読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

「ガール」

振休取ったので、朝一から、映画「ガール」を観てきた。


初めて予告編見たときから、観に行きたいなーって思ってて
キラキラ映画に当てられに行こう、とかなんとか思ってたんだけど
実際観に行ったら結構な鬱映画で、なんか色んなとこで泣いた。
どこで泣いたのかも忘れたが、複数回泣いた。
しかし私が泣いたポイントは、映画の狙いとはだいぶズレている気がする。



この映画観に行ってそこか、って自分でも思うけど
この映画、なんといっても、香里奈の病み顔がすごい。
香里奈の顔は好きだし、可愛いと思ってたけど
この映画では役柄上、割と最初から最後まで鬱々とした顔つきをしていて
そのどんよりした顔を大スクリーンで見ているだけで、こっちまで鬱々としてくる…
しかもその顔つきが、最近ワイドショーで話題になった
理研究家の顔つきに見えてきて、そうとしか見えなくなって
その印象が最後まで払拭できなかった。
ああいう、明らかに病んでる顔、怖いんですけど。
香里奈の顔も、演技とはいえなんだか怖かった。


私、病み顔の人を見るのが苦手みたい。
ここまで嫌悪感を覚えるとは。
そういや、土曜日に、日比谷線の中で隣の席になった女性が
結構綺麗な人だったんだけど、ものっすごい病み顔をしていて
広尾から乗ってきて、私が銀座で降りるまでの間、
無表情の病み顔で、ずーーーっとコンビニ袋の中に手を伸ばして
大袋のポテトチップスをバリバリ音を立てて食べ続けていて、
最近の若い人はどーのとか、車内マナーがどうこうとかいうのとは
全く別の観点で、恐ろしくなったことを思い出した。
ああいう顔つきの人を見ていると、不安になる。
自分の父親が、十数年間ずっとああいう顔をしていて
それがどんどん悪化していくのを見続けながら、
自分がここまで歳を取ったせいだと思うんだけど。



話戻って、女優さんは皆よかったです。美女だらけだし。
香里奈も、結構役にはまっててよかった。
実際に映画観に行くまで知らなかったけど、波瑠が出てるんだね!
一回ここにも書いたけど、相変わらず透明感のある美女でした。好き好きー。
あと麻生久美子ってすごいのね!演技してるとこ、初めて見た…
(普段、テレビも映画もあんま見ない)




ただ、「女はつくづく生きにくい」とか
「女の人生に悩みは尽きない」とか、「これが女の闘い方」だとか、
映画のキャッチになっている、肝心のそのあたりには、あまり興味持てなかったなあ。
今の私が、女性だからどうこう、っていう問題に
たまたま直面せずに済んでいるせいもあるだろうけど。


「昔と違って女の生き方の選択肢が増えたから、何を選んでも、
 違う道があったのではないかと思ってしまう」
というようなセリフがあって、
たしかに現実問題、数十年前より、
女性の生きる選択肢がずっと広がったというのは事実だとは思うんだけど
でも、今更、自分の母親に代表される「昔の世代の女性」を
比較対象にしたところで仕方ないし、そんなの全くもって意味ない。
自分が生きるのは、この時代一回きりで、
別に、既に数十年前を一回生きてきていて、それと比較できるわけでもないんだから。
映画では、香里奈が、様々なバックグラウンドを持った世間の女性達の悩みを
一人で全部背負ってるような錯覚に陥っているからこそ
こういうセリフが出るのであって、
それって別に、自分個人の悩みじゃない。


そしてそれは男性だって同じ。
むしろ、何十年経っても女性に比べて選択肢があまり増えていない男性の方が、
状況は厳しいようにも思える。



四人の主人公の中で一番漠然とした悩みを抱えている香里奈は
そのモヤモヤに、仕事で担当外されそうになったりが重なって
途中で「もう頑張れない…」ってなって、
それから「もう一度頑張ってみよう」と前向きになる、その一つのきっかけというのが
「独身でも既婚でも、子なしでも子ありでも、皆それぞれに辛いのだ」
と気づくことだったりするんだけど、
なんだろう、実際問題、世の女性達は、他の生き方を選んだ女性を見て
「他の女性も皆辛くて、悩んでいて、
 それでも前向きに生きてるんだから、自分も頑張ろう」
ってなるのかしら?
ほんとに?
他人への共感力が著しく低く、女友達がかなり少ない私は、
未だにそのへんが理解できない。



まあこれは女性向けの、
最終的に女性をエールを送るような映画だから、作りとしてはわかるんだけど
とはいえ、女性同士の連帯感みたいなのって、そこまで強くて、素晴らしいのか?
んなわけないと思う。
そんなの、男性同士にだってそれなりにあるはずなんだけど
女性同士の、「現代の社会の中で生きづらいあたしたち女の友情」物語にすると
男性同士の関係性を描くより、美しい絵で、お金になるってだけですよね。


なんだかなあ。
女友達が沢山いて、いつも女同士でだけでこういう話をしていて
友情に厚いタイプの女性が観たら、納得できるのかもしれないなあ。
いつも、同世代と飲みに行けば、男友達とも同じような話をしている私としては
どうしても、微妙な反応になってしまった。
男も女もあんまり関係ないところで、
男女モチーフを持ち出すのは、あんまり好きな手じゃないや。
男性がどう女性がどう、じゃなく、それ以前の人としての問題だもん。
ま、これはそういう映画なんで仕方ないんですけど!
うーん、ますます自分がどのポイントで泣いたのか、わかんなくなってきたぞ…




香里奈のどんより病み顔演技に、思いがけず圧倒されてしまったものの
映画としては結構コメディタッチだし、テンポいいし、
一応、華やか・オシャレ演出もされているので
原作読んでなくてそこにこだわりがない私としては、
単純に娯楽として楽しかったですよ。
観て、女子力上がるどころか、結構打ちのめされたけどな!
久し振りに映画観に行ってよかったです。


広告を非表示にする