クレ・ド・ポー ボーテ オンブルクルールクアドリn 303(ベイビーユニバース)

去年二記事だけ書いて、案の定そのままになってたコスメメモを突如再開。もはや「最近買ったコスメ」ではないどころか「今年買ったコスメ」ですらなく、「去年買ったコスメ」だけど。

というわけで

クレドポーボーテ オンブルクルールクアドリn 303(ベイビーユニバース)

クレド。去年の夏頃購入。アイシャドウだけでなく、リップなど他のアイテムを含めても、買うのは今回が初めて。

というか、そもそも資生堂のアイシャドウを買うのが久し振り。マキアージュは学生時代にバイト先でよくもらってたけど自分で買ってないし、前回自分で買った資生堂のアイシャドウって10年前のマジョマジョとかになるのでは…



それはそうと、久々に買ったそのアイシャドウの感想:とにかく上品

これに尽きる。とにかく上品(二度目)。マット二色の色ののり方の上品さもさることながら、パール二色の光り方の上品さといったら。手の甲に塗って、手首をくいっくいっ、ってしながらしばらく眺めてしまうよ。決して派手ではなく繊細で、言ってしまえば地味ではあるが、そこがいい。

私はこれまで、いわゆる上品なアイシャドウよりも、パールも色もがっつりのる、という品がない系のアイシャドウ(例:ジルのギラギラシャドウ)の方が好きだったんだけど、さすがにここ数年はトムフォードのココアミラージュとかこのクレドのクアドリとか、まともなアイシャドウの方が顔にも気分にも合うようになってきた。

まあそりゃそうだ、顔がどんどん老けていっているんだから。昔みたいに、まぶたに色をがっつりのせる必要性がなくなってきた。むしろ、色をのせすぎると目周りだけが顔から浮く。今は、締め色以外はブラシでふわっとのせればそれで十分効果がある。

ただし薄くのせるアイメイクほど、アイシャドウと色を選ぶね。つい5年くらい前までは物足りなく感じていて、出張土産で買ったはいいが結局あまり使わないままだったシャネルやDiorの定番アイシャドウパレット、今買ってたらそれなりに重宝したのかもしれない。


色番については、オンブルクルールクアドリを買うのは今回が初めてということで、まずは私にとっての定番であるモーヴ系の303にしたところ、やはり外れなかった。ネットで色カタログ見てるときは303と305のどっちを買うべきか迷ったけど、実際に試してみたら断然303だった。

四色入ってるけど、いつものごとく一回に全色使うことはほぼない。マット二色のどちらかをベースにして右端のパールを上から重ね、締め色を他のパレットから持ってくるか、右端のパール色を締め色にして他の色をベースにするか、マット二色のいずれかをベースにして他のアイシャドウパレットからもっと濃いめでマットな締め色を持ってきてパール一切なしで仕上げるか、というごく普通の使い方が多い。

まあ私はこれ系の色のパレットはどこのメーカーのものを使ってもほぼ外さないので、次にまたクレドのアイシャドウを買うなら遊び色を買ってみたいな。


あとこのアイシャドウのよいところは、コンパクトのデザイン。どう頑張ってもスマホが写り込んでしまうので自分で写真を撮れないんだけど、シンプルなデザインながら青い宝石みたいで美しい。資生堂はこれだけ綺麗なパッケージをつくれるのに、なんでマキアージュとなるといつもあんなんなんだ?路線が違うのは理解しているけど、それでもまじで疑問。

ついでに言うと、付属のミニチップとミニブラシがふわふわなのもこのアイシャドウのよいところ。私はこれまでクレドのアイシャドウを使ったことがなかったにもかかわらず、このミニアイシャドウチップとミニブラシだけは以前から他のアイシャドウパレット用に使っていた。パレットの付属品なのに、チップがふわふわしてるし割と長持ちするしで使いやすい。ブラシも、そのへんで売ってる安い単品ブラシよりずっといい。

最近一番使う頻度が高いアイシャドウであるトムフォードのアイカラークォードのチップは割と早々にだめになったので、クレドのミニチップを入れて使っている。私は基本的にパレットに入るサイズのミニチップとミニブラシでしかメイクをしないので、こういう風に元からちゃんと使えるツールがついているアイシャドウパレットだと、別で買ったミニチップに入れ替えたりする手間が減って嬉しい。


去年は、一昨年からのトムフォードブームによりアイカラークォード各種ばかりを使い続けた一年だったけど、たまにこうやって他の定番ブランドを開拓してみるのもよいね。

元々、コスメは春夏ものより秋冬ものの方が断然好きなので、今は次に買いたい新作アイシャドウはこれといってまだないんだけど(去年のシャネルの赤パレットは未だにちょっと欲しい、でもこの時期に買ってもね…)、たまにはアイカラークォード以外も使いたいので新規開拓を面倒がらずに色々見てみたいところではある。

Versailles Chateau de Versailles @日本武道館 その1

2012年末の活動開始から4年強、去年正式に活動を再開したVersaillesの、満を持しての日本武道館公演。


残念ながら、すっごくいいライヴだった、というわけではなかった。ライヴとしての完成度としては2016年の活動再開ライヴ@舞浜とか、2015年末の活動再開報告ライヴ@ゼップダイバーシティ(いやあれはKAMIJOソロだが)の方が断然高かったし、武道館だからどうこうというわけでなく、単なる節目のホールライヴとしてあまりいい出来じゃなかった。メンバー自身の歌や演奏にしても、演出にしても。

それでも、私はそれなりには楽しめたし、行ってよかったと思った。やっぱり、好きなバンドが目標の一つを叶えた瞬間に立ち会えるというのはそれだけで嬉しい。


そして、このような出来であっても、やっぱり今回のこのタイミングで武道館公演をやるべきだったんだな、という必然性だけは十分に感じた。それは、この武道館ライヴは「儀式」だったと思ったから。

私がこの日参加したのは、「バンド初のめでたい日本武道館公演」というより、「バンドが過去と決別するための盛大な葬式」だった。

今回はその点についてだけを書きます。詳細なライヴレポはありません。
 
 

セットリスト

Intro
Prelude
Aristocrat's Symphony
ASCENDEAD MASTER
Shout & Bites
zombie
Inheritance
Vampire
Chandelier
DESTINY -The Lovers-
After Cloudia
Philia
Serenade
Faith & Decision
MASQUERADE
 
Lineage
The Red Carpet Day
 
Sympathia
The Revenant Choir



日本武道館公演=Jasmine YouVersailles第一章の葬式

今回のライヴ、一言で言うと「盛大な葬式」だった。

Versaillesがやっと活動再開してやっとたどり着いた、初めての日本武道館公演というおめでたいライヴに対してこんな感想を抱くのはおかしいと思いつつも、それでもやっぱりこのライヴは「葬式」だった、と思う。このライヴは、メジャーデビュー直後の2009年に亡くなった前ベーシスト(バンド的には「エターナルメンバー」)のJasmine Youに向けた葬式であり、また、Versailles第一章の葬式でもあった。

2012年末の活動休止前ラストライヴ@NHKホールが全く最後感のないライヴだったのと対照的に、正式に活動を再開しこれまでのキャリアで一番広いホールでの公演となった今回の日本武道館ライヴはものすごい終焉感にあふれていて、そのせいでおめでたさのようなものはあまり感じなかった。

でも、これでよかったんだと思う。というか、こうしなくてはいけなかった。

彼らは活動再開後早い段階で、過去に区切りをつける必要があった。この先に進むためには、亡くなったJasmine Youと、彼の死をも含めたVersaillesの過去に決別する必要があったから。


 

Versaillesにとっての日本武道館公演の意味

元々、Versaillesにとって日本武道館公演は、単に日本のロックバンドの憧れの場、という以上の意味があった。Jasmine Youが亡くなる前、彼は他のメンバーと「このバンドで日本武道館を目指そう」という話をしていたそうで、このことは彼が亡くなった直後のバンドの公式ブログにも記載されていたし、その後のライヴのMCや、メンバーインタビュー内でも繰り返し語られている。

当時の公式サイトに出たコメントは既に削除されてしまっているようなので、コメントを転載していた自分のブログの過去記事を下に貼ります。

病院で彼を見送った後、私達が向かった場所は、日本武道館です。
渋谷C.C.Lemonホールでのコンサート、メジャーデビューという夢を叶えてきた5人で
決めていた、次の目標のステージでもあります。
この日、武道館の階段を4人で上った瞬間の事です。突然大粒の雨が降り出しました。
まるで彼がこの場に来てくれたような気がしました。

いつか必ずこのステージに立とうと約束して、それを一番望んでたよね?

まあこの、生前のJasmineさんと他メンバーとの約束というのは、その後のMCの中ではいつの間に「バンドのファンを守ること」に変わっていたりもしたんだけど、そういう細かくヤボなつっこみは今回はしないことにする。

Jasmine Youの死から8年経ち、残されたメンバーによるVersaillesというバンドは3年半の活動休止を経て復活して、やっと日本武道館という大舞台に立つことができるようになって、死んだJasmineさんとの約束を叶える機会が遂に巡ってきた、というのが、最も美しくかつ王道なストーリーであることに異論はないから。


 

Jasmine Youとの約束の地・日本武道館でのFaith & Decision

今回のライヴの本編後半で、おそらく5年ぶりに披露されたFaith & Decisionは、そんなJasmine Youとの約束の歌。

バンド結成時から共に夢を追い活動してきたJasmine Youの死を受け止め、受け入れて、彼との約束を胸に刻んでこの先の未来を生きていくという、喪失と再生をテーマとした壮大すぎる長編曲、それがFaith。

歌詞冒頭の記述はJasmineさんとの別れの情景だし(上のメンバーブログ参照)、最後の「私達が夢見たあの場所」とは、当然日本武道館のこと。

紆余曲折を経てやっとたどり着いた日本武道館、そこでの公演のメインを一体どこに置くかというのは難しい問題だけれど、活動休止前ラストライヴ@NHKホールのときのように、ド定番な王道セットリストにするのもありだし、去年既にリリースしている新曲2曲と今回会場で無料配布した新曲6曲を合わせてメインとして、活動再開後の新しいVersaillesを印象づけるのもありだったと思う。

でも、今回のライヴのメインは明らかにFaith & Decisionとその前後の3曲だった。本編後半にJasmine Youに向けてのMCの後に始まったSerenade、続けてMCもなく唐突に始まったFaith & Decisionと、その流れからの本編ラストのMASQUERADE、これが全てだった。それまでの本編や、新曲Lineageの日本初披露とお決まりのSympathiaやRevenantがあったアンコールもすっかり霞むくらい、本編後半の3曲が今回の山場だった。


今回のようなまたとない大舞台で、Faith & Decisionをメインに据えるというのはかなりの決断だったと思う。Faithは知名度が低い割に、聴いている側のエネルギーをごっそり奪い去ってしまうような重い曲で、かつやたらと長いために、この一曲だけでライヴ全体の印象を決定づけてしまうくらいのインパクトを持っているから。

Faithは16分を超える長編曲で、しかも最初の7分はKAMIJOが一切出てこない。楽器隊の演奏だけで、それももはや各々の技術発表会的な趣さえある。メロディはとっても美しくて覚えやすいが、とにかく長すぎるので、Holy Grailツアーの頃からファンの中でもさほど盛り上がらない。私はこの曲大好きだけど、それでも盛り上がりにくい。

だって、Faithは重い。重すぎる。ファンが聞くと、明らかに死んだJasmineさんのことを歌っている歌詞が重いし、何も知らない人が聞いても、途中から出てきたKAMIJOの苦悩全開な歌い方が重いし、曲の最後ではバンドの設定をひっくり返すようなこと言っちゃうし。メロディーは明るいし見方によっては合唱曲でもあるけれど、会場が沸くとか一体となって盛り上がる系の曲ではなく、観客一人一人が個々に受け止めるといったかんじの曲で、長い長い曲が終わった頃には皆しんみりしてしまう。


それでも、この日VersaillesはFaith & Decisionを演奏した。この日本武道館公演は亡くなったJasmine Youに向けての葬式だったからだと、私は理解している。この曲最後の

壊れてしまうから 大切な世界が
この手で守って閉じ込めてた
赤い薔薇に変えた記憶の中の血を受け止め
現実の海へ送り出す
 
そして私たちが 夢見たあの場所で
友よあなたと歌おう

この部分で、VersaillesJasmine Youの死を現実として受け入れて、そしてファンの合唱と共に盛大に弔い、遂に約束を果たした。

Faithをメインに置くと、祝・日本武道館公演達成!!!というおめでたい雰囲気は完全に失われ、ライヴ全体がJasmine Youの死の雰囲気を帯びる。それを承知で、彼らはこの日のライヴを、祭りというより儀式として実行した。

約束の地・日本武道館というステージで、残されたメンバーがファンを立ち会わせた上でJasmine Youを盛大に送り出したその様は、まさに葬式だった。


 

Jasmine Youの魂と共に生き続けるという決意のMASQUERADE

次に、Faithの後、本編ラストのMASQUERADEについて。

せっかく広いホールに生クワイヤがいるんだから、God Palaceを聴きたかった!というのもあるにはあるんだけど、今回のようにJasmine Youを弔う儀式という文脈では、Faithの後にはMASQUERADEをもってくる方が明らかに適している。

MASQUERADEは、例え人の肉体が死んでもその魂は永遠に生き続けるという、バンド結成時からのテーマ「薔薇の末裔物語」の本質を、仮面舞踏会と掛け合わせた曲なんだけれど、この日、日本武道館という場でFaith & Decisionの後に続けて演奏されることで、残されたメンバーたちから死んだJasmine Youに向けてのメッセージソングという一面がとてもわかりやすくなっていた。

この世はMASQUERADE
仮面を被けた魂達が踊る舞踏会

たしかにJasmine Youは亡くなったけれど、その魂は永遠に生きている、ということ。私達はこれからもJasmine Youと共に生きる、という決意。


MASQUERADEは、6年前のHoly Grailツアーの頃から、もう何度も聴いていたけれど、この曲と、この曲を1曲目に収録したHoly Grail(聖杯=器)というアルバムの根幹に流れている「魂は生き続ける」という基本メッセージをこんなにもひしひしと感じたのは、このライヴの日が初めてだった。これはひとえに、この日のセットリストのお陰だと思う。

  • Serenade:Jasmine Youへのストレートなレクイエム
  • Faith & Decision:遂にたどり着いた約束の地で、ファンと共にJasmine Youを送り出す
  • MASQUERADE:これからもJasmine Youの魂と共に生き続けるという決意

FaithでJasmineさんを弔い、そしてMASQUERADEでその存在を引き続き肯定し、過去の一点から永遠の未来へと繋げていく。ほんとうに見事な流れで、まさに儀式だった。

それまでの「ライヴ」から「儀式」に移行するための導入としてFaith前に演奏されたSerenadeも合わせて、本編ラスト3曲のこの並びは完璧だった。これ以外には考えられない。


 

Versaillesの長い長い第一章、やっと完結

日本武道館からの帰り道、これでVersaillesの第一章がやっと終わった、と思った。

長かった。ここまで、ほんっとーに、長かったよ。バンド名改名騒動、メジャーデビュー、その直後のJasmineさんの死、MASASHIの加入、活動休止、メンバー間の確執を乗り越えての活動再開、色々あった。これまで、ここからがVersailles第二章、とか、新生Versaillesなんだな、とか思うことは度々あったけど、こんなにも明確な区切りを感じたことはなかった。

今回の日本武道館公演で、あまりにも美しく見事な形で過去に別れを告げて、やっとやっと、Versaillesの第一章が終わった。


これで、彼らはやっと新たなフェーズに進める。夏には結成10周年ライヴ、そして秋からは5年ぶりの全国ツアー!今後、彼らがこれまでのことにとらわれ過ぎずに新たな道を進んで、その過程でまた新しい一面を見せてくれたら、私はとても嬉しい。

今回のライヴの参加者に無料配布されたミニアルバムLineageを聴いても、今のVersaillesには素直に期待できる。いよいよ結成10年目を迎えて、もはや若手でも期待の新バンドでもなくなっている彼らが、これからも新しい挑戦を続けてヴィジュアル系シーンに足跡を残していってくれること、楽しみにしています。



追記

なんでこの記事のタイトルがその1かというと、この日のFaithについて書いていたらあまりの感動のあまり長くなりすぎていつもよりさらに収拾がつかなくなって全部削ったからで、後日その部分だけを別記事として上げようかなと思っているから。ただ、私はいつもそうやって書き散らかしては放置、を繰り返しているので、実現するか謎。しても数年後かもしれない。

過去記事



バルミューダ ザ・トースター(2016年に買って一番よかったもの)

2016年もいよいよ年末ですが、今年買って一番よかったものはこれに決まり!

BALMUDA The Toaster

つい最近我が家に導入された、バルミューダのトースター。

これ、発売直後から評判がよかったし、私は小学生の頃からほとんど毎日欠かさずパンを食べている生活なのでずっと気になってはいた。が、我が家には私が一人暮らしを始めたときに当時の最安値で購入した古いトースターがあり、まだまだ使えるので、これが壊れたらバルミューダを買おうかなーと思うこと早一年半。

しかしトースターなんて長年使っててもまあ壊れやしない。このままだといつまで経っても導入せずに終わりそうなので、クリスマスだし、最近は予約なしで即日買えるということもあり、えいやと購入。

使い方

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  • 庫内にパンを投入
  • 付属のミニカップで本体上部から5ccの水を注入
  • モードと時間をダイヤルで設定

以上。

これだけで簡単に美味しくパンが焼ける。

家に届いて、開梱して10分後には焼き始められた。うち、水を注入するためのミニカップが見つからなくてあたりを捜索するのに7分くらい費やした。(発泡スチロールの中にはまってた)


買って実際に使ってみて、これはたしかにメーカーが言っている通り、調理家電というよりも「経験を買う製品」だなーと納得。この小さなトースター一つで毎日食べるパンが美味しくなり、朝起きるのが少し楽しみになるんだからすごい。ちょっと大袈裟か?いや、私が今まで使っていた古いトースターとはそれくらい違うよ。



以下は使用レポ。買ったばかりなのでまだあまり試せてないけど、これまで試したパンについて書く。

食パン(超熟角型4枚切り)

私はおそらく15年以上ほぼ毎日超熟を一日に半斤〜一斤食べ続けてきているので、今までのトースターとの違いがわかりやすいかと思い、まず初めにいつもの食パンを焼いてみた。
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  • パスコの超熟の角型4枚切りを使用
  • 食パンモード、3.5分焼き

焼き上がってトースターを開けると、いつもと香りが違う、気がする。ここまでは気のせいかもしれない。しかしマーガリンを塗るためにバターナイフで触ってみると、今度は明らかに触感が違う。いつもより少し固くて、弾力があるかんじ。

いざ食べてみると、まさに「外はカリッと、中はもちもち」。もはや陳腐なフレーズだが、もうこれに尽きる。食パンの耳と、白い部分の表裏表面のほんの薄皮部分だけが絶妙にカリッとしていて、なのに内側は全く固くなくてもちもちのまま、でもちゃんと焼けている。

今までのトースターで焼いたものとはあまりに触感が違うので、味まで違って感じられる。いや、焼き方が違うから実際に味が変わっているのかもしれないが、どちらにせよ明らかに違いがある。私の舌でもわかるくらい、違う。

トースターに入れたのはいつもの超熟なんだけど、焼き上がったのはいつもの超熟じゃないという不思議。前日にスーパーで250円で買った超熟なのに、パン屋の焼きたてパンを食べているような気になる。少なくとも、お店で食べるパンの味(焼き立てではないもののうまくリベイクしているパンの味)にはなってる。


パンを焼いている間にトースターを見ていると、焼き時間3.5分のうち、3分くらいはスチーム出したり出さなかったりしながらじわじわと焼いていて、その間はパン表面に焼き色がついていない。最後の最後、たった30秒くらいで表面を焼いて焼き色をつけている。

このスチーム量とタイミング、ヒーターの温度と時間制御こそがこのトースターのキモなのだろうが、こんなん素人には自力で制御できないよ。朝の仕事に行く前の忙しい時間に、トースターにつきっきりでいるの無理だし。それを全自動でやってくれるんだから便利だなー。

ちなみに、食パン一枚焼きでも二枚同時焼きでも、ほとんど差がなく勝手にうまく焼いてくれます。


さて、超熟がこの味に焼き上がるということは、もうちょい高いパン屋の食パンを焼くとどうなるのか?はたまた、めちゃくちゃ高い食パンを焼くと一体どんなことになってしまうの??と興味は尽きないが、食パンはひとまず超熟を継続しておいて、次に食パン以外を焼いてみることに。

クロワッサン

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  • クロワッサンモード、3.5分焼き

食パンの時点で既に大びっくりしていたが、クロワッサンを焼いてみると、またもやびっくり。

焼き上がりの見た目は今までと何ら変わらないが、表面のカリッと感が至高。それでもやっぱり中は固くなっておらず、食パンのときよりさらに、「同じパンなのに違う味」感が強い。食感が違うせいだと思う。そして焼き上がってトースター開けた瞬間の香りが最高。

しかしあまりの美味しさに一瞬で食べ終えてしまったので、トースターのせいなのか、ただ単にこのクロワッサンが元から美味しかっただけなのか、よくわからなかった。

いちじくとチーズのパン

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  • フランスパンモード、3.5分焼き

フランスパンモード初使用。具の入っているパンの場合は何分焼きなのか?と迷った末、スタンダードに3.5分で焼いてみた。

結果、今までのトースターで焼いたときとは違って、レストランで出てくるあったかいパンっぽくて美味しいが、しかし、感動するほどではない、という仕上がり。あれ?私、以前からこのパンめちゃくちゃ好きなのにな。

カレーパン

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  • クロワッサンモード、4分焼き

ここで初めて失敗。中身がしっかり入っていてずっしりしたカレーパンだったので、長めに焼いた方がいいのかなと思い、4分で焼いてみた。

そしたら見た目は特に問題なかったものの、食べると外側がカリカリを超えてガリガリに。固くなりすぎた!

素人がやみくもにパラメーターをいじってはいけない、と仕事のときと同じ教訓を得た。次回は3.5分焼きにするわ。

別のクロワッサン

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  • クロワッサンモード、3.5分焼き

前回のクロワッサンがあまりに美味しかったものの、パン自体が元から美味しいのか、トースターのお陰なのかがよくわからなかったので、前回のものよりも食べ慣れている別のお店のクロワッサンを購入して再度試した。

そしたらやっぱりめちゃ美味しい。ほんとに絶妙に焼き上がる。前日夜に買ったパン、しかも買った時点で既に焼きたてではなかったパンなのに、簡単にこう焼けるとは。

やはりこの美味しさはトースターのせいだった。クロワッサンモード最強説。クロワッサンは元から好きだけど、今後ますます好きになりそう。太るー!

バジルチキンとチーズのバケットサンド

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  • フランスパンモード、3.5分焼き

フランスパンモード二度目。またも具入り、今度はバケットサンドに挑戦。これも結構中身ぎっしり系だけど、カレーパンの教訓を踏まえて3.5分焼き。レタスが入ってるけど、横着してこのまま全部一気に焼いた。

うん、美味しい。しかし、普通の美味しさ。

あーれ?いや、美味しくないとか、焼き方失敗とかいうわけじゃないんだけど、クロワッサンモードやトーストモードのときのような明らかな違いや感動はないんだよなあ。色々入ったまま焼いたからだめなのかな。具なしのただのフランスパンのリベイクに使ったら差が明らかになるのか、または焼き時間の設定ミスか。

フランスパンモードについては、まだまだ改善の余地がありそう。

レーズンデニッシュ

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  • クロワッサンモード、3.5分焼き

ここまでで、クロワッサンモードが一番すごいと感じたのでデニッシュにトライ。

これは間違いなく美味しい。いや、元からデニッシュとかクロワッサンとかパイ生地とか(要はバターたっぷりで太りそうなやつ)大好きなんだけど、このトースターで焼くとさらに幸福度が増す。

クロワッサンのときと同じで、外はサクサク、中はふんわり、そして香りが最高。初めに食パンを焼いたには疑心暗鬼だったが、やっぱり味だけじゃなく焼き上がりの香りも違うように感じるよ。バターの香り最高。



というわけで、バルミューダのトースターを購入してから一週間、朝食のために色々試してみましたが、これはすごい。前評判通りで、買った価値が十分にあった。

特に毎日パンを食べる人、しかも、普段焼きたてでない普通のパンを食べている私のような人にこそおすすめです。逆に、日常的に美味しいパン屋の焼きたてパンや、ホームベーカリーでつくったできたてパンだけを食べているようなこだわりのある人には差がわからないかもしれない。

次のアクションとしては超熟以外の食パンを焼く。あとは、チーズトーストをまだ焼いていないので早いとこ試してみたい。わざわざチーズトーストモードがあるくらいなので、うまく焼けることを期待。


2016年に買ってよかったもの

なお2016年に買ってよかったものとして、一番はこのバルミューダのトースターで、次点はiPhoneSE 64GBです。

2017年以降は、もし引っ越せたらドラム式の洗濯乾燥機と食洗機を買いたい!家電は日々の生活を確実に幸福にしてくれるからいいね。

過去記事

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