2010/2/22 MUSIC JAPAN〜ネオ・ビジュアル系 春爛漫の宴 2010〜

相変わらず放置しっぱなしのはてなですが、
日付詐称しまくりでVersaillesのライヴ記事を二本上げようと思います。


まず一本目!

2/22に、NHKホールに「ネオビジュアル系の宴」を見に行ってきましたー
Versaillesが出るというので応募はしてみたものの、メンツが

彩冷える
Alice Nine
Versailles
cali≠gari
ギルガメッシュ
シド
Plastic Tree
ムック

と、最近のビズアル系事情に疎い私でもわかるくらい、非常に豪華であったため
まさか一人分の応募じゃ当たらんだろうと思って
当落発表日もすっかり忘れていたのだが、
蓋を開けてみたら、驚いたことに当たっていた。
というわけで、最近ブログを拝見しているうさのさんと一緒に行ってきましたー
うさのさんはあまりにも香里奈に激似で、びっくりしましたよ!


以下適当な感想ー
Versailles以外の各バンドについて、私は予備知識がほっとんどないので
的外れなことを書きまくると思いますがまぁほっといて下さい。


カウントダウンの後いきなり始まった1バンド目がカリガリだった。
パッと見た瞬間、正直誰だかわからず、
うさのさんが「カリガリ!」って言うまで、ギルガメッシュとかかと思ってた…
(いきなりついていけてない)
カリガリは、高校時代には周りの友達にファンが沢山いたけれど
最近は曲を知らないどころか、周りにファンすらいない。


懐かしの「青さん」やら、(新しい方の)「しゅうじ」を見てたら、
カリガリから密室系にはまって、ついでに新宿二丁目にもはまって
ドラァグクイーンをおっかけまわしてた、高校時代の友人のことを思い出した。
彼女とはたまたま大学受験のための塾も一緒で、
高二の三月の、春期講習の日程決めの時に
E嬢「カリガリのライヴがあるのでその日は行けません」
私「ディルのライヴ(2002年3月25、26の赤鰤)があるのでその日は行けません」
と言って、「おまえらなあ…」と呆れられたのを思い出します。


カリガリのステージは、とにかく昔の思い出に浸っていたら終わっていた。
昔より聴きやすくノリやすい曲になってた印象。かっこよかった。
そして、しょっぱなから会場が盛り上がりまくりだったのにびっくりした。
カリガリって、今でもそんな人気あったんだね…
活動再開したのは知ってたけど、武道館でもう休止したんだとばっかり思ってたよ。


NHKの凄腕裏方さん達の素晴らしすぎる仕事ぶりにより、
いつものライヴハウスでの対バン時の待ち時間ってなんだったの??って思うくらい
あっという間に転換が終わり、竜太朗がゆらゆら歩いて登場してきて
Plastic Treeのライヴ開始。
そういや昔(1990年代)は「プラトゥリ」って略してた気がしたんだけど、
いつの間に「プラ」という略し方しか聞かなくなったね。


そんなこの人達は、なんか相変わらずでした。
10年前と何が変わったんだか、私にはわからんかった。
相変わらずふわふわゆらゆら不思議系不安定系音楽で
竜太朗のお歌も非常に不安定で、KAMIJOレベルでした。
でもあの不安定さこそが中毒性高いんだろうなぁと、生で聴いてよくわかった。
10代の、ちょっとした、他人から見たら非常にどうでもいいことで
深く悩んでしまいがちな、少年少女に人気そうな、あの雰囲気。
ていうかこの人達は「ネオビジュアル系」じゃないでしょ。ネオじゃない。


3バンド目は、評判だけはすっごくよく聞くけど、生で見るのは初めてのギルガメッシュ
一曲目だか二曲目だかが結構好きだった。ノリのいい曲。
なんつーか、ジャニーズでいうところのKAT-TUNだなぁと思ってみていました
黒くて、カッコいい系で、ちょっと悪ガキ系で、そんなかんじ。
…古いバンド以外には思い出がないので、これ以上何も書けん。


名前と、前に涼平がいたバンドってことだけはよく知ってるけど、
ライヴはV-ROCKで一度ネット中継見ただけだったアヤビエ
今日もキラキラしていました。なにこのキラキラ。アイドル?
一曲目のノリのいい曲が、フリが沢山あって楽しげだったー
ああいう、咲きやらフリやらなんやら盛りだくさんの曲は楽しいよねぇ
こういうイベントの時に、そういう曲を一曲目に持ってくるのは
定番だけどやっぱり正解だと思います。それに比べてVersaillesは(後述)


うさのさんにほんの少しだけど予備知識を入れてもらっていたので
他のバンドと違って「どこを見れば…???」という事態にならずに
楽しく見れたよー。たしかにインテツさんはにっこにこで可愛い。
あとなんだかボーカルが転げ回ってた。声が綺麗ねー。
彩冷えるのステージは、さっきのギルガメッシュと対称的で
このバンドはジャニーズでいうなら嵐だなぁと思いました。
草食系っぽい女の子男子みたいのが仲良さそうに、にこにこ楽しそうに演奏してて。
今の時代はこっちの方が一般ウケしそう。


  • シド

こんなとこでシド出しちゃっていいの?っていう、このタイミングで、シド。
シドは私が大学入った後くらいに、
ディル友の中でも若い子が追っかけ始めてた記憶が。
今でも、友人が地方も回りまくるほど追っかけているので
「明希様」だけは知っております。他は知らん。


しっかしほんとに大人気だった。
会場内、「シドのファンが多い」っていうよりも、
最早「皆取り敢えずシドは好き」ってかんじ。
なにこの一体感、イベントなのに、とびっくりしました。
正直曲は覚えていないが、ここで大物のすごさを知った。
なんつーか、メンバーが出てきて演奏始めた瞬間から、オーラが違う。
もし客の反応が見えなくても、あぁこのバンドは今売れてるんだなってわかるだろうな。
それくらいすごかった。
ボーカルもすっごい歌が上手で、声が綺麗で、よく通って、
生なのにこれはすごいなぁと思いました。やはり売れるには理由がある。
いやー、初めて明希様を生で見たよ!
人気なんだろうね、ベースにしては結構頻繁にスクリーンに映ってた。


きたーーー!
正直、一番人気ないだろうから一発目に来ると思ってたのだが
意外な出順で、ここでVersaillesでした。
しかしこの出順が、Versaillesの今の実力を浮き彫りにしてしまう結果に。


まずSound in GateのSEがかかる中、4人一気に登場。
メンバーを呼ぶ声があまりに少なく(誇張抜きでそれまでのバンドの1/20以下くらい)、
さすがの私も可哀想になってKAMIJOの名を連呼してみる。
4人が位置に着いて、さぁASCENDEADのイントロ
「チャララチャララチャララチャララチャーーーーラッラッララ」
のシンセが聴けるかと思いきや、聞こえてきたのは
「チャーチャララーラーチャーラーラーラーラーラー
 チャララチャララチャーラッ」
というギターのメロディーで、
しょっぱなでASCENDEAD MASTERをやるとばかり思っていた私は、
完全に置いてけぼりになり、混乱しながら「え?え?え?」と思っている間に、
KAMIJOとHIZAKIがステージ上でいつもの中途半端なヘドバンをしていた。
私は混乱しすぎて、その光景を見ても、なんの曲演奏してんのかまだわかんなくて、
「これなんの曲の間奏だっけ???」ってずーっと思ったまま棒立ちしてて
KAMIJOが「はーかなーいーほーどー」って歌い始めてようやく、
「あーこれPRINCESSか!(しかもちゃんとイントロ)」ってことを認識した。
ここで何度も言ってるけど、すいませんが私PRINCESS嫌いなんで、
すんごいテンションガタ落ちした。
しかもこれまでの各バンドの持ち時間見てると、
ショートバージョンに縮めた曲を三曲やるか、二曲とMCやるかってかんじだったので
PRINCESS(無駄に長い曲)やっちゃったら、
下手したらこれ一曲しかできないじゃんと思って、またテンション下がる。
結局PRINCESSは、一部カットはしたものの、ほとんど通してやってました
そしてあんまり覚えてない。棒立ちでぽかーんと見てしまった。


PRINCESSが終わって、長い曲やったしこれで終わりかなぁと思ってたら
間髪入れずに、まさかのあの曲のイントロが!
「愛と哀しみのノクターン」!!!
私この曲大好きなので、ここでいきなりむっちゃくちゃテンション上がった!
しかし嬉しすぎてテンション上がりすぎて、ひえーと思っている間に
超絶飛ばしまくりのテレビ用ショートバージョンのノクターン
あっという間に終わってしまった!
まじで短かった…ほんと一瞬だった…おまけみたいな。
しかしこの曲は絶対ライヴで盛り上がると確信しました。
なにあのクサさ。なにあのベタさ。おてるもKAMIJOも素晴らしすぎるから!


三階席から見てたんですけど、今日は演奏も歌も結構調子よかったと思う。
こないだのMUSIC JAPANのときよりも、1月のEASTのときよりも、まともだった。
あとホールってほんとに音がいいのね…
ヴィジュ系回帰して、Versailles追っかけ始めてからはハコライヴばっかりで
行ったホールといえばCC Lemonくらいで、
しかもあれも一階席の、ステージに近すぎる二列目だったので
むしろアンプに近すぎて音がよくわかんなかったんだよね。
今日、久々にちゃんとしたホールでライヴ見て、ホールいいなぁって思ったー
本来は、Versaillesのライヴにはホールが合ってるんだろうね
あの無駄に荘厳なシンセも、あのヘアメイクも衣装も、ホールの方が正しく映える。
まぁ、ハコのせっまいステージ上にあのかさばった衣装のメンバー達が
ごっちゃごちゃしてる光景も、私はあれはあれで好きなんだけどね。


あと、三階席だったもんで、Versaillesを上から見ることができたんだけど
ステージ全体を俯瞰して見られたのが初めてで、いつもと違って面白かった。
ハコライヴではいっつも5列目くらいにいるので、
意識的に見回さないとステージ全体なんて見られない
(いや、見回してもHIZAKIやYUKIはいつもよく見えない…)んだけど
視線を動かさなくても全体が見られるのは面白かった。
いっつもKAMIJOが下手に来たらKAMIJOしか見てないけど、
今日はKAMIJOが動き回ってる間にHIZAKIとTERUが絡んでるとことかもよく見えて
初めて全体を見ることができた気がします。
いやー、しかし、こうやって見るとほんとに全員が濃いな、Versailles
それまで出ていたどのバンドよりも、まぁその後に出てきたどのバンドよりも濃くて、
ステージ上が派手で、面白いことになっててよかったよー。これぞヴィジュアル系


あと上から見てたらYUKIの凄さがいつも以上によーくわかった。
今まで見てた他のバンドのドラマーの、ドラミングの2倍速みたいなかんじで
早送り見てるみたいだった。PRINCESSが大変そうなのはまぁ前から知ってたけど
ノクターンもなんだか大変なことになっていたよ。YUKI兄すごいわ…
ハコで見てると、位置的にKAMIJOの陰に隠れちゃってあんまりよく見えないので
今日は貴重なものが見れました。


しかしながら、今回のライヴは、
「選曲ミス」
この一言に尽きる!
なぜここで、PRINCESSとノクターンなのか。
誰も知らんっつーの。
ここは素直にASCENDEAD、Aristocrat's、Revenantでよかったんじゃないかなぁ
まぁ他でもPRINCEとかさ。レッカペやれとは言わないけどさ。
よりによってアルバム曲二曲じゃ、誰もついてこれないですよ…
せっかくの「ヴィジュアル系の宴」で、ヴィジュアル系縛りの出演者で、
客は、VersaillesのことはHIZAKIの名前くらいしか知らないけど
取り敢えずサビになったら手扇子してみようとか、折り畳みに乗ってみようとかいう
そこそこ好意的なバンギャばっかりなわけですよ(バンギャは空気を読みます)。
だからこそ、他バンドみたいに、せめて一曲目くらいは
わかりやすい、ノリのいい曲持ってきて、楽しませてあげればよかったのに、
そしたらもしかしてもしかすると今後の動員につながるかもしれないのに、
よりによって、PRINCESSですからね!
いや、私が個人的に嫌いだからとかじゃなくて、あの曲は構成が難解すぎるんだよ
私の周りの客、どのバンドでも、
サビになったら一応周りに合わせて手扇子くらいはしてたけど
Versaillesではサビになってもほっとんど全員棒立ちでしたからね!
そりゃそうだよ、あの複雑展開の曲じゃ、どこがサビなのかもわかんないよね
ファンである私も発売当時、何十回聴いてようやく構成がわかったんだから。
ノクターンも、ノリはいいけど、最近出たばかりのアルバム曲だし
ファン以外は誰も知らんですよ。
しかも、サビを二回やるとかなら、
初聴きの人でも二回目ではついていけたかもしれないけど
サビ一回を飛ばしまくりの超高速でやってあっという間に終わってしまいましたからね
あれは…ミスだよね…
ほんと、Versaillesのステージだけ、観客棒立ちでした。まるで盛り上がらず…


例えが古くてしかも偏っていてあれですが
メジャーデビュー時のディルが、Mステでゆらめきじゃなく残-ZAN-をやったときは
テレビ朝日に視聴者からのクレームが殺到し、ファン内でも賛否両論はあったけれど、
結果的にあれで世間の話題を呼んだんだから、選曲ミスではなく、成功なのです。
でも今回のはミスだと思う。だってあれじゃ話題もかっさらえないもん。
ひねくれてるのはいいが、まぁそういうところが好きだってのも本心だが、
もうちょっとうまくやろうよ…!
せっかく、バンギャだけが3500人も集まってる、大事なステージなんだからさ
こういうとこでライヴできること滅多にないじゃん?だから大事にしようよ。
と、ファンなので心配になってしまったりしましたです。
しっかし、ほんっとひねくれてるよな、このバンド…!
他のとこでのマーケティングは面白いし、うっまいな!と感動することも多いけど
コンサル頼んでる部分以外ではこうだからなー。
あなた達はせっかくいいもの持ってて面白いことやってるんだから
もったいないよ!もうちょっとうまーく動くことも大事だよ!
といつもと同じ感想で、今回も終了。


  • Alice Nine

うーんと
ミラーボールが出てきた時点で、うさのさんが
「次はアリスナインですねー」と言ってて、あぁそうなんだ、という。
周りの客達も皆それでわかったっぽくて、次のバンド名が出る前から
すんごい歓声。やっぱりこのバンドも大人気なのね!
曲もわかりやすくてよかったです。白系で、ポップで、ラルクみたいなかんじ。


ボーカルのMCが印象的でした。
シドのときもそうだったけど、言葉ヅラはすんごい丁寧だし、謙虚なこと言ってるけど
「俺たち売れてます」「皆俺らのことは知ってるっしょ?」オーラがすんごいの。
あれが、ほんとに売れている人達の、あのオーラの元なんだと思った。
あの、隠してても表に溢れ出てきている、あの自信。
いっつも売れないバンドばっか追っかけてるもんで、
ああいうの久々に見たから印象的だった。成功者の威厳っていうかなんというか。
「バンドのイケメン担当、〇〇くんです」とか言いながら
(ホスト風でイケメン風で人気そうな)ボーカルが、
(明らかに普通の顔で、顔人気はなさそうな)ドラマーにマイク渡して喋らせてて、
なんだかなぁと思ったけど、別に好きなバンドでないのでいいです。


  • ムック

懐かしのムック!
これもネオビジュアルじゃないでしょ!
今回出たバンドはVersailles以外、皆そこそこキャリアが長いバンドばっかなので
ますます、なにをもってしてネオビジュアル系なのかわかんなくなりました。えぇ。
はい、で、ムックね。
ムックはディル馬鹿時代に好きな友達が多かったので、さすがに存在は知っております
メンバー名が全部わかったのは、Versaillesの他にはプラとこのバンドだけだ…
一時期、ボーカルからボーカルへの紹介(貢物ともいう)で、
ムックとメリーの繋がりがディルへと大量流入したのは記憶に新しく、
それを機に私もムック出身の友達が増えたので、
当時のムックの曲は結構知ってました。


しかし、未だにここまで人気だとは知らなかったよ!
登場後、逹瑯がちょっとかっこつけたかんじで
「…踊る?」
とかなんとか、一言ぼそっと言っただけで、客「ぎゃぁあああああ!!!」ですからね。
その後の会場の一体感も半端なかった。私もすんごい楽しかったし。
ああいう、会場をひとまとめにして盛り上げる能力はすごいな
あれがバンドの力だよね。と、その能力に欠けるVersaillesファンの私ですら思った。
最初は「なんでムックがトリ?アリスナインとかシドじゃなくていいの?」
って思ってたけど、ステージ終えれば納得。
Versaillesは、気合が入ってることだけは伝わるが、それが全部空回りしてたけど
ムックは、気合が入ってるのを客に見せず、でも器用に、確実に場を盛り上げてた。
ベテランバンドのすごさを見せつけられたかんじがしました。トリはムックで正解。
おしゃれで、かっこよくて。うん、すごくよかった。


ていうかユッケが老けててびっくりしたよ!
まぁそりゃ5年以上経てば、ああもなるか。時の流れを感じた。
なんか一曲目だけウッドベース(っていうの?わからん)弾いてたんだけど
あの大きいベースを引きずり回してる姿がなんだか面白かった。


  • まとめ

いつもと違って、売れてるバンドばっかりが出て
しかも二、三曲ずつ聴けるイベントなんて数年振りだったので
すんごい楽しかった。まさにお祭り。
売れてるバンドには、やっぱりそれだけの何かがあるんだってことがよくわかりました
それは歌唱や演奏の技術みたいな表面的なものだけじゃなくて、
もっと深いもの。なんていうか、カリスマ性っていうか、オーラっていうか。
たまに、VesraillesとかBUGY CRAXONE以外に、売れてるバンドのライヴに行ったら
楽しいんだろうなぁということがよくわかりました。

  • cali≠gari:カッコいい、一般ウケしそうなバンドになったなあ
  • Plastic Tree:相変わらずだなぁ
  • ギルガメッシュ:ヴィジュアル界のKAT-TUN
  • 彩冷える:ほのぼの。楽しい。ヴィジュアル界の嵐
  • シド:すんごい上手くて引き込まれる。一番キラキラしてて、オーラがあった
  • Versailles:選曲ミス。もっと頑張れ!でも大好き
  • Alice Nine:人気なことがよくわかった。あれは売れるよ
  • ムック:あんなにかっこいいバンドになってたとは知らんかった

でもやっぱり私はVersaillesが好き!