DIR EN GREY TOUR14 PSYCHONNECT -mode of “GAUZE”?- mode:28 @Zepp Nagoya 1日目

GAUZEツアー参加3本目、名古屋1日目です。

今度は名古屋まで観に行ったのかという自分へのつっこみはまたしても一旦置いておこう。
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まずはハイライトとセットリスト。

  • とにかくセトリがよかった!これまでとは違う曲順で、盛り上がるしかないセトリ
  • 昔みたいに単純に純粋に楽しかったという点ではこの名古屋1日目が断トツ
  • 蒼い月Aメロのフリをやる人があんなにいるなんて!
  • 無謀な押しと無謀なノリ多し、さすが名古屋。だがそれでもやはり楽しい


セトリはこちら

GAUZE -mode of adam-
ゆらめき
MASK
凌辱の雨
かすみ
DIFFERENT SENSE
Cage
304号室、白死の桜
アクロの丘
mazohyst of decadence
raison detre
Schweinの椅子
蜜と唾(旧)
蒼い月
SUSTAIN THE UNTRUTH


予感
Chain repulsion(新曲、この日初披露)
CLEVER SLEAZOID
激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇

この日はほんと楽しかったので、あんまり記憶がない。


当日に福岡から飛行機で名古屋へ移動して、夜からライヴ。

Zepp Nagoyaも今回初めて行ったけど、Zepp Fukuokaと同じようなかんじで会場自体はかなり好き。しかし名古屋駅から15分くらい歩く、非常に遠い!季節がよければいいけど、まだ陽射しの強い真夏の夕方にこれは無理。そして名古屋の蒸し暑さすごい。冷房が効いたライヴハウスの中でスシ詰め状態になってるときより、中に入る前に並んでるときが一番暑かった。

この日は200番台だったので結構前で観ました。開演10分前くらいになってハコスタッフが「一歩ずつ前に詰めて下さい」をやったので、柵をくぐって後方や脇から人がなだれ込みまくり、一瞬カオス状態に。これで前方がほぼ見えなくなったんだけど、開演と同時にまた押して、私の前が奇跡的に開けて、結局割とよく見えた。ラッキー。

ていうか整番悪いのに、なんとしてでも2柵3柵の前に入らないと気が済まない人多すぎ、老若男女問わず。なんなんだ。後ろには後ろの楽しみ方があるよ!一歩下がることで、逆によく見えるようになることもよくあるよ!


この日は他の日と一風変わったセトリですごくよかった。やる曲自体はそんなに変えなくても、曲順をこれくらい変えてくれると、複数公演行く甲斐がある。

ピアノ始まりのゆらめき(相変わらずカラオケ…)で幕を開けた後、2曲目でいきなりMASK!予想外すぎて、あの演説流れてきたときほんとびっくりしたー。しかもこのMASK、私の周りの客のノリが異常で、すごかった。もはやフリどころではない、拳どころでもない、イントロの最初っから横ノリ!めっちゃ左右移動してる。ここ数年間Versaillesのライヴばっか見てたから、これ久々に見たー。皆楽しそうだった。モッシュはだめでもこれはありなのか。

MASKはどうやってもノリがよいからいいな。ライヴ冒頭に持ってくるの、意外な大正解な気がする。


そしてこの後の3連続がまたよかった。凌辱、かすみ、DIFFERENT SENSE。

凌辱の雨は音源聴いたことあるけど、ライヴで聴くのはたぶん初めて。すーごくよかった。これだけ聴くと、なんで私この頃ディルのライヴに行かなくなったんだろう…と不思議なかんじすらする、まあTHE MARROW OF A BONEに入ってる曲たちが全般的に嫌いだからだけど。

そしてかすみ!これアレンジされてたんだね、知らなかった。めちゃくちゃ久々に聴いたけど、よかったよー!歌詞が変わったくらいで、曲自体ががらっと変わっちゃったわけではないから私にとっては違和感も少なかったし、むしろオリジナルよりよかったのでは。

かすみが既にアレンジされてたって知らなかったからまさか聴けることになるとは全く思ってなかったけど、ほんとよかった。10年前までのライヴではこれといって印象的な思い出がなかった、私のかすみのイメージが急上昇した。しかし途中でToshiyaが例の謎動きをしていて、また笑ってしまい、集中力がそがれたけど!

しかも演出もかっこよくってね。ラストはたしか、お立ち台に立った京が赤いスポットライトを一人で浴びて終わったんだけど、そのとき頭上高く掲げてた左手の部分だけが黒い影になってステージ上方に伸びていって、腕が伸びたダルシム的なシルエットで、それがすごく印象的だった。完全に絵になってた。

DIFFERENT SENSEは音源でも聞いたことがない完全初聴きで、今となってはどんな曲だったか全く覚えてないが、すごくよかったことだけは覚えている。この3曲、まさに京の本領発揮であった。


Cageは相変わらずカラオケ。どうしてもカラオケ。背景映像凝ってる、贅沢なカラオケ。最後のサビ前の「時計はぁああああ!?」からの客合唱は定番なのね。

続いて304、始まった直後に上手にスススっと現れるアコギ、あれ何度見ても面白い。京は15年前のような糸巻きパントマイム動きはしないものの、少しゆらめくというかふらつくような動きをするようになってきていて、なんだか微笑ましい。しかし、京のそんな何気ない動きと、Shinyaの死人(いや、病院で死にかけてる人か)に鞭打つようなドラミング以外には基本的に見るポイントがないので、どうしても背景映像ばかり見てしまう。この映像もこの短期間でもう3回も観たから、百合食べる女の子の顔のほくろの位置まで覚えたよ…

そしてアクロの丘。この日のアクロは客がよく訓練されており、途中で叫ぶ人が(たぶん)皆無で、集中して観られた。しかしこういうときに限って、京の歌が全っ然よくない。私はシンプルに綺麗なアクロが好きなのだが、この日はAメロ一巡目聞いただけで「あ、だめだこれは」ってわかった。音程も安定しないし発声が投げやり、そのまま最後まで行ってしまわれた。私の好きじゃない京歌唱で、残念。ちなみにZepp Nagoyaでもステージ左右のスペースが足りなくって、あのライト使ってもちゃんと大聖堂になってなかった。惜しい。

おいおい京、さっきの3曲での表現力は一体なんだったんだよ…と思っていたら、次のmazohystで突如覚醒。この日のマゾヒストはよかった、すごくよかった。アクロで私が嫌いだった部分、この曲ではそのままうまくハマったかんじ。鬼気迫るかんじでね。京の歌唱は、曲によって当たり外れ激しいなあ。昔の曲でも、こうやってハマるとすごく惹き付けられるものがあるけど、GAUZEシングル曲の出来映えといったらまじで悲惨。

この日のraisonは割と歌えてた気がするけどやっぱりあんまり盛り上がらない。私raison好きで、GAUZEツアーでもMASKと同じくらい楽しみにしてたんだけど、こうも毎回微妙な盛り上がりぶりのraisonを聴いていると、もはやほんとうに好きだったのかなんなのか、自信がなくなってくる。


そしてこの日はここからが馬鹿楽しかった。Schwein、罪罰、蒼い月!

Toshiyaがマイクにスタンバイしたな、と思ったらやっぱSchwein。いやー、Schweinの盛り上がりすごかったね!異常な盛り上がりで、MASK時のテンションがフロアに戻ってきた感じ。掛け声音量すごいし、間奏で怒号的な歓声上がるし、京が煽ってるわけでもないのに新木場のときと同じく「痛みを知れ」部分からなぜかやっぱり大合唱になってるし(なんでだろう。でもたしかに私もそこから歌いたくなる)。私もすごい楽しかった。

さらにそのまま罪罰、盛り上がらないわけがない。この日の罪罰、ちょうちょうちょう、楽しかった。メンバー、回を重ねるごとに「1・Sad・Sexually・2・Sad・Sexually」をバチッとキメてくるようになったなー。京とか、もはや1・Sadを天高く指差してキメてるもんな。そう、私はこれが見たい、何度でもやってくれ。しかしこの日は福岡で見られた奇跡の瞬間(Toshiya・京・Dieが3人同時にポーズをキメる)はなかった、たぶん。ガン見してたけどなかった。代わりに、1・Sadのときに既に指2本上げてしまっているDieを見た。ウケる。

あと、この曲は回を重ねるごとに昔のようなぐっちゃぐちゃ感が増してるかんじがして嬉しい。勢いだけがあって、綺麗にまとまってなくて、しかしなぜだかめちゃくちゃ楽しかった15年前のDirのライヴ、あれを思い出すから、罪罰のカオス感は大好き。もーっとぐちゃぐちゃでいいよ、もーっと演奏放棄していいから。薫も昔みたいに走っていいよ。なんならShinyaもYOSHIKI様みたいにドラム投げていいよ。

2曲連続で盛り上がって、さてFINALか?残か?と思ったら、Shinyaが微妙に上手を向いて…ここで蒼い月が来た。びっくり。遂に、蒼い月をアンコールじゃなくて本編にもってきたー!ってことは残の位置は…とすぐ思ったが、後で蓋開けたら結果的に当たっていた。

それはそうと、この日の蒼い月はまあまあ盛り上がってたね。ていうか、蒼い月のフリ!あれやってる人がめちゃくちゃ多くてびっくりしたよー、さすが名古屋。新木場では過去ファンっぽい人ばかりの後方ゾーンで観ていたけどやってる人あんまりいなかったし、福岡でもちらほらとしか見なかった、なのに名古屋はやってる人めちゃ多くって、うわーーーってなった。あのオージービーフの蒼い月振りですよ、「釘付けにさ・れ・たー」で落ちてくやつですよ。もう、懐かしすぎて死ぬわ。昔から観続けてる人、それなりの数いるんだろうなー、えらいなー、あなた達のお陰で私はこの祭りを楽しめていますありがとう。

しかし本編後半に蒼い月、なんて懐かしいタイミングなんだ。やっぱここがしっくりくる。昔はその後に業か秒「」深がきてアンコール、みたいなかんじだったな、流れで覚えてるもんだね。

本編ラストはSUSTAIN、これもかなり盛り上がってた気がするけど、私はSchwein・罪罰・蒼い月が楽しすぎてほとんど記憶にない。


アンコールはやはり予感始まり、そしてやはりカラオケ。アンコール叫びまくって、やっとメンバー出てきて、メンバーコールしまくって上がったファンのテンションが、予感の演奏が進むにつれて下がっていくのが露骨に感じられる。3会場目、本編後半であれだけ盛り上がった名古屋でもそれは覆せずであった。会場の空気が-180℃(と書いてマイナスと読む)に凍ってるよ。いいのかねこれで。こんな状態なのに、かたくなにこの位置に予感を入れるのは、楽器の都合なんだろうか。

そういえば昔は「いつからか~」の女歌詞のところを大合唱だったけど、このツアーでは京の「心無口にーーーっ!?」からの客合唱。新木場2日目は演奏がブチっと切れた気がしていたけど、これがこのツアーでのお決まりだったんだね。

続いて、今ツアー初披露の新曲。冒頭、客の動き見て、あーこれたぶん音源未発表の新曲だな、ってすぐわかった。でも割とノリやすいかんじで、初披露にしてはポカーンになってなかったように思う。京もノリノリで歌ってたし。音の詳細はもう覚えてないけど、Withering to death.のアルバム発売前に、アルバム曲を先行披露してたときのツアーでの感覚をなんとなく思い出したなー。私Withering大好きだし、次もこういう曲続きのアルバムだったら好きなんだけど、たぶんそんなことない。

その後のCLEVERは全く記憶にない、これといって印象がない。客の動き見て、これは新曲ではないんだなってことだけはわかったけど。

そしてラストは激しさからの残でした。2曲ともかなり盛り上がった!激しさは、新木場で初めて観たけど回を重ねるごとに楽しくなる。ライヴ後半での定番になっている理由がわかる。たしか薫がこの曲では移動して、4人がちょっと珍しい立ち位置取ってたりした。しかしこの曲でのToshiyaはまたおかしすぎる動きをしていて、どうしても笑ってしまう。あの、京とShinyaの間あたりに立って縦にベース弾いてから、回転しながら下手に戻っていく様ね、なんなのあれ。変な生き物みたいでとてもよい。

残がアンコールラストに来たのも嬉しかった。残で終わるライヴはやっぱりしっくり来るし、頭振りまくって終了ってのがすがすがしくってよい。そういえばこの日は大好きな羅刹国がなかったけど、それでも十分満足した。



いやー、今日は楽しかったなー。

最近の曲の演奏と歌も比較的よかったし、バランス取れたライヴだったとは思うけど、それよりも、純粋に楽しかった。

昔の私のDir en greyライヴの楽しみ方ってまさにこれだったから、15年経ってのGAUZEツアーでまたこういう感情を持てたこと、嬉しかったな。
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