DIR EN GREY TOUR14 PSYCHONNECT -mode of “GAUZE”?- mode:27 @Zepp Fukuoka

新木場2日目に続いて、GAUZEツアー参加2本目、福岡。

お盆まっただ中の一番交通費がかさむタイミングに、わざわざはるばる遠い福岡まで行ったのか!というつっこみは早速置いておくとして、この日はなかなかいいライヴでした。
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以下ハイライト

  • 整番が400番台だったので、新木場よりもかなり近くで観られて、メンバーの細かい表情まで見て取れた
  • やっぱり地方はノリが微妙に違う、あと教育が行き届いてない場合がある
  • この日は本編終盤から京がものっすごい笑顔で、「ああこの人も人の子なんだなあ…」とか思うくらい
  • 歌と演奏、客観的に見るならこの日が一番コンディションよかった気が。
  • 新木場2日目で散見された、聞くに堪えないほどの部分(特に歌)はあまりなかった

そして何よりこれ

新木場2日目では、割と控えめだった1 or 2・Sad・Sexually、福岡では三人ともかなりバチっとキメてて、しかも複数名揃ってキメてることが多くて。あの光景を見られただけで福岡に来た甲斐があったかも、ってくらい、あの一瞬から色んなことを思い出してしまった。


セットリストはこちら。新木場2日目よりはしっくりくるセトリだった。

GAUZE -mode of adam-
Schweinの椅子
raison detre
Cage
LOTUS(Symphonic ver.)
SUSTAIN THE UNTRUTH
輪郭
304号室、白紙の桜
アクロの丘
mazohyst of decadence
ゆらめき
MASK
蜜と唾(旧)
THE FINAL


予感
新曲(大地蹴って進む)
蒼い月
羅刹国
激しさと、この胸の中で絡み付いた灼熱の闇

GAUZE曲に、ここ数年のシングル曲と、次のアルバムからの新曲を混ぜて、たまに再構築曲も入れる、ってのがこのツアーの基本設計なのね。


あとは詳細メモ。


福岡でのライヴは2年振り、前回はVersaillesのラストツアーでDrum Be-1に来たとき。Zepp Fukuokaは初めて行ったけど、Zepp Tokyoと同様の印象。ていうかやっぱゼップ好き。柵が多くて観やすい。

今日は最初から最後までかなり前にいたけど、結局最後までめちゃくちゃ押されるわけでもなく、平和に観られました。ディルは未だに馬鹿みたいなる詰め方をするのかと勝手に思っていたが、そうでもないね。まあ特にこの日はソールドもしてないし。


この日のセトリ、3曲目まではまあ普通で、とはいえ新木場よりはかなり状態がよくって、歌詞もあんまりぶっ飛ばしてなくて、少しはやる気のあるカラオケってかんじだったんだけど、今日の見どころその1はその後の3曲ですね。

LOTUS、SUSTAIN、輪郭の3連続、これがよかった!LOTUSは新木場2日目で初めて聴いてあの日一番いいと思った曲だけど、今日2回目聴いてもやっぱりすごくよくって。未だに元音源を聴いてないんだけど、このアレンジが原曲なのではと思うくらいしっくりしている。

SUSTAINは新木場で初聴きで、あんまり好きじゃないし…と背景の映像ばっか見てしまってあんまり印象なかったんだけど、今日のはよかった。好きじゃないけどよかった。なんだろう、初見よりはなんとなく見どころがわかってきたのと、あと京のコンディションがよかったからかも。この曲結構面白い、音源聴き込んだらというより、ライヴで何度も観たらハマる系の曲なのかもしれない。この曲ではToshiya見てると面白いことに気づいた。

輪郭は初めて生で聴いたんだけど、前にどっかで音源聴いたことがあって知ってて、あああの曲かーってわかった。サビがやたら高い。そしてDieが一人で多忙。


その後の304、アクロ、マゾヒストはひたすら京の独壇場。別にボーカルが好きではなく、Shinyaの派手ドラミングと動き回る弦楽器隊が好きな私にとっては基本的に休憩時間ですが、この日は割と出来がよくって、おお、京も調子よければ(精神的にも喉の調子的にも)ちゃんとできんじゃん、ってかんじ。

特にアクロ!ちゃんと歌えてた、ちゃんと綺麗めに歌い切れてた。私は、綺麗な曲はライヴでも綺麗なまま、汚くならないまま聴きたいので、今日のアクロは嬉しかったなー。Aメロの「出逢ったね」の「たね」部分の京の発声が好きだったこと、今日はちゃんと思い出せたもん。

しかし、Zepp Fukuokaはステージ左右のスペースがコーストほど広くないので、せっかくのあのライトがちゃんと機能してなくて、ただのステンドガラス風ライトが会場の左右の壁にぼやっと映ってるだけ。新木場のときのように、会場が大聖堂化してなかった。ほんともったいないー。あの演出がちゃんと効いてるところで、今日のコンディションのアクロを聴きたかったわ…残念。

あと、演奏と歌自体のクオリティはかなりよかったのに、演奏がまだ終わってないとき(最後のアコギが入る前ね)にやっぱりコールかけちゃう人が複数名いて、悪質なかんじじゃなく「あ、演奏まだ続くんだった、しまった」みたいなかんじだとは思うんだけど、雰囲気ぶち壊しで残念でした。あれ聞くと、私も現実に引き戻されるわ…歌、演奏、客、共に完璧なアクロを聴こうとすると、15年前同様なかなか難しいようだ。

マゾヒストもこの日は割と綺麗めに歌っていて前回よりはよかった気が。しかしやっぱ曲自体にあんまり興味ない。


マゾヒストが終わって、本編後半畳み掛け部に突入。…の前にゆらめき!ここでまたカラオケタイム!だめだ、やっぱゆらめきはどうしてもカラオケになる。今日はピアノ始まりだったが、KAMIJOがライヴのときにつくるような本格的なインストではなく、なんか、ポロッポロで、やっつけ的に感じてしまい、特に感慨もなく。うーん。

その後のMASK。ここで、京が突然めっちゃ笑顔になって。2度目のAメロ前の間奏部あたりから、えっ、なんなのあれ?って、ちょっと不審に思っちゃうくらいの笑顔。今日は前方でも私の周りでは踊り狂ってる人かなりいたんだけど、その光景を見て苦笑したのかなんなのか、とにかく笑っていた。なんというか、笑いがこらえきれない、みたいな目と口元してて。機嫌悪いときの自嘲的な笑い方ではないように見えて(ただし判断基準が古いので実際どうだったかなど知らない)、ああなんかこの人も人の子なんだなあと、久々のディルライヴ2本目後半のここで初めて思った。今日の殿は人間らしかった。地味に十字切ってたよ。

そして旧罪罰。MASKのままの勢いで、とにかく楽しかったー!京が左手を高々と上げて派手に1・Sadキメてるの見て懐かしくなり、Toshiyaが一昔前の女子高生のプリクラポーズのようなチャーミングな2・Sadキメてるのを見て懐かしくなり、Dieがどさくさにまぎれて1・Sadも2・Sadも頑張ってキメてるのを見て懐かしくなり。

冒頭に書いたように、1回目のサビと2回目のサビでそれぞれ一回ずつ、3人揃ってキメてるときがあってものすごいテンション上がった(その他にもあったのかもだが、3人とも動き回るので追いきれず確認できなかった)。今日、近くてかつ視界が開けたいい場所にいて、これを目撃できてまじでよかった!と思った。あとは薫さえ来てくれれば!

GAUZE曲ツアーでのわかりやすいお楽しみポイントは、Schwein、MASK、そして蜜と唾なんだな。まあ音源の印象そのまんまか。


罪罰後、次に残が来ると思ったのか、周囲の人がにわかに前方へ詰め始めたが、私は一曲足りないなあと思ってて、もしやここで蒼い月入れてくるかなと思ったけどそんなこともなく、FINALだった。なぜここ…まあ新木場2日目よりはFINALに近い位置ではあるが、微妙。

あとこのあたりでふと気がついたら、前方上手の殿とShinyaの間あたりに、京ファンとShinya・Dieファンで微妙な隙間ができてて、集団の向いてる向きが違うのが明らかにわかって、すごい面白かった。

でもって本編ラストは残。やっぱこの曲めっちゃ楽しいな。前回は手拍子に一瞬ひるんだりもしたけど、ライヴで聴くのも2回目ということでかなりスムーズにノレて楽しかったー!前方にいたからぐっちゃらぐっちゃらだったけど、それもまたよし。



アンコールは全部新木場2日目と同じセトリだったので、ひたすらに先が読めた。

一曲目は予感。ここでこの日最後のスーパーカラオケタイム!しかしこれも歌詞飛ばしがマシだった分、前回よりはかなりよかった。あくまでカラオケだけど。

お次の新曲、2回聴いても一向に歌詞が覚えられない、いや、覚えられないどころかそもそも聞き取れてない。サビ頭以外、何言ってるのかほぼ謎。最近のシングル曲っぽくはある。

でもって蒼い月。やっぱあのイントロのちょこちょこしたドラムの音は何度聴いてもテンションがぐわわっと上がるよ。曲自体につられているといいうより、15年前の記憶と体験につられてるかんじ。曲自体は今も別に好きじゃないけど、昔は演出がひたすら楽しかったよね、いや、客が勝手に泳ぎまくってただけだから演出とは言わないか…この日は前回よりは盛り上がってた気がした。まあ前方にいたからかな。ひたすらジャンプ、前にいてもやっぱ逆ダイではないのね。

今日は最後のサビ前の無音の間がちょっと長くて、そこで客から失笑が漏れるという謎展開がありましたが、他の人のレポとか読むと、薫がちゃらーんを入れるタイミングを見誤ってきょどっていたかららしいね。全然見てなかったから、あの笑いにはまじでびっくりした。だって、あの(無駄に)殺伐としたイメージの蒼い月の途中で客が笑うなんて、斬新すぎる。

羅刹国では、薫がやっと上手に大移動して、その歩き方が昔のまんまですんごい懐かしくなった。薫が動くのレアすぎる、下手では下手ステージ際まで地味に動いたりはしてるけど、上手まで動くこと滅多にない。

ていうか、ライヴ通して、普通に観てると薫はまじで空気すぎる。こっちの観る位置がどこであれ、見ようと思って下手端を見ないと視界に入らない、視野の問題どうこうじゃなくて、地味すぎて。いや、正確に言うと、他のメンバーが派手すぎて。他がぐっちゃらぐっちゃらになってても、彼だけは常に一歩下がったかんじで見てるよね。昔は一人でぐわぁあーってなってある意味暴走しちゃうイメージが強かったので、だいぶ印象が違う。15年前と一番印象が違ったメンバー、間違いなくこの人。

ラストは激しさと~で、まともに音源を聴いたことがない私でも、もう合唱部分は歌えるようになりました。SUSTAINも然りだけど、知らない曲でも周りの客がほんとに全力合唱するから、それ聞いたら2度目のライヴで歌詞把握したよ。客のお陰。この曲中も京が異常な笑顔で、機嫌よさそうだった。


終了後のお戯れタイムも今日はひたすら笑顔笑顔。その印象が強すぎてあと忘れた。何があったの?最後まで楽しそうに帰って行かれましたよ。


2本目の福岡、わざわざ来た甲斐がありました。新木場2日目より、演奏と特に歌が格段によくってカラオケ化してる部分が少なくなったし、私も楽しかった。
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