Versaillesのいない夏

4年前の今日、2008年の8月17日の夜に、私は何をしていたかというと、渋谷O-EASTにいた。友人達とVersaillesの主催イベントに行って、そこでバンド名改名という発表を聞いて、運営側の脇の甘さに憤慨していた。私にとって4回目のVersaillesのライヴだった。

3年前の夏はというと、6月にVersaillesがメジャーデビューしてテンションが上がっていたのも束の間、8月9日にJasmineさんが亡くなって、ひたすら鬱々としていた気がする。たしかこの年はお盆休みに連休を取ったので、今年同様、何もやることがなかった。その1か月後に、住んでいたマンションを追われることになった。9月にあったJasmineさんのお別れの会のときにはもう自宅にいられなくなっていて、N氏家から世田谷に行った。

2年前の夏は、Jasmineさんの追悼ライヴが行われるということで私にしては珍しく名古屋までライヴを見に行った。前のバンド時代の社長主催で、家族や親しいバンドが沢山出たこのライヴを見た翌日に、全く同じ会場で行われたVersaillesワンマンでKAMIJOが下手な大根役者演技をするのを見て、さすがにもう限界かもと思ったが、一か月後の渋公でのJUBILEEツアーファイナルは素晴らしいライヴで、結局まだVersaillesを追っかけ続けることにした。

1年前の夏もVersaillesを見た。Holy Grailツアー初日はひどかったけど、柏とさいたまはよい出来で、それまで足を伸ばしてなかった近場の関東ワンマンに味を占めた。


今年の夏はVersaillesのライヴは見られない。

ていうか来年も、その先も見られない。お金稼ぎのための期間限定再結成なら何度かやりそうだけど、先がないものにわざわざ出資して一体どうなるんだろう、と思ってしまう。まあいざ発表されたら行ってしまいそうな気もするけど。私がKAMIJOを今後も追っかけ続けるかは周りのメンバーによる、完全ソロだったらたぶんもう追えない。HIZAKIがまたヒザプロ的なことやってくれるんだったら、むしろそっちを追うと思う。まあこれもメンバーによるけど。

KAMIJO、HIZAKI、そしてJasmineさんと、最近のヴィジュアル系バンドには珍しく、メンバーの過半数の顔がよいと思えるバンドなんて他になかったからなあ(今はYUKIも文句なしにかっこいいと思えるが、当時はまだぱっと見が垢抜けないかんじだった)。第一期Versailles以上の見た目のバンドがこの先出てくるとはとてもじゃないけど思えない。KAMIJOとHIZAKIがうまくいっていればバンドが解散することはまずなかっただろうから、今後は彼らが別々になると考えると、ほらもう絶望的じゃん。私の価値基準は90年代後半ヴィジュアル系(ていうか初期Dir en grey)のままなので、そこがぶれない限り、若い世代のヴィジュアル系バンドにはまることはない気がする。

というわけで、私は早急に他の趣味を確立する必要がある。なんかないかしら。来年からそれを模索し始めないとなー。