんだけど。
もうやってないんだろうか?でも瑠璃色で描く虹はやってたもんなー。
しかし未だにラストはhoney dropなんだね!
もうそろそろ他のに変えてもいいのでは…あれも好きだけど。


摩天楼オペラは、あの曲調と、軟弱な歌詞との対比がある意味すごくて好きー
ピロピロメタルやってるのに、歌詞が十代にウケそうなJ-Popそのものなんだもん。
あと、曲と声はいいけど会場の盛り上げ方が一年半前から変わってなくて残念ー
まぁヴィジュ系のライヴでのステージ上下の関係なんて馴れ合いだから
それでいいのかもだけど、もう少しなんかないのかなぁ。
あ、あと前よりは手扇子ノリというより拳ノリになってた。


二柵近くで観た。Kayaちゃんも一年半振り…!
今回黒いドレスでソロでした。バックダンサーなしだったのが残念。
セトリ、順番覚えてないけど、これはやった

Carmilla
Ophelia
funerary dream
Epicurean
Rose Jail

Carmilla聴いた瞬間、あぁああこの世界観久々ーーー!ってテンション上がった。
これがHIZAKI曲なんだっけ?あんまそんなかんじしないけどね。
直接的にJasmineさんの追悼の言葉はなかったけど、
MCで「(後ろのJasmineさんの写真を見ながら)私より目立ってムカつくわー!」
「そうよ、妖怪耽美ーズですものね」みたいなこと言ってました。
もうあのペアは見られないんだねぇ、なんか変なかんじ。
見た目もキャラ設定も、あの二人はぴったりだったのに。
funerary dreamの前かなんかに
「時間は、とても残酷で
 全てのものを流し去っていきます。
 もう会えない、大切な人たち。
 ともに生きる、大切な人たち。
 私にできることは、歌うことだけ。」(意訳)
って言ってました
そういや、Jasmineさんが亡くなったときに同じことブログで言ってたね
Opheliaやfunerary dreamではやっぱりうるっと来てしまったよ…


がしかし、やっぱEpicureanは楽しいね!羽扇子買ってないけど。
Rose jailの逆ダイも相変わらず楽しかった。
あの綺麗な声でしっとり歌った後で、デスボで「跳んでこーい!」と言われると
皆跳んで行きますよね…あのギャップが素敵。
「夢をみましょう 醒めない夢を」

あー楽しかった。Kayaちゃんはほんとに客の盛り上げ方がすごい。
あれがエンターテイナーですよね…ほんとに。
ていうかあのKayaちゃんの、声量が全くブレない美声を聴いてしまうと
その後のKAMIJOさんのお歌のことがとっても心配になるのですが、
今回も期待を裏切らず、まさにその通りのことになりました。


二柵の前に移動し、4、5列目で観た。
セトリはこれで確実

Prelude
ASCENDEAD MASTER
月下香
The Red Carpet Day
PRINCE
PRINCESS
Serenade
After Cloudia


Sympathia
The Revenant Choir

うーーん
個人的な感想を一言で言うと、勢いが全くなくなってた。
こういうのって見ている側のテンションに大きく左右される個人的なもんだから
別にいいんだけど、他のファンは楽しかったのかもだけど、
でも、メジャーデビュー直前の、あのライヴでのキラキラ感、全くなくなってた。
ちょうど一年前の年末の渋公、正月のEAST、2月のバレンタインイベント、
3月のツアー初日あたりの、あの根拠のない勢いはどこに行ったのだ。
根拠がないからなくなったのか。そうなのか。


・Prelude
まだこれやった。アルバム出てもPreludeは残すのか…?
SEの音量が安定しなくてぶわんぶわんだった。
YUKIが出てきた後、皆が一斉に「ゆぅさまー」「ジャスミンー」って叫んだけど
あっさりおてるが出てきました。そこはバンギャに気を遣おうよ…!
一回分あけてあげればよかったのに。だって今日追悼ライヴでしょ。
久々に見たKAMIJOとYUKIの顔が死んでてびっくりした。
その顔どうしたの!?とつっこみたくなるくらい、やつれて見えた…


・ASCENDEAD MASTER
10月のV-Rockに行かなかった私は、
6月に出たこのメジャーデビューシングルを今更になって初めて生で聴いた。
感想…惜しかった!初聴きがこれってのは非常に残念だった!
というのは、演奏が、今までで最悪レベルでぐだぐだだったんですよ。
鹿鳴館の4日目5日目くらいでしか、あまり乱れたところを見たことなかった
YUKIのドラムが大いに乱れている。バスドラもぐっだぐだ。
ギター二人はちゃんと弾けてるように見えたけど、YUKIのドラムとずれてる。
そしてKAMIJOの歌唱力は一年半前レベルに急降下しており、
ついでにこれまたリズムがずれてる。つまり三つのリズムが同時並行で全部ずれてる。
V-ROCKのときみたいに摩ペラの耀がサポートに入るのかと思ってたけど
今日はベースいなかったし、久々のライヴだし、だからなのかなぁと思ってたけど
あとでHIZAKIのブログ読んだら、どうやら機器異常があったみたいですね
詳しくないのでどういうことなのかわからんけど、まぁとにかくひどかったよー
そして私はこの曲大好きだし、Versaillesはこうでなくっちゃと未だに思ってるけど
意外にノリにくい&盛り上がらないことを知った。
Aristocrat's的な?あれも好きだけど盛り上がりはいまいちなんだよねー
映えるんだけどね。ホール向きなのかな。
まぁ今後はしばらく一曲目はASCENDEADなんではないでしょうか。今後に期待…


・月下香
ぐだぐだなリズムのまま月下香に突入。
いまいち盛り上がらず。
この曲はVersaillesには珍しく、重低音のベースがよかったのに
今やステージ上にいないからね。なんか…微妙だった。


・MC
以下MCは全て意訳ですけど
「今日はJasmine Youの追悼イベントですが、
 いつも通り暴れてもよし、泣いてもよし、笑ってもよし、
 素直な気持ちでいて下さい。
 とにかくいつも通りの皆の姿を見せてYou君を安心させてあげよう」
的なMCが。
しかしKAMIJOさ…Jasmineさんが亡くなってから、
突然呼び方を「You君」に変えたよね
それまでは「Jasmineさん」ってずっと言ってたのにさ。えげつない


・The Red Carpet Day
MCはさんでいきなりこのイントロ。
久々すぎて、なんの曲だか思い出せないまま流れでヘドバンして
頭振ってる途中で、これはSUZERAINではなくレッカペだということに今更気づく。
三曲目でこれやっちゃいますか!そうですか。
最近逆ダイゾーンの後ろで、微妙に巻き込まれない位置に陣取ってるので
平和に楽しめました。
この曲で初めて下手に来た気がするHIZAKIはやせてて綺麗だった。
しかし三曲目だったからか、客の盛り上がりもいつもより微妙だった気が。


・MC
7月に、Jasmineさんと二人で飲んだときにした「約束」について言及。
「僕は歌詞に、You君はレコーディングに悩んでいた
 そのときYou君が『納得できるまで悩めばいい』というアドバイスをくれて
 それに救われた」
「『この先しばらくライヴも少なくなって、ファンの子達に会えなくなるけど
 ファンの子達をずっと守っていかなきゃね』という話をしました」
「思い出せば、ちょうど一年前にも、同じ気持ちを抱いた気がします
 そのときにできた曲です、PRINCE」
…???
それ、別に約束じゃなくない?特に一個目…
KAMIJOのMCはいつもどこかズレているが、こういうところでズレられると
ファンの私でもさすがにイラッとくるのを通り越して心配になるのですが。
ブログで散々示唆してた、
「いつか武道館でライヴをする」って約束じゃなかったんかい。
わけわからんー


・PRINCE
・PRINCESS
てわけでここでプリプリに突入、私の嫌いな二大曲…!
ということでテンションだだ下がる。
のでまったりぼーっと観てたけど、ここで落ち着いて初めて、
ステージ上でどこを見たらいいのかよくわからなくなってる自分に気がついた。
私センターやや下手の、KAMIJOとJasmineさんの間くらいの位置が好きなんですよ
いつもそこで観てるけど、前までは目の前にいた大きい姿のJasmineさんがいなくて
逆に目のやり場に困ってしまった。ほんとに。どこ見たらいいのかわかんなくなってた。
YUKIとおてるを見てみるも、なんかしっくりこず、
思ってた以上に私はライヴでKAMIJOとJasmineさんを見てたんだなぁって
このへんで初めて気がついた。
PRINCEで、KAMIJOがギターソロの前にいつも
「あなたの全てを、奪い去りたい…!」
って気持ち悪いかんじで言うんだけど、今日は「守りたい…!」だった。
これはPRINCEの前のMCと絡めてのことなんでしょう。
けどKAMIJOの「守る守られる」の構図が大嫌いな私はさらに萎えてしまった。


・MC
「目をつむって見る夢と、(なんて言ったか忘れたけど、思い描く、的な)夢。
 なぜどちらも同じ『夢』という言葉なんだろうって
 最近ずっと考えていたんだ。
 その答えがこの曲です。」


・Serenade
既にPVが各動画サイトでアップされてる、Jasmineさんへの追悼曲。
これねー、動画見たときは、あまりの商売っ気に正直イラっとしたんですけど
生で聴いたら、今日のライヴでこの曲が一番よかった。ほんと。
やっぱこういうところは才能あるよね…図太いけど。
KAMIJOの音域とも合ってるからなのか、歌声も自然だし。
とにかくいいです。また生で聴きたい。まぁほっといてもしばらくはやるだろうね。
ただ、前述のMCの答えにはなってない気がするぞ!
お願いだから、こういう大事なとこではしっかりして下さい、KAMIJOさん…


・After Cloudia
夢しばりでAfter Cloudia。そうかこれもか。
謎のSEの後、KAMIJOの独唱で始まる新パターンでした。今日限定か?
しかし、サビ、「夢が覚めるとあなたはいなかった」あぁああああーーー
Serenadeよりむしろこっちで泣きそうになったぞ私は

夢が覚めるとあなたはいなかった
繰り返した哀しみは募る
傷を隠せばあなたも消えてゆく
光の中へ

この曲の歌詞、光と影と傷の構図が何気に秀逸だと前から思ってたけど
今の現状はまさに歌詞通りになってしまってるではないか。もうだめだった


・Sympathia
こっからアンコール。
KAMIJOがなんか言って、お決まりSympathia。
一年前のバレンタインイベントでローズライトをぶっ壊して以来
持ってなかったので、今日開場前に買おうと思ってたのに、売ってなかった…
のでまたもや手ぶらで参加。
気づけば夢しばりも三曲目。
今日の「このまま見させて あの夢の続きを」はいつもと違う意味で響いたわ…
これ聞いてる途中で、あぁなんだか今日のVersaillesは白系だったなぁって気づいた。
血と薔薇と十字架世界の黒系じゃなく、夢を歌う白系ロマンスバンド。
今日のセトリにテーマをつけるなら、明らかに「夢」だったね。
Aristocrat'sもSUZERAINも、大好きなSecond Fearももちろんやらなくて
とにかく白系だった。これは今日が追悼イベントだからなのか、今後もなのか
それが気になります。


・The Revenant Choir
いつもの「俺達のキラーチューンだ!」という煽りもないままラストのレベナント。
ギターソロの前のベースソロ時に、KAMIJOが
Jasmine Youの音を、心で感じて下さい」って言って、
そこだけ同期のベース音が入ってなかった気がする。気のせい?
あとは途中で「行くぜJasmine!」とか言ってました。
アウトロでヘドバンしまくって、最後に顔を上げたら、
いつもはステージ中央の客側に四人が集まってる図が目の前にあったんだけど
今日は三人だけで、やっぱりそれには違和感あって、
あー一人足りないんだなーって最後にまた思い知らされた。


・MC
最後に「ちょっと寂しいけど…」と言って4人でいつもの手つなぐやつと
気合入れをしていました。
最後のメンバー紹介で、「on drums, YUKI!!」の後に、
ファンがJasmineの名を呼び続けているのにも関わらず
それを無視してあっさりTERUの紹介に入り、Jasmineさんの名前は呼ばず、
「これからも、You君の自慢のVersaillesであり続けるからね!」
「もう僕達は大丈夫だから、ゆっくりお休み下さい!」
と明るく言い切ったKAMIJOに違和感が。
Jasmineと一緒に、「いつまでも五人でVersailles」なんじゃなかったんか
追悼イベントでくらい、Jasmineさんをメンバーに入れてあげてもいいんじゃないか
四人のVersaillesVersailles -Philharmonic Quartet-の序章ですかこれは
とか細かいとこにつっこむ姑みたいなファンでどうもすいません。
最後、メンバーがはけて、幕が閉まるまで、ステージの後方上部に掲げられた
ASCENDEAD時のJasmineさんの写真が照らされて、
ファンが「ゆぅさまーー」だの「Jasmineーー」だのと叫んでたけど
いくら呼んでも、もうあの姿は見られないんですね、あぁ。


・勝手に総括
KAMIJOは、今まで十年以上貫き通してきたあのキャラ、
ナルシストキャラ、大根役者キャラ、空気読めないキャラ、のせいで
実際のところ以上に損してるな、となんとなく思った。
摩ペラの苑や、KayaちゃんのMCの方が、数倍真摯で心に響いたもん。
KAMIJOのコメントが悪かった、んじゃなくて、あのキャラでやってきたのが
今回のJasmineさんの死とマッチしないんだよね。どうやったって。
なんか…大変だなぁって勝手に同情してしまった。
バンド名がQuintetなのにステージ上にいるのは四人だけだし、
「孤独と引き換えに永遠に生き続ける」設定の薔薇の末裔を歌っておきながら
メンバーがあっさり亡くなっちゃうし、
その現実に対して適切なコメントをすることで
私みたいな過去に執着する痛いファンの感情を抑えなきゃいけないはずのボーカルは
今までに作り上げた自分のキャラ設定のせいで明らかに自分の首締めてるしで、
ステージ上で生きるっていうのは大変なことだね、となんか観てて悲しくなった。


Versaillesでは現実世界からぶっ飛んだ架空世界を見られるから好きだったのに、
それを観てて悲しくなるとか、なんか私もうだめかもとかチラっと思ったりして。
さっさとファンやめたらいいんだろうけど、でもやっぱ曲は好きなのでやめられない。
この悶々としたかんじを抱えつつ、4月まではチケット取ってあるので
ツアー参加しますが、その先どうなるんだろう。自分でもわかんないや。


夏以降のVersaillesの暴走ぶりは、一年半前のバンド名改名発表時の
「何億かかってもVersaillesという名を取り戻してやるーーー!!!」
という、真顔のKAMIJOのMCを聞いたときのような怖さがあって
今日もそれを引きずっていたので、個人的にはなんだか心配になりました。
あのとき、違う違うそっちじゃないよ、という方向へ行ってるようで怖かった。
結局バンド名取り戻し発言はあのとき一回しかされず、
ていうか何億かけて取り戻せるもんじゃないと思うんですけど、
ていうか何億も稼げないだろってかんじなんですけど、
まぁ安心していたのに今度はまたこの状態か、っていう。
なんか…確かに、現実問題、メンバー一人が亡くなったというのは大きなことだ。
でももっとうまいやり方はいくらでもあるだろう、と思う。
メジャーデビューもしたんだし、バンドの活動自体が趣味じゃなくてビジネスなんだから
もう少しうまくやったらよかったのに。これまでもこれからも。
バンド名改名時に大っぴらになった、マネジメントの甘さが
見事に露呈したってかんじなんだよね。
ここをうまくやってればもっと売れるはずなのに。


メジャーデビューまでは、うまくバンギャ煽って、
うまいことメディア使って、ほんとにうまーくやってんなーって感心してたけど
肝心なところでうまく立ち回ることができないこの人達を見てると
こういうとこが、売れまくるアーティストと、10年前から地道に頑張ってるけど…、な
アーティストの違いなんじゃないだろうかと余計なことを思ってしまう。
まぁ私は、そんな二流なとこが好きなんですけどね。
だからといって、さすがにこれは、なことが多くって、やっぱり悲しくなった。