KAMIJO Live Tour 2018 -Sang- Final @Zepp DiverCity Tokyo その1

ゼップダイバーシティでの、KAMIJO Sangツアーファイナルに行ってきました。

とってもよかった!



ツアー初日の鹿鳴館を観たときも思ったことだけど、Sangのライヴはたしかにコンサートなのに、終わった後の印象がコンサートを観た後のものではなく、映画館で映画を一本観終わった後のそれなのがすごい。これまで何度も観てきたKAMIJOソロのライヴなのに、今までのKAMIJOライヴとははっきりと違う感覚が残る。ツアーファイナルの今日も、音楽作品やコンサートの終わりではなく、映画の終わりを観ているかのようだった。


KAMIJOは映画音楽を作りたいといつも言っていて、それはいつかやるんだろうな(いや、既に田中れいな鈴木愛理のヴァンパイア映画でやったか)とは思っていたが、まさか自ら映画を作ってしまうとは思っていなかった。しかも、別に映像を作ったというわけではなく、作っているのはこれまで通りの音楽で、でもそれに自作の脚本と声優の演技と映像演出を合わせることで、あくまで音楽のライヴの形式を取りながらも映画のような世界と鑑賞感を作り出す、という二重構造で映画を作ってしまった。

いやー、すごすぎた。私はLAREINEの頃からKAMIJOの存在を知ってはいたけど、Versaillesで初めてファンになり、それから事あるごとに「KAMIJO、まじで天才なのでは」と思ってきたが、このアルバムSangとSangツアーに関してはその才能がずば抜けすぎていてほんとひっくり返るわ。真剣に、この人の才能は凄まじいと思う。声優事務所と業務提携したのはかなり前のことだし、その間に、構想を具現化したくてもできなかった事情が色々あったりしたんだろうと推測するけど、今こうやってこんなに素晴らしい作品を完成して私達に体験させてくれて、その才能と実行力に感謝と尊敬の念しかない。

KAMIJO最高。

2012年のVersailles活動休止時、彼がソロになってここまで素晴らしい作品を作ってくれる未来が来るとは予想していなかった。ほんとうに嬉しいです。


そんなかんじで、Sangツアーが初日もファイナルもとてもよかったので、ファイナル公演について久々にすぐ記事を書く。ライヴレポというほどのものではないが、セトリとツイートのまとめ。

セットリスト

Dead Set World
Theme of Sang
Nosferatu
Emigre
Bloodcast -Interlude-
Vampire Rock Star
BASTILLE
Sonata
Bloodcast -Interlude-
闇夜のライオン
Delta -Interlude-
Castrato
Ambition -Interlude-
Sang I
Sang II
Vive le Roi
Louis 〜艶血のラヴィアンローズ
Sang 〜君に贈る名前〜
mademoiselle(Instrumental)

Dead Set World
私たちは戦う、昨日までの自分と
Sang -Another Story-

Emblem
薔薇は美しく散る
Mystery
Moulin Rouge
Dying-Table
Vampire Rock Star
Throne(SE)
Sang III(音源)

Throne
Dead Set World
Theme of Sang(音源)


感想ツイート



その他

セリフがSNS解禁になったようですが、私が一番好きで、ネタバレしててもなお「おおおー」と思ったのは、ツアー序盤のSang IIの間奏部に容赦なく差し込まれたナレーション後のサンジェルマン伯爵のセリフ、「…はずだよ?ルイ。」です。

あと、本編があまりに素晴らしすぎてこれまであまり言及してこなかったが、初音ミクとの共演はこれはこれでまた素晴らしかったし、楽しかったし、KAMIJOの果てなきイノベーション姿勢に感銘も受けた。

こういう細かい点については後日また改めて書きたいな(書きたい気持ちはあるんだけど、なかなか書かないんだな)

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過去記事



2017年に行ったライヴまとめ

2017年に行ったライヴと、そのライヴレポ記事のまとめ。

2016年のまとめはこちら。

2017年分から、まだ書けてないライヴ記事が出始める。一体いつになったら全てのセトリを記録できるのか…


この年、というか去年、15本もライヴを観ていて驚いた。10本弱だと思っていた。

2017年はVersaillesが武道館と周年と日本ツアーやって、ディルがMACABREとウィザツアーやって、それだけで12本。それにKAMIJOソロを2本、BUGYを1本観て計15本。多い。

なおこの年はなにかのどこかの公演でKAMIJOの投げたローズライトを取った。2008年から観てきて、KAMIJOのを取ったのは初めて。嬉しいー。


ディルのMACABREツアーはほんっとうに素晴らしかった。大阪公演はこの年観たライヴの中で一番よかったんじゃないかな。楽しかったライヴは他にもあったけど、圧倒的なクオリティであった。2001年のオリジナルツアー時、ディルのライヴで初めて「ホールもいいじゃん!」と思えたMACABREですが、15年以上経ってボーカルが進化し、演出技術も上がりまくった今のディルによる再MACABREはやはり最高だった。ホールで観られてよかったな。大阪、行ってよかった。

しかしこの年の7月は、6日間で5本のライヴを観るという私には珍しい強行スケジュールであった。しかも、場所が大阪→東京→名古屋!行って、帰って、また行って、帰ったわ。交通費二倍。ディルのMACABREとKAMIJOのEpic Rock Orchestra追加公演をどうしてもどちらも観ておく必要があり、こんなことに。一週間有休を取って行きました。

結果、MACABREは上に書いたように素晴らしかったが、その間にわざわざ一度東京に戻ってきて観に行ったKAMIJOソロはそこまでではなかった。企画自体はめちゃいいんだけど質が追いついていないというか…シンフォニックメタルと言うのは簡単だが、メタルロックとストリングスとピアノそれぞれの生演奏とシンセを全て同時にバランス取るのは至難の技なのだとわかった。会場も、音響のよいホールではなくライヴハウスだし。面白かったけど、というか面白くてよい試みであるとは思うけど、でも正直よいライヴではなかった。あとは単純にKAMIJO自身のコンディションもよくなかったし。これ、この先リベンジあり得るのだろうか。KAMIJOにはどうしても期待しすぎてしまう。


その他のライヴは土日がほとんどだったので、仕事に差し障ることもなくライヴを観に行くことができた。行きたかったけど仕事で行けなかったライヴは4月のKAMIJOのEpic Rock Orchestraだけ。就職したらライヴを観に行く機会も減るんだろうなーと思っていた院生時代の私よ、よくも悪くも、全くもってそんなことないぞ!平日でもフレックス使ったり全vac取ったりして普通にライヴ行くから。

そもそも、この年一番ライヴを観た会場がZepp Nagoyaというのがやばい。別に名古屋に住んでないのにな…でもゼップほんとに好きなので、新木場より断然ゼップ名古屋を取る。そりゃ最初からZepp Tokyoで2daysやってくれればそれが一番いいんだけど、なかなかないから。午後vacとれば、午前に仕事した後でも行けちゃうから気軽。


2017年に行ったライヴ

計15本

11/11 Versailles 10th Anniversary Tour -Japan-@柏PALOOZA

ライヴレポまだ

11/17 Versailles 10th Anniversary Tour -Japan-@新横浜NEW SIDE BEACH!!

ライヴレポまだ

11/19 BUGY CRAXONE 20周年記念ワンマン "100パーセント ナイス!"@渋谷クラブクアトロ

ライヴレポまだ

12/17 Versailles 10th Anniversary Tour -Grand Finale-「CHATEAU DE VERSAILLES」@Zepp Tokyo

Versailles 10th Anniversary Tour -Grand Finale- 「CHATEAU DE VERSAILLES」@ Zepp Tokyo - ポワゾン


続き、2018年分はこちら。

2016年に行ったライヴまとめ

2016年に行ったライヴと、そのライヴレポ記事のまとめ。

2015年のものはこちら。


2016年は8本。ほどほどの本数。

KAMIJOソロはツアーファイナルの赤ブリだけ行ったんだけど、あんまりぱっとしないライヴで、ちょっと、いやかなり残念だった。KAMIJOはこれがやりたいのか?これでいいの?感がすごくて。今思えば、この頃から声優とのコラボを画策していたけど、諸般の事情で実現できなかったんだろうな。

それでKAMIJOには行かなくなり、この年一番観たのはディル。VULGARツアーを3本、鬼葬を1本。VULGARも鬼葬も、そこまで乗り気じゃなかった割にかなり楽しめた。VULGARは、名古屋2本で終わりのつもりが、名古屋のチケを取った後で追加公演が発表されたのでそれも行ったし。平日だったけど、最後にZeppでVULGARを観られてほんとうによかった。ゼップでのディルライヴ、ほんと好きだし、何よりVULGARと今のディルに合っていて。この先、新木場ではなくゼップを本拠地にして欲しい…(ずっと思ってる)。

他はこの年に正式に復活したVersaillesを2本。お披露目ライヴは、ライヴ始まるー!と思って席から立ち上がるも、メンバーは出て来ずドキュメンタリー映像が流れ、YUKIの本音すぎる本音が大画面に大音量で流れたり、メンバーのすっぴん私服姿が連発されるなど、一応活動休止前からこのバンドを好きだった人間としては色んな意味でうっとなる内容(しかもとにかく長い)、からのライヴ、という構成だったが、ライヴは普通に楽しめた。その後の正式復活ワンマンも、かなり構成を考え抜いて、全員が練習したんだなーと思われるしっかりしたライヴで、ああVersaillesが帰ってきてくれてよかったー!とつくづく思った。

が、その後の結果からいうと2018年の今になっても、大して活動してくれていない。翌年の武道館はいいライヴじゃなかったし。本格始動はいつになるのか。このまま、周年芸人と化さないことを祈る。2020年頃までにフル音源待ってます!

年末はBUGYワンマンで締め。ライヴ後に、クアトロのチケを物販手売りで買うという、珍しいことをした。ブージーも19年、メジャーデビュー後から追ってきた私も同じだけ歳をとった。


あまり沢山ライヴを観たわけではないけど、好きなバンドのライヴをバランスよく観られた年だったな。


2016年に行ったライヴ

計8本