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DIR EN GREY・TOUR15 UNSTOPPABLE LIFE -「a knot」only- @ 川崎クラブチッタ

去年8月のGAUZEツアーで10年弱振りにディルライヴに返り咲いてから8か月。

その後に出た9枚目のアルバムARCHEが数年振りに好みだったので、またもやライヴに行くことに。

poison.hateblo.jp
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GAUZEツアーのときは、これでもうディルを観ることはまた数年ないんだろうなーと思っていたが、まさか一年も空けずに行くことになるとは。術中にハマりすぎですが、まあいい。アルバム聴いた後にどこに行くか考えて、ひとまず新木場以外の首都圏ということで川崎クラブチッタを選択。さらにGAUZEツアー時の経験と、現役ファンの友人達の勧めを受けて2daysの1日目を選択。結果的に、ツアー初日に行くことになった。

オリジナルアルバムのツアーを観るのは10年弱振りだったんだけど、結果的にかなり楽しめました。満足!

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セットリストは下の通り。

咀嚼
Chain repulsion
SUSTAIN THE UNTRUTH
Cause of fickleness
Phenomenon
濤声
懐春
輪郭
Unraveling
Behind a vacant image
Midwife
Revelation of mankind
The inferno
DIFFERENT SENSE


audrey
Un deux

朔-saku-
激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇


今日のハイライト

  • 序盤に好きな曲が続いたので早い段階で満腹になり、中盤だれかけて、でも本編後半は妙にステージに惹きつけられ、アンコールは懐かしさと宗教的雰囲気を存分に楽しめた。盛り沢山!
  • やはりディルは映像演出が素晴らしい、つくづく正しい
  • アンコールのaudreyのイントロには思わず悲鳴を上げたが、あまりにカラオケすぎて私も周りも全然盛り上がらない
  • 京の音程と状態の不安定さはいつも通りだが、声は綺麗に出ていてよかった
  • ボーカルは予想していたよりも音源に忠実で、生であるにもかかわらずあれだけの種類の声と発声をたった一人で次々に繰り出すのはやはりすごいとしか言いようがない
  • Shinyaは相変わらず輪郭のドラミングがとても素敵だが、KAMIJOのサポートでやってたみたいにド派手に叩く部分は今回も全くなかったのが残念
  • Toshiyaは、たまに上手の私の視界にも侵入してくるくらい暴れているのがいつも通りのうざさで微笑ましい
  • Dieはギターがやばいという印象しか残らず
  • 薫は完全に空気だが、最後に朔で上手に来て下さって有難かったです


あとは詳細ライヴレポ。


クラブチッタに行ったのは、2010年7月のVersaillesのライヴ以来。あの頃は、Versaillesもキャパ1000超えのライヴハウスを取ったりしていたんだなあ…赤坂ブリッツもチッタも、埋まってなかった印象だったけど。

今回、整番がキャパ同等だったことと、同行者が仕事から直行だったこともあり、割とぎりぎりの時間に会場に到着。開演時刻数分前に入って、会場内1Fのコインロッカーに荷物を入れようとするも、全部埋まっててびっくり。こんなに埋まってるの初めて見たー。クロークが完全にやる気ないのでやむなく3Fのコインロッカーに預けてから1Fに戻る。3Fのロッカーはさすがにかなり空いてたけど、それでも304だけは使われていた!考えることが一緒な人がいる。

で、1Fに戻ってフロアに入ろうとするも、ドアのところまでいっぱいに人がいて入れず。ハコのスタッフが「中央が空いているので一歩ずつ前にお進み下さーい」「ドア閉められませーん」って言っているので、あれ、もしかしてまだ押してないのか?と思っていたら、間もなくして例の押し。ドア付近にいた人達は大多数が後ろで観たい人達だったみたいで、前方にぽっかり空間が。それで前に詰めたら、思いの外前まで行けた。会場の半分よりは前で、二冊(?)の後方数列目くらい。メンバーがステージから水まくと微妙にかかる距離。開演ぎりぎりに入場してもこんなに前に行けるとは、チッタいいな。それなりに広いけど傾斜のせいなのか、すごく観やすかったし。


その後いつもの影アナ(GAUZEツアーのときと全く同じもの)が入り、しばらく待ってから客殿落ち。開演はやや押したのかな。青〜ピンクの幻想的っぼい照明の中、楽器隊がぞろぞろと出てきて、かなり間を置いてから京が登場、客大絶叫。別にセンターで観ているわけでもない私にもはっきりとわかるくらい、ボーカルがやっぱり半端なく人気。SEは結構な長時間流れていたが、これを聴いて私はなぜだか急にXファイルのテーマ曲を思い出した。がSE自体がどんなものだったか、今となっては全く記憶にない。

さて1曲目は咀嚼。特に映像演出などもないシンプルなステージ。京の高音が結構綺麗に出ていて、音程乱れまくりカラオケではあるものの結構よい。2daysの初日、しかもツアー初日を選んでよかったとつくづく思った(ディルのライヴはボーカルの声が出ないとまじで悲惨。)ただあれだけの高音だというのに、さほど悲痛さはなく、あくまでさらっとこなしたかんじ。

続いてChain repulsion。赤いスポットライトのシンプルな演出で、フロアが一気に盛り上がる。イントロでも途中の間奏でも、曲中であるにもかかわらず客の怒号的な声がはっきりと聞こえて、去年のSchweinの椅子を思い出しつつ、あー私、ディルのライヴに来てるんだなーと実感する(いつも観てるKAMIJOでは、キャパ的にもノリ的にも、この手の怒号はまず起こらないから)。GAUZEツアーで何度か聴いて、そのときから好きだったこの曲、音源を聴いてから生で観てしまうと音源の方がだいぶよく感じてしまったのはちょっと残念。曲自体は、10年前のVULGARとかWithering to death.あたりのライヴを思い出すかんじで大好きなんだけどね。まあ、好きな曲を最初にライヴで聴いて(しかもたまたま初披露だった)、その後音源で聴いて、歌詞を把握した後で再度生で聴けたのはよかったな。

私はこういう曲での京が好き、背負っている余計なものが見えてこないし、単純に生き生きしている。「大道芸人なの?」が最高。後半、「散々笑いあった後〜」部を急に客に歌わせたのにはびっくりしたな。そしてこの曲、拳ノリなのね!GAUZEツアーではここまで統一された拳ノリにはなってなかったから、年末からの前ツアーでそうなったんだろうなー。私は特に終盤あたりは拳というよりは踊り狂いたいのでそのノリは完全無視。

そしてSUSTAIN THE UNTRUTH。これもGAUZEツアーで聴いた曲。この曲に至ってはもう6回も聴いて完全に洗脳されたのか、またライヴで聴くのが楽しみだった。曲が好きなわけではないのにライヴで聴くのが楽しみ、という、私の中で謎の位置づけになっている。今日もイントロからあの寄せては返す波のような低音の応酬が続いて、あーこれこれ私が聴きたかったのは!って笑顔になる。あれ音源だと全然感じられないんだよなー、まあ私が普段iPhoneとかパソコンで聴いているせいだろうけど。Aメロ開始と同時に、テンプレ通りに上手にダッシュする殿、全力で掛け合いに参加する客。楽しすぎる。

この曲の途中、ふと気づいたら殿がそれまでかぶっていた黒帽子を取っていて、今日初めて見えた帽子の下の髪がオレンジピンク色で、おおーってなった。フロアもどよめいた、気がした。春だ。めっちゃ春だ。しかも結構似合う!この人、割とどんな髪色でも似合うなあ。顔が淡白だからか?いいですね。最後は「わたしきれい?っくわーーーっ!」という殿のシャウトにウケつつ、最後まで楽しく聴けました。Toshiyaの妙に力みまくった謎のベース弾きも久々に見られて満足。テンプレテンプレ。

ここでしばし楽器交換タイム。たしかGAUZEツアーでも聴いた、心拍音のやつ。開演時同様、フロア大歓声。すごい声。やはり京が圧倒的に人気。


4曲目はCause of fickleness、ライヴで初聴き!音源聴いて大好きだった曲、やっと生で聴けて嬉しい。Aメロの歌入り直前のあの爆発感、その後サビまでずっと持続する疾走感、どちらもちゃんと再現できてて、いや音源以上の臨場感で、大いに感動した。特にボーカルはAメロを二度ともかーなり器用にこなしてて、生でここまでやるのかー!と感心することしきり。称賛!称賛!ランランランラン誰の日?って、ほんと素晴らしいわ。京は終始ノリノリで、二度目のサビ入りでwake me up!に合わせて衝動的にやったように見えたあのポーズ(敢えて詳細は書かない)にまたウケた、ああいうの小学生男子がやってるイメージしかないもんな。あー、ほんといいー。最高。めちゃ楽しい。ノリにノッてるボーカルを見てるだけで楽しすぎて、その次に楽しみにしてたShinyaのドラムはほぼ見られなかった。記憶がない。

この曲からステージ後方全面にある大きなスクリーン映像演出が入って、風俗街というか繁華街というかな鮮やかなネオンサインと、踊りまくる女性達が映し出され、こっちもノリノリ。たしか「愛だけ教えて下されば」のとこで、白Tにデニムショーパンのお姉ちゃん達が腰振りまくってたのにはウケた。

5曲目、Phenomenan。映像は、錯視画というか、建物内の縦横斜め色んな方向に階段が伸びてて、そのそれぞれの面の上に人がいたりして、どっちが天でどっちが地かがわからなくなるような、あれ。終始モノトーンで、白い内装に灰色の影で、視点が引いたり回転したりしつつ動く。音源聴いて持ってた曲のイメージとはかなり違ったけど、静かに狂わされていく感があって、曲の雰囲気とかなり合っててとてもよかった。

が、演奏が!イントロからずっと続くギター、リズムも音も無理がありすぎ。ブレまくる音が気になりすぎて曲全体に集中できない、それくらいアレである。ちょっと…これは、もう同期にしようよ、とバンドのライヴにあるまじき発言をしたくもなる。最初の二回くらい聴いて、うわわこれはやばい、と思ったまま、結局最後まで行ってしまわれた。ツアー初日の限界か。ついでに言うと歌もよくなかった。やっぱり私は、ノリノリの曲で勢い一発で歌ってる京の方がどちらかというと好きだわ。たまにミドルテンポ曲でも、なんか取り憑いてる…ってくらい圧倒されるような歌を歌うときもあるけど、あんまりないからなあ。

残念な仕上がりにかなりだれた後、6曲目の濤声に突入。この曲はとにかく映像がすごい、かなりちゃんとつくってる。映画観てるみたい。よりによってなんでこの曲で?と思っちゃうくらい、しっかりした出来だった。んだけど、演奏と歌がそれに負けてる。映像に食われてる。途中でToshiyaがひざまずいたり、京が劇的風に声を張り上げて歌ったりはしているけど、完全に映像負け。こういう曲を、ストレートに演奏と歌だけで勝負するとやっぱめちゃきついな。

今日、この曲で唯一いいなーと思ったのは、ラストの音が銃声のように聴こえて、それが映像とよく合ってたって部分くらいだけど、これも音がどうというより映像がうまくできてるだけだもんな。映像はほんとによくできているので、もし私がこの先もツアー回るのであれば、この曲を見どころに据えて行くだろうなー、ってくらい、うまくやれば化ける感満載の曲だった。今日はだめだったけど、ホールで観るといいかも。本編後半くらい、ボーカルがのってきた頃に歌って欲しい、もちろん声の調子がいいときに。

そして、また間。この間のSEは忘れた。集中力のない私は、この間で気が散りまくってしまうので間は少なければ少ないほどいいんだけど、ディルはやたらと間が多い。今日のセトリ見てると、弦楽器をしょっちゅう取り替えるのと、映像演出の都合もあるのかもね。ちなみにこの間、客は一人として大きな叫び声を発さず。4曲目まであれだけぎゃーぎゃー言ってたのと同じフロアだとは思えない、これはすごい。客が完全に訓練されて統一されている、さすが東京(いや、神奈川か)。輪郭終了後まで、間でのフロアが見事に無音だったよ。すごい。


7曲目、懐春。イントロからAメロに入っても、アルバムのどの曲が始まったのかわからず…ARCHEはあれだけ聴いたのに、特に大好きというわけでもないスロー曲はメロディ聴いても歌詞聴いても未だになかなか曲名が一致しない、サビ前でぎりぎりこの曲だと気づいた。この曲は単純に美しくてよかった。京の高音が綺麗に映えて、とても叙情的。

照明は、イントロから序盤はピンクのスポットライト一色でまさに桜のイメージだったんだけど、一回目のサビ終わりから一転して青緑に。照明演出で、印象ががらっと変わったのはなかなかよかった、季節が移り変わった感。歌詞とは逆だけど。ただ曲中、Shinyaの頭上高くやや右側で、ずーっとうっすらとライトが点滅してたのがすごく気になった。この曲は背景映像演出なかったのに、あれなんなんだろ?スポットライトが何かに反射して私の立ち位置からたまたま見えただけなのかなあ。

ここまで、Phenomenan、濤声、懐春とまったり曲が続いて、別に京のシリアスな歌声が好きなわけでもなく、楽器隊の演奏をじっくり見たいわけでもない私は完全にだれて、「まあ、私の大好きな曲は最初に全部やっちゃったもんなー」とか、頭の中に並んだセトリを見ながらまったり思ってたら、唐突に輪郭のイントロのSEが始まって、そうだまだこの曲があった!と嬉しくなった。8曲目は輪郭GAUZEツアーで初めて聴いて大好きになった輪郭、今回新アルバムのツアーで改めて聴いてもやっぱりよかった。演奏も歌詞も好きだし、背景映像との相性もいいし、何よりShinyaのドラムがかっこいいー。もうこのブログにもツイッターにも何度も何度も書いてるけど、輪郭ではイントロからスティックがしなっているかのように見えて鞭打ちみたいでとてもよいし、一回目のサビ直後の間奏でのあの一瞬の間がさいっこーに好き。この曲中は他の曲よりもより一層、Shinyaばっか見てる。他見てる場合じゃない。そんな暇ない。

去年、KAMIJOのライヴで10年弱振りにShinyaのドラミングを観て、あまりのド派手さに感動し、そうだ、すっかり忘れていたがShinyaのドラムはこんなんだった!ナルシストで、確実にYOSHIKI様の影響を受けている世代であるからこその、あの無駄な派手さ!あれが好きなんだった!と思ったんだけど、その後6回も観たGAUZEツアーでは派手なドラミングはほとんど観られず、あれ…?となった。まあ、GAUZEは昔のスカスカドラム時代の曲だからな…(いや去年はたぶん15年前とは譜面変えてたけどね)と自分を納得させて、いざ参加した新音源ツアーの今回、やっぱり派手ドラムはどこにもなかったー!私の好きな叩き方をしている曲、ほとんどなかった。輪郭以外、全く気に留まらなかったもん。だからこそ輪郭の尊さが際立つってのはあるが。

ほんと、もったいないなー。去年のKAMIJOのライヴ、Prestoで、Throneで、闇夜のライオンで見せた、猛烈なツーバスと凄まじい手数のドラムをあのひょうひょうとした顔つきでこなすShinya(そしてその後ひっそりとハンカチで汗を拭うShinya)こそが最高なのに。惜しいなあ、惜しいなあ、もったいないなあ。まあいいや、私は去年あの瞬間に二度も立ち会えたから(しかも整理番号224という神番で!!!)。poison.hateblo.jp
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ってShinyaの派手ドラムがあまりに素晴らしすぎて好きすぎていつものように脱線したが、今日の輪郭は、歌い始めで殿がいきなり「写実家の〜」とはっきり発声したので、おいそれは1番ではなく2番の歌詞だ!と私の頭の中の人が大声でつっこむ。そのまま1番に2番の歌詞を歌い続けて、Bメロから本来の歌詞に戻った。私は京が低音で注意深く発する「がぎぐげごだぢづでど」の音が好きなので、輪郭の1番の歌詞でいうと「終わりを告げ」の「げ」が大好物なのだが、今日は歌詞間違いの煽りを受けてこれが聴けず。「笑顔に変え」になっちゃってた。ああ残念。ちなみに2番のAメロは即興歌詞変えで対応したので、割とぐだぐだだった。京の歌詞変えが嫌いというと中後期以降の京のファンには怒られそうだが、そんなことは知らん、だって嫌いなんだもん。歌詞変えてもバチっと決めてくれるならそれでいいけど、大抵ミスった流れで歌詞変えても結局ぐだぐだと進行してしまうのが嫌い。

…また脱線したわ。今日の輪郭は、曲中であるにもかかわらず後ろの照明が上がっていってるなーと思ったら、曲途中のサビかなんかから突然映像演出が始まって驚いた。映像はGAUZEツアーで見た、あのキラキラと、水しぶきみたいなやつそのまんま。映像は他のツアーでも使い回しするんだね。ちなみに今回スモークは一切なしでした。


続いて、Unraveling。この曲は初聴きだったので、終演後に教えてもらったりツイッターでセトリ見るまで、輪郭後Behind前には2曲入ってると思ってた。それくらい、前半と後半で印象が違ったんだけど、元の曲を知っている友人達によると別にそういうかんじでもないらしい…気のせいか。前半は割とストレートで、シンプルな照明が映える、私が好きなかんじの曲。やっぱ私は、変に凝らずに高音張り上げずに、低音でシンプルに歌う京の歌が好きだなあ。…と思っていたら、後半は突然シャウトしだして、あらいつの間に次の曲に入ったのねー(勘違い)、でもこの曲も知らないなあ、とか思っていたら終わっていた。この曲はたしか映像演出はなかった。緑色と、紫ピンクのスポットライトが入り混じるような独特の照明。

次、ライヴ中は11曲目と認識していたが正しくはまだ10曲目だったのが、Behind a vacant image。本編、この曲で京が覚醒したようなかんじでなかなかよかった。中盤での、一人オペラ風ボーカル芸は圧巻。才能あるなーと素直に思う。ギターもこの曲ではあんまり気にならなかった。Phenomenanの惨事はあの曲だけで完結してくれてよかった、どうなるかと思った。

この曲は映像ありで、黄色い背景に、廃墟化した遊園地みたいのが黒っぽい影絵風のテイストで描かれていて、枯れ木の他に観覧車とかジェットコースターとかが寂しく動いてる。なんかあんまり曲の印象と合ってないなーという風に感じた。去年、突然最近のディルを観るようになって、今のディルはひたすらに演出が正しい(照明も映像も、曲のイメージと合わないものがほとんどないし、いい意味で私自身のイメージを塗り直してくれるようなものも多かった)なーと思っていたんだけど、この曲の映像だけは唯一と言っていいほど違和感があった。なんでだろ。

11曲目、Midwife。この曲、音源聴いた印象は「まだこういう曲やっちゃうんだなー、残念だな、でも後半で突然マゴッツ化(ボーカルの人が、ファンでも到底聞き取れない言語でめちゃくちゃシャウトすること)するのウケるな、今のディルが残をつくったらこうなりそうだな」くらいなもんで、THE MARROW OF A BONEで彼らについていけなくなった私は全然好きじゃなくて、この日も「くるぞーくるぞーそろそろくるぞー、大人しそうな曲に見えて、マゴッツ化するぞーそろそろするぞー……きたーーー!!!」みたいなのだけを楽しみにしていた。

んだけど、いざマゴッツ化したら、「きた!」と喜ぶ一方で、ステージの異様な引力に引き込まれてしまってね。ステージっていうか、まあボーカルだよね。ぎゃんぎゃん叫んでるだけで、相変わらず何言ってんのか全くわかんないんだけど、妙に惹かれるものがある、見てしまう、けど自分が何に注目して見てるのかが自分でもよくわからない。そんな不思議な感覚に、今日はこの曲で初めてなった。ちなみにShinyaは全然見えませんでした。照明がド明るくて背景に同化して見えたからかなあ、見ようとしても全然見えなかった。


そして12曲目、Revelation of mankind。曲入りで客が盛り上がってて、あーこういう曲が人気なのかーって思う。私は特に好きでもなく、なんでこれがアルバムの締めなのかなーって思っちゃうくらいなので、特に盛り上がりはせず。ステージ背景にずっとMVが流れてて、初見だったのでほぼほぼそれに釘付けになってたら終わった。あれ、朔とか鼓動の続きだよねたぶん。テイスト一緒だし、昔見た覚えのあるモチーフがちょいちょい挟まれてる。しかし、よくもあんなに後味悪い映像作れるよな!とっても後味が悪い。で、ひえーと思いつつもついつい見ちゃう。音源では特に何の印象もなかったけど、たしかにあの映像とは合ってた。

私はMidwife後半から本編ラストまで、なんだかあっけにとられたままステージ全体をぼーっと観てしまって、各人の詳細な記憶がほとんどない。あっけにとられたというか、完全に力技でステージに引き込まれたというか。大好きなShinyaのドラミングすら、ほぼ覚えてない、京とDieはさすがに視界には入っていたはずだがこれといって具体的なことは何も覚えてない、下手2人に至っては視線をやった記憶すらない。寝てたのかな?ってそれはないな。

13曲目のThe infernoでは静止画に近いけど何気に動画、という映像が流れる。廃墟とか最終処分場みたいなイメージで、奥に「Welcome to the Inferno」とか書いてある横断幕があって、たまにカラスが飛ぶ、みたいな。歌でも映像でもひたすら「地獄へようこそ!!!」と言われ続けられるという謎歌。前の曲であるRevelationのMVの後味が悪すぎて、心象悪いままこの曲を観始めたけど、勢い一発でノリで楽しめた。しかし、この曲でもヘドバンの嵐にならないのが今のディルのノリ方なんだねー、不思議。まあフロア前の方は、サビで前方へ押しまくったりしてたのかな?これ、まんまChild preyのノリだから、前方にいたらめっちゃ押してそう。二柵後ろにいた私はまったりヘドバンしてました。楽しい。

さて14曲目で本編ラスト、DIFFERENT SENSE。ラストー!とかいう軽い煽りの後、始まったのは知らない曲。周りはかなり盛り上がっていたが、私は曲中に特に好きな部分もなくまーったりやり過ごしてしまった。これといって印象的な部分もなく、今思い出そうとしてもメロディー一つ思い出せない。この曲、私はてっきり初聴きだと思っていたんだけど、後で自分の過去のライヴメモを調べてみたら、去年の名古屋1日目で凌辱の雨とかすみに引き続いて聴いていたらしい。当時の私はこの曲(というかこの曲での京)を絶賛していたが、今回は特に何も感じず。なんなんだ。ライヴ行って、その都度感想を記録するということを15年以上続けていて未だによく思うけど、自分の感覚ってほんとあてにならない。いつだってその場限りだ。


演奏終了後あっさりはけていくメンバー、すぐさま沸き起こるアンコール。アンコールの声が二度、三度目くらいに揃い出したタイミングで客殿がついて再度ステージに出てくるメンバー達。やっぱりこのタイミングなんだなあ、と今日は納得。最後に京が出てきた瞬間、ファンがいつもの大絶叫「ぎょうぅぅぅうううううーーー!!!」京様人気すぎ。みんな京様好きすぎ。

京の髪は私の位置からはオレンジピンクに見えたけど、照明の影響もあるだろうから実際何色だったのかはよくわからない。アンコールではそのピンク短髪に、シンプルに黒Tシャツを着てたのがパンク小僧っぽくてとても似合ってた。本編の大正時代坊主みたいなのより断然よかった。あーやっぱ、VULGAR後あたりのライヴを思い出すなー。


さてお待ちかねのアンコール1曲目。もはや次に何がくるかなーとかほとんど考えずに眺めていたら、Dieが一人でギターを弾き始める。……って、これは!!!開始数秒で、私はもう反射的に悲鳴をあげてしまった、これは、これは、これはまさかのaudrey!ぎゃーーーー。なんかもう、この曲だということを頭で理解する前に、気づいたら勝手に悲鳴を上げてて、自分こんなに高い声出んのか、って後からちょっとびっくりした、それくらいの衝撃だった。懐かしすぎて死ぬ!懐かしすぎると人は死ぬ。この曲はもう存在すらほとんど忘れていた。もしかするとここ数年の懐かし曲リバイバルブームでまた演奏するようになってたのかもしれないけど(客の絶叫ぶりを見る限りはあまりそういうかんじはしなかったが)、私はおそらく2001年のMACABREツアー以来14年振りに聴いたわ。14年って…

イントロ中は周りも大悲鳴でこの日一番なのではないかという盛り上がり様、しかしながら曲が進むにつれてどんどん我に返りおとなしくなっていくフロア。だって、完全にカラオケなんだもん!アンコール一曲目にして、今日一番のカラオケだなこりゃって思ったわ。去年のGAUZEシングル曲と一緒で完っ全にカラオケ、単に仕事をこなすボーカル。歌詞も歌も音源通りではあるが、全くもって音源以上ではない。曲調も淡々系であるためどうしても盛り上がらず、一回目のサビが終わる頃には、イントロギターソロでのあの興奮の渦は幻だったのか…?と思うほどフロアが微妙な雰囲気に。アンコール1曲目というのはセトリの位置的にGAUZEツアーでいうところの予感枠なので、しっくりきてしまう部分もあったけどね。サビでのノリは、なぜか拳というよりGLAYチョップ的なあれになっており、これも時代が戻った感。

京が復活した後のMACABREツアーで何度も聴いたaudrey、鈴木紗理奈が出た映画の主題歌になって、私の周りでも熱心なファンはわざわざ映画を観に行っていたaudrey、当時もDieファンが沸いていたaudrey。今日聴いたaudreyは、よくも悪くも14年前のまま、という印象だった。14年も経ってるのにほとんど印象が変わってないって逆にすごい気もしてくるけど。あー、またMACABREツアーやってくれー。DeityかMACABREで始まり、本編後半で羅刹をぶっ込んだ後にしっとりとザクロを歌い、アンコールは太陽の碧や秒「」深で楽しく締める、あのホールライヴがまた観たい!


audreyですっかり冷め切った空気の中、アンコール2曲目はUn deux。これもGAUZEツアーと同じセトリ構成。去年4回聴いたがそれでも好きになれなかった曲、今日もやはり印象変わらず。一曲通して、これといって好きな部分がないので見どころに困る。映像は、天高くそびえる塔 (教会?)と、その高い視点から地面を見下ろしたり、地上から塔の中に入って行ったりする臨場感あるもの。ゲームの映像みたいで立体感あって綺麗、黒背景に白羽がふわふわする前の映像よりいい。

大地蹴り曲の終了後、なぜか「あ、次は鱗がくる…!!」という、予感を超えた謎の確信があり、次の瞬間になんで自分ここまで自信あんの、と思ったんだけど、次はほんとに鱗だった。去年のツアーのセトリを調べたりして前知識があったわけでもないのに一体なんでだろうね、たまにライヴ中に、何の明確な情報もないのにもかかわらず次に来る曲が感覚的にわかるときあるよね。

というわけで、3曲目は。この日、私はこの曲を観に来た、そして観たかった部分はほぼ期待通りに観られた。Cause of ficklenessでもそうだったけど、この曲でもひたすら京の技術力に感動。生だというのに、たった一人で、一曲の中であれだけの技をキメる京、つくづく小器用な男だ。もうひたすらにボーカルが素晴らしくって釘付け、他に目が行かない。このボーカル(とそのよさを最大限に生かすことのできる楽器隊)は、ヴィジュアル系界の宝だなーと素直に思った。とってもよかったです。あー、今日これ観られてよかった、ほんと。すっごい世界観あってよかったよーよすぎたよ。


鱗で完全に満足してしまい、あとは何が来てもいいやと思っていたら、アンコール4曲目が始まって、イントロの時点でフロアが結構沸いている。ARCHEの曲ではない、けど、どっかで聴いたことがあるような…?THE MARROW OF A BONEUROBOROS、DUM SPIRO SPEROあたりの、私の知らない曲かなーと思いながら聴き続けた後、Aメロだか間奏で「あーこれ知ってる!なんだっけ、そうだ、Childrenじゃん!懐かしい!!」となったんだけど、サビに入った瞬間に「いや違うわ」と気づいた。Childrenではなく、朔-saku-でした。気づけば朔もライヴで聴くの10年弱振り。私、この曲を初めて聴いたときから「これはChildrenだなー」と思っていたんだけど、今や曲の存在自体を忘れていたくらいなのでそんなことは当然忘れていて、10年経っても曲の聴き間違え方が変わってない自分にちょっとびっくりした。

しかしまあ、懐かしすぎてノリ方忘れてたよね。後半になってやっと曲の流れを思い出したかんじ。発売当時から全然好きじゃなくって、なんでこれがシングル曲なんだーと思ってたし、今も曲自体は全然好きじゃないけど、こうやって久々に聴いてみると懐かしフィルターがかかったお陰で割と楽しめた。あとこの曲で薫が上手にやって来て、アンコールならではの有難み全開。薫の上手行脚を見ていて、今日は大好きな羅刹国はやらないんだなーと、なんとなく悟る。

そしてラスト。いつも通り、京の生存確認煽り(生きてんのかー、からの、声聞かせてくれ、ってやつ)、上手下手センター煽り(今日は「上手ー、下手ー、あqwせdrftgyふじこlp;@!!!」ではなく、「そこー、そこー、ふじこ」バージョンだった)があった後、激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇GAUZEツアーで6回聴いて、繰り返して聴けば聴くほど毎回楽しくなり、ライヴで聴くのが楽しみになった曲。今日のライヴのラストにまた聴けてよかった。

この曲、サビの大合唱もベタに楽しいけど、殿がお立ち台に上がるまでのあの謎の緊張感と、渾身の「だーいぶらいくへーる、あーんど、ですとろーい」という、全くもって意味がわからないが気合と迫力だけは突出しているシャウト、そしてその直後から皆で突然折り畳み縦ヘドバン(っていうのか?)する、あの宗教的雰囲気がめっちゃくちゃ楽しい。ほんと、何度経験してもわけわかんないんだけど、それでも最高!って思う。カリスマ京様最高。この曲とSUSTAINはライヴで聴くと最高だなほんと。ステージとフロアが融合するようでいて、やっぱり明確に境界が引かれているという、あの宗教的な雰囲気が最っ高。有り難や有り難や。

曲終わり後はいつも通りの物投げまくりタイム、各人、動きが完全にテンプレ通り。Shinyaはいつも通りペットボトルの水をシャワー化して客に降らせた後、リストバンドだか何かを輪ゴム飛ばすみたいなかんじでばらまいてた。


そんなこんなで、概ね大満足のライヴでした。本編前半に好きな曲が続いて燃え尽き、中盤はちょっとだれたけど、後半はその曲の好き嫌いに関係なくステージに見入ってしまい、さらにアンコールでは懐かしの曲に大絶叫し、ディルのライヴの見どころである宗教的雰囲気を存分に楽しめた。

何より、鱗とCause of ficklenessが割と希望通りの状態で聴けたから私はもう満足。audreyを聴けるというお土産もついてきたしね。ツアー名がUNSTOPPABLE LIFEなのにセトリに禍夜想が入ってなかったのは意外だったけどまあいいや。空谷の跫音は別に聴けなくてもよかったから全然いい。ちなみに、この日鱗とficklenessが聴けなかったり、京の歌が散々すぎる状態だったりして満足できなかった場合は、チケも余っていることだし翌日の川崎2日目か、前橋か、名古屋のライヴを観に行こうと思っていたんだけど、十分満足したのでこの日だけで終了できた。

ARCHE聴いて、初聴きで好きな曲が何曲もあって、でも別に好きじゃない飛ばし曲も何曲もあるから、ライヴ行ってもだれるかなーどうしようかなーと思った部分もあったし、まあ実際行ってみてほんとにだれてしまった部分もあったんだけど、でもそれ以上に、音源で聴いて好きになった曲を実際に初めて生で聴けた喜びとか興奮の方が断然上回ってたから、行ってよかった。去年行ったのは15年前のGAUZEツアーだったけど、今回オリジナルツアーを10年振りに観に行って、10年のブランクがあるのにそれでもこれだけ楽しめるんだなーというのは発見だった。やっぱ、ブランクが長かろうとなんだろうと、最新アルバムが好きだと思ったら、そのツアーをやっているうちに急いでライヴを観ておくべきだなと感じました。

秋ツアーは今のところ行く予定がないけど、ARCHEの締めの大箱ホールライヴでもあればそのときはまた観てみたいな。その頃には濤声が大化けしていることを願って、ツアー初日のライヴレポ終了。

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