宝島社 企業広告

一年一度のお楽しみ、宝島社の企業広告がやっと来たー
夏前から来るか来るかと思いながら新聞開いてたけど、今年は遅かったね。


宝島社 企業広告 2009年


しかし、正直、個人的には微妙である。
毎年毎年、各新聞の広告賞総ナメの宝島社の企業広告にしては
ちょいと弱い気がする…
これは、数年振りに賞取らないかもね。
宝島社の女性誌が、付録つけまくったり広告入れまくったりの戦略で
このご時勢、どんどん発行部数を増やしていって成功していることは知っていますが、
それを一年一度の企業広告でやらなくてもいい気がする。
っていうかテーマに「女性」を持ってくるのは、やっぱ危険だと思うんだよね…
もっと、男臭くがっつがっつした広告とか、泥臭くてきな臭い広告とか、
宝島社にはそういうのをやって欲しいよね、どちらかといえば。
本文中の、「年齢を捨てなさい」ってのは、
6年前に自社の企業広告でやった「生年月日を捨てましょう」にかけて
自分で皮肉ってるのかなーとか、勝手に深読みするのはそれはそれで面白いけど
しかしこのテーマなら、2000年のアプローチの方がやっぱり私は好きだなぁ。


今回も、コピーは相変わらず、五年以上宝島社お決まりの前田知巳ですが
個人的には安野モヨコもどうでもいいしなぁ。
宝島社は、2006、2007、2008年と、三年連続で
朝に、読んでいた新聞の真ん中らへんを開いた瞬間に
「おぉおお来たぁああ!!!」と興奮するような企業広告打ってきてただけに、
今回はちょっと残念だわ。来年に期待。



やっぱ去年の
「いい毒は薬。」
「日本人に、もっと毒を。」
が大好きです。宝島社らしいし。
これを超えるものを求む。
ちなみに去年私が書いた、この広告を絶賛する記事はここ
広告意図の文章にまで惹かれまくったという、
珍しく個人的大ヒットな広告でした。
やっぱ、前田ともみと宝島社にはこういうのやって欲しい。



最後に、また脱線するけど、
2007年の「癌に教えられる」の広告のコピー読み返してたら
なんだかJasmineさんと、残されたVersaillesメンバーを思い起こさせたので
下にメモっておく。
(注:別にJasmineさんは癌で亡くなったんじゃ、とか言いたいわけではない)

「癌とは時間をかけて死と向き合うことなのです」と語る人がいた
こうなるとまるで人生そのものではないか
「でも 死んだら何も言えなくなるんだよ」と 人は思う
そうだけれど そうではないのではないか
壮絶と不思議の数ヶ月 その人の生き様と逝き様に
親しい者は ずっと語りかけられながら その後を生きていくのではないか