SHISEIDO ヴィジョナリージェルリップスティック 205(Pixel Pink)

下の記事で書いた、この夏に買ったコスメについて引き続き書いていく。



去年あたりからずっと、手持ちのものよりももっとわかりやすく黄み少なめで、明るめの色合いのピンクの口紅を探していた。

が、いざカウンターに行くとベージュや赤寄りのピンクに惹かれたり、ピンクどころかブラウンやモーヴ系に惹かれたりしてばかりで、結局元々頭でイメージしていたような色の口紅を一向に買えていなかった。

そうこうしている間に、私が欲しかった薄色のピンクリップが最も映えそうな季節である春と夏が終わってしまった…のだが、この夏の終わりにやっとこさ買いました。結局、一周回って資生堂で。
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SHISEIDO ヴィジョナリージェルリップスティック 205(Pixel Pink)

買ったのは、SHISEIDOメーキャップのヴィジョナリージェルリップスティックの205(Pixel Pink)。
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この205は、実は過去にもSHISEIDOの複数のカウンターで薦められていた色で、特に「ピンクの口紅を探している」とBAさんにはっきり言うとまずこの色を薦められていた。ただこの色、手の甲に塗った時点で結構青白いので、これはさすがに私には手に負えないのでは、と思い、これまで長らくタッチアップもしていなかった。

それで、この205を試さないまま、同じSHISEIDOのヴィジョナリージェルリップスティックの206と207を試し(どっちも私が塗ると公式画像よりだいぶ黄色くなり断念)、別日にはカラージェルリップバームの107と113を試し(113は色みはよいのだが、薄づきすぎて顔色悪い私には厳しくて断念)、結局SHISEIDOからは一旦撤退。

その後、ローラメルシエから新しい口紅が出たので、ウェブとセミセルフの店頭で散々色選びを迷った挙句、あるカウンターでルージュエッセンシャルシルキークリームリップスティックの08を試したが、近年稀に見る似合わなさで大失敗。なんだろう、色自体は綺麗なのに、私の顔なのか肌色なのかには全く合っていなくて、貧相な顔がなぜかケバく見える。後から考えると、私はここで08ではなく11を試すべきだったんだと思う。

ローラメルシエで撃沈後、もう試すものがなくなり、同じ百貨店内のSHISEIDOカウンターに寄って、ここでもまた薦められたヴィジョナリージェルリップスティックの205を半ばダメ元で試してみた。そしたら、思っていたよりも自分の希望に近い仕上がりで驚いて、そのまま購入した、というのが全経緯。


この205、ウェブ検索でブログ記事などを見ても、TwitterやインスタなどのSNSを見ても、実際に購入した人の口コミがあまり見られないので人気色ではないのだろうが、実際に使ってみると当初予想していたよりも使いやすい。
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電球色のLED照明のせいなのか、この写真ではあまり青く写っていないけれど、実物を私の肌やくちびるに塗るとかなり青白い。なので好みと肌色を選ぶ系の色ではあるのだが、指でぼかすようにあくまで薄めに使うと私が元々欲しかった通りの黄み少なめ明るめ系リップになる。また、他のピンク系の口紅の下地として使えば、上に重ねるピンクに青みを足す調整をかけられる。

この205を単体でがっつりと厚めに全体塗りしてしまうとさすがに青白くなるので、そこまで色白ではない私には厳しいのだが、赤みや黄みが少ないほんとの色白の人であればモードにならずに似合うのかも。私がやると、単に血色悪すぎな人になってしまうので、塗る量の調節はとても大事。いつもうっすらしか塗らないので、長く使えそう。


なお、今回このヴィジョナリージェルリップスティックの205を買ったときに、一緒に薦められてタッチアップしてもらい、それまで完全ノーマークだったのにひどく気に入って購入したSHISEIDOメーキャップのカジャルインクアーティストの05(Plum Blossom)という、紫のペンシルアイライナーがとてもよくって、購入後もこの口紅以上に重宝しているので、それについてはまた別記事で書きます。

追記:書いた。



しかし、こうやって数か月探して結局ヴィジョナリージェルリップスティックの205に答えがあったという経緯を振り返ると、同製品内で一番青白いこの205を最初っから試していればよかったんだな。

普段の仕事で最適条件を探すとき、まずは極端に大きく振った両端とその間の数点を評価して、その結果から当たりをつけてよさそうなところを細かく評価していく、という動き方が当たり前なのに、なぜプライベートでの口紅選定となるとそれができないのか?全く合理的でない…まあ、コスメ選びを合理的に最短距離でやってしまうと、それはそれでつまらないのかもしれないが。

あと、もっと人の話を聞くべき。SHISEIDOのカウンターに行くたびに、色んなBAさんからこのヴィジョナリーの205を薦められていたのに、いやーこれは青すぎるだろ、と自己判断してタッチアップしてこなかった。自分で素人判断するよりも、プロの推薦をきちんと聞くべきだった。

そういえばルージュルミヌを買ったときだって、この205ほどではないが比較的青白系の6番を薦められていたんだった。私はいつも、使いやすさからちょい黄み寄りのものを選びがちだが、客観的に見るとそれなりに青みがある方が似合うのかもしれない。


まあとにかく、今回わかりやすく青白系のリップを買ったことで、私のピンクリップが欲しい欲はやっとおさまった。

薄め青めのピンクにしたいときはこのヴィジョナリージェルリップスティックの205、明るめだけどもう少し黄み寄りのピンクにしたいときはクレドポーボーテのルージュルミヌの3番、もっと赤みピンクにしたいときはルージュルミヌの4番、という風に使い分けている。
ルージュルミヌは、今回買ったヴィジョナリージェルリップスティックとは全く違う塗り心地と質感だけど、これはこれでとても好き。くちびるがもちっとする。持っている2色が比較的薄づきな色番であることもあって、色合い的にも質感的にも本来あんまり秋冬向きではないんだけど、好きなので気にせずこの秋も使っている。


ヴィジョナリージェルリップスティックについては、去年208(Streaming Mauve)を買って今もよく使っていて、その使い勝手のよさは既にわかっていたし信頼している。軽い塗り心地だけどはっきり色がのって、時間が経ってもその色が残るし、多少お茶を飲んだくらいでは落ちない。セミマットでつやつやしすぎずその質感も長持ちするし、くちびるが乾くこともない。
ヴィジョナリージェルリップスティックはほんとうに好きな製品なので、もしこの先自分に合う新色が出るのであれば他の色も買い足したい。この口紅に関しては手の甲にのせただけのものも含めるとかなりの色を実際に見たけれど、どれもこれも私の肌の上ではウェブで見る色よりもだいぶ黄色く転ぶので、もう少し黄み抑えめの新色が出るとありがたいんだけど。208も、モーヴという色名でありながら私が使うとさほど青みを感じなくって、むしろ十分黄色くなる。いつか、ほんとのモーヴが出ないものだろうか。


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